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空き時間に始めるLaTeX with Atom

Last updated at Posted at 2017-03-23

対象の方々

  • LaTeX っていうので文書が書けるらしいけど、環境作るのだるそう
  • やりたいけどがっつり学び始めようとは...文書を書くだけでしょ?

のような、興味はあるけどなかなか手をつけ始められない人を想定してます。
あと Atom でやりたい人向けです。

やること

  • TeX Live のインストール
  • Atom へ latex, language-latex (パッケージ)をインストール
  • 実際に文書を描いてみよう (基本的なことだけ) - Hello LaTeX!

環境

  • macOS Sierra 10.12.3
  • Atom 1.15.0

TeX Live のインストール

インストール

  1. Installing TeX Live over the Internet より、install-tl-unx.tar.gz(3.3mb) をダウンロードしてきます。
  2. ダウンロードしてきたファイルを適当なところで展開します。
  3. 展開したフォルダにターミナル上で移動して以下のコマンドを実行します。すると次のような画面がでるはずです。
./install-tl
======================> TeX Live installation procedure <=====================

(中略)

 <D> set directories:
   TEXDIR (the main TeX directory):
     /usr/local/texlive/2016

(中略)

Actions:
 <I> start installation to hard disk
 <H> help
 <Q> quit

Enter command:
  • TEXDIR (the main TeX directory): 以下に次のような表示がある場合は、sudoをつけて実行してください。
     !! default location: /usr/local/texlive/2016
     !! is not writable or not allowed, please select a different one!
  • 特に何もなければEnter command: に続けて I でインストールが始まります。

インストールに2時間強くらいかかります。 (環境によりけりでしょうけど)

PATH の設定

長い長いインストールが終わったら、最後に PATH (環境変数) の設定をします。
.bash_profile などに、インストールが終わった画面に表示されているパスを書き込みます。
ターミナルでならこんな感じになるのではないでしょうか。

echo 'export PATH=/usr/local/texlive/2016/bin/x86_64-darwin:$PATH' >> .bash_profile

書き込んだら、ターミナルを再起動するか以下のコマンドを打って設定を反映させます。

source .bash_profile

Atom へ latex, language-latex (パッケージ)をインストール

インストール

  • ターミナルから以下のコマンドを実行
apm install latex language-latex
  • もしくは Atom > Settings > Install から latex と検索してインストールでも可

設定

インストールができたら Settings > Packages から latex > Settings でパッケージの設定をします。

  • TeX Path

PATH の設定で通したパスの .../bin/ までを TeX Path に入力します。
上述したものに従えばこんな感じです。

/usr/local/texlive/2016/bin/
  • Engine

TeX Path の設定ができたら、そのすぐ下にある Engine というプルダウンメニューより、lualatex を選択しておきます。
(チュートリアルでとりあえず日本語が書けるようにするためだと思っていてください)

  • Opener

設定項目の下の方にある Opener というプルダウンメニューより、 preview を選択しておきます。

LaTeX では文書を .pdf ファイルにして出力します。
なのでビューワーが言わずもがな必要で、これには色々種類もあります。
が、導入ということであまりこだわらずに Mac のプレビューを利用することとします。

実際に文書を描いてみよう (基本的なことだけ) - Hello LaTeX!

ここでは基礎的な書き方を紹介し、それらの詳しい説明はしません。
手を動かして、 LaTeX の大体の書式に慣れてみてください。


.tex ファイルを適当な場所に作りましょう。中身はこんな感じです。

hello.tex
\documentclass{article}
\begin{document}

Hello LaTeX!

\end{document}

書けたら ctrl+alt+b でビルドします。するとプレビューで pdf が表示されるはずです。
ついでに日本語も使ってみましょう。中身を少しだけ変えます。

hello.tex
\documentclass{article}
\usepackage{luatexja}

\begin{document}

% Hello LaTeX!
こんにちは LaTeX!

\end{document}

再び ctrl+alt+b でビルドします。日本語で表示されていれば成功です。

順序のないリストは itemize と書きます。

hello-itemize.tex
\documentclass{article}
\usepackage{luatexja}

\begin{document}

\begin{itemize}
  \item Hello LaTeX!
  \item こんにちは LaTeX!
  \item Goodbye LaTeX!
  \item またね LaTeX!
\end{itemize}

\end{document}

順序付きは enumerate です。

hello-enumerate.tex
\documentclass{article}
\usepackage{luatexja}

\begin{document}

\begin{enumerate}
  \item Hello LaTeX!
  \item こんにちは LaTeX!
  \item Goodbye LaTeX!
  \item またね LaTeX!
\end{enumerate}

\end{document}

ビルドコマンドを忘れてしまっても、 cmd+shift+p にて build と入力すれば候補に出てくるはずです。心配ないですね。

最後に

最後まで見てくださりありがとうございます。
この記事が LaTeX を始める些細なきっかけとなってくれれば幸いです。
後続の参考文献にも記載しますが、チュートリアル的なものはこちらを参考にさせていただきました。
Qiita への投稿も初めてなものですので、読みづらかったりするはずです。すみません。
改めて、お読みいただきありがとうございます、これからもどんどん LaTeX していきましょう:grin:

ちなみに私は今日(2017/3/23)LaTeX 始めました。綺麗な文書がこんなにも簡単に書けると知ってびっくりです(小並感)。

参考文献

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