κeenです。色々な人の目に止まって欲しいのでQiitaに。
2016-01-25 18:31 編集: レポジトリをrust-lang-jaオーガニゼーションに移管したのでリンクを修正しました。
タイトルの通り、Rustのドキュメントの翻訳プロジェクトを開始します。
モチベーションとしては野良で翻訳されているドキュメントが複数あるのですが散らばっている上にそれぞれ元になっているバージョン(底本)が違ったりしていて折角の翻訳ドキュメントの価値が半減してしまっているのでどうにかしてまとめたいなと思った次第です。
レポジトリと翻訳文書はこちらになります。まずはThe Rust Programming Languageの訳から始めようかと思います。
最初に一部私が訳した以外は他のどの翻訳も取り込んでないのでほとんど英語のままです。翻訳文書をお持ちの方、これから翻訳したい方のPR待ってます。
見ての通り、どうにか頑張って公式のドキュメントで使われているツールを使って公式ドキュメントの見た目を再現しました。
リソースが足りるようでしたら他のドキュメント(標準ライブラリのAPI、The Rust Reference、Nomiconなど)も訳したいところですがそれは人が集ったら考えます。
PRを送ろうという方はREADMEの他にCONTRIBUTING.mdなんかもお読み下さい。
サンプルのPRとしてこちらを上げています。
私もちまちま翻訳していく予定です。
バージョンアップについて
URLを見れば分かる通り、現在は1.6のドキュメントをベースに翻訳していますが、将来のバージョンアップにも追従する予定です。レポジトリに日本語のドキュメントと原文両方を入れているのでRustの新しいバージョンがリリースされたら原文と新規のドキュメントとのdiffを見ながら訳していけば漏れなく訳せるかなと思っています。バージョンアップに追従出来た時に過去のバージョンのドキュメントをどうするかは未定です。公式が残してないのでこちらも残さない方が良いのかなとは思っています。
質の話
最近和訳というと何かと燃えることが多いので一応言及しておきます。
プロの翻訳家ではなくボランティアのエンジニアが訳しているので完璧は求めてないですが、誤訳は許容しない方針です。許容しないとはいっても誤訳を含んだPRが来た瞬間に怒鳴り散らしたりする訳ではなく、誤訳部分を指摘して修正されてからPRを取り込むという意味です。むしろ、多少の誤訳がある程度なら(中の人が一から翻訳し直すより翻訳を精査して直して貰う方が早い程度の誤り具合なら)翻訳リソース的には大変助かるので「英語の勉強がてら…」という方でも忌憚なくPR下さい。(あまり考えてませんが、あまりに酷い訳だったらリジェクトするかもしれません。)
さて、これまでは翻訳する側の人に求める質の話で、次は読む人向けの質の話です。
とはいっても大した話ではないです。翻訳文書を読んでると違和感を感じることが多々あると思います。「これ、誤訳じゃないか?」と。そういう時のためにソースの翻訳の直上に原文をコメントアウトして残してあります。そこを見て誤訳と判断したならそのまま修正してPR頂けたらなと。
どうにか頑張ると原文をフォールディング出来るようなドキュメンテーションツールもあるようですが今回使っているrustbook
にはなさそうです。
おわりに
先程から「中の人」という言葉を使っていましたが今のところ私一人です。翻訳もですが中の人やりたい方も募集しています。
κeen(@blackenedgold)まで連絡下さい。