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BracketsでSassをライブプレビューする

Last updated at Posted at 2014-12-20

本記事はBrackets Advent Calendar 2014の20日の記事です。

ライブプレビューがとても簡単に行えることが魅力のBracketsですが、実はSassのライブプレビューにも対応しています。
方法は

  • デフォルト機能によるもの
  • エクステンション(brackets-sass)によるもの

の2通りあり、それぞれメリット・デメリットがあります。
以下、それぞれの方法でライブプレビューを実行するための解説をしていきます。

ディレクトリツリ

|──index.html
|
|──sass/ ──main.scss
|    |──_var.scss
|    |──_module.scss
|
|──css/(コンパイル前は空フォルダ)

デフォルトの機能

メリット

  • 必要なのはSassの実行環境のみ
  • Compassにも対応

デメリット

  • 反映されるのがファイル保存時のコンパイル後で、若干のラグがある
    (Sassファイルが肥大化すると顕著になります)

実行方法

初期準備

予めPCにSassの実行環境を整えておきます。
Sassの導入方法については割愛させていただきます。以下の記事が大変参考になりますのでご参照くださいませ。

対象ファイルにwatchをかける

ライブプレビューしたいファイルにwatchをかけます。
この時、html側では吐き出されるCSSを読み込ませてください。(当たり前ですが)
アウトプットスタイル・ディレクトリの指定等があれば、この時一緒にオプションで指定します。
default-01.png

Sassファイルを編集する

準備はこれだけ、後は.scssを編集するだけです。

1.ソースサンプル

default-02.png

2..scss内でもきちんとハイライトしてくれます。

default-03.png

3.Sassの各種機能の動作確認済みです。

default-04.png

4.CSSがコンパイルされた段階で自動的に反映されます。

default-05.png

Compass対応

実行原理は同じなので、Compassもライブプレビューに対応しているようです。
Compassの詳しい説明は、下記サイト様が参考になります。



brackets-sass

メリット

  • リアルタイムに反映される(コードを編集した瞬間に即反映で、ファイル保存の必要なし)

デメリット

  • 設定ファイルを用意する必要がある
  • アウトプットスタイルがnested、compressedのみ(libSassがexpanded、compactに対応していないため)
  • 動作設定が上手く反映されないことがある、動作判定がかなりシビア
  • compass非対応後述
  • @importのファイル数と実際のファイル数が一致しないと動作しない。後述

実行方法

初期準備

まずは該当エクステンションをインストールします。
拡張機能マネージャーでBrackets SASSを検索するかGitHubのリポジトリからZIPをDL、該当ディレクトリ(Winの場合:ユーザー名\AppData\Roaming\Brackets\extensions\user)に展開してください。

設定ファイルをルートディレクトリに置く

プラグインの設定ファイルとなる.brackets.jsonをルートディレクトリに設置します。
Compassでいうconfig.rbのようなもので、オプションは以下の通りです。
(基本的に公式ドキュメントに沿って解説しています)

オプション名 説明 デフォルト値 設定値
sass.enabled Sassのコンパイルの有効・無効を制御します。 true trueまたはfalse

Sassオプション

オプション名 説明 デフォルト値 設定値
outputDir CSSとソースマップファイル(.css.map)出力先のディレクトリを相対パスで指定します。
始めに"path"として指定したSassファイルのディレクトリ(この例では/sass/)が基準になることに注意してください。
"path"で指定したディレクトリ 相対パス
output 出力CSSの名前を設定します。 始めに指定したSassファイルと同名.css hoge.css
(拡張子まで必要)
includePaths Sassファイル内で@importで読み込んでいるファイルを指定します。 [<empty>] hoge.scss
(該当ディレクトリ内を全て指定する場合は*.scss)
imagePath 画像ディレクトリを指定します。こちらを設定することにより、Sassファイルに
background-image: image-url('hoge.png')
とimage-url後に直接ファイル名の指定をする記述が出来ます。
null 相対パス
outputStyle コンパイル後のCSSスタイルを指定します。
libSass依存のため、2014/12現在はnestedかcompressedしか使用出来ません。
nested nested
または
compressed
sourceComments 元のSassでは何行目に記述があるかのコメントを、CSSに出力するか設定します。
mapではoutputDirにソースマップファイルも出力されます。
sourceCommentsはfileオプションを使用しているのみ動作します。dataフラグを使用している場合は何も起こりません。
しかしながらdataフラグ使用時にfalseを指定すると、ソースマップファイルのみ出力され、コメントは出力されないことを確認しています。(要追加検証)
false trueまたはfalse
sourceMap ソースマップファイル名を指定します。sourceCommentsがmapに設定されている際に有効になります。 始めに指定したSassファイルと同名.css.map hoge.css.map

設定例

.brackets.json
{
    "path": {
        "sass/main.scss": {//ここで監視対象ファイルを指定します
            "sass.enabled": true,
            "sass.options": {//ここから各種オプションを設定します
                "includePaths": [
                    "*.scss"
                ],
                "outputDir": "../css/",
                "imagePath": null,
                "sourceComments": "map",
                "outputStyle": "nested"
            },
            "linting.collapsed": true
        }
    }
}

Sassファイルを編集する

.brackets.jsonを正しく設定・設置出来たら、後はSassファイルを編集していくだけです。
ソースを編集した瞬間に反映されるので、かなり快適です。

ext-01.png

注意点

・動作設定が意図通りに反映されないことがある

私の環境ではimagePathが上手く動作しませんでした。
もしかしたらどこか設定抜けがあったのかもしれませんが、いずれにせよ細かい設定をしようと思うとlibSassの知識が必要になってくるため、少し敷居が高いかもしれません。

・compass非対応

そもそもCompassがlibSassをサポートしていないようです。
こちらのcompass-mixinsを導入することによりlibSassでもCompassが使えるようになるらしいですが、未検証です。
ソース

@importのファイル数と実際のファイル数が一致しないと動作しない。

私の環境では、@importで指定したパーシャルファイルが該当ディレクトリ内に存在しない場合、または@importで指定していないパーシャルファイルが存在する場合、動作しなくなりました。


以上、大まかですがBracketsでSassをライブプレビューする方法のご紹介でした。 誤り・バージョンアップによる変化等あれば随時編集していきます。

Advent Calendar 次の記事は明日21日(日)、ろっとさんです!
よろしくお願いいたしますm(_ _)m

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