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ServerlessでDynamoDBの更新イベントをトリガーとしてLambdaを実行する

Last updated at Posted at 2016-12-14

はじめに

個人的に開発しているアプリ(WrestleGO)を開発する際に使おうとして結局ボツったのですが、DynamoDBの変更イベントをトリガーにしてLambdaを実行させるということをやったので紹介します。Serverless Frameworkを使用して開発しました。

動作時のバージョン

name version
ServerlessFW 1.3.0
node 4.6.0
npm 2.15.9

事前準備

DynamoDBのテーブルでstreamを有効にしておく必要があるので設定します。
まずは、管理コンソールのDynamoDBから対象のテーブルを選択すると概要タブに"ストリームの管理"ボタンがあるのでこれを押下します。
SnapCrab_NoName_2016-12-14_10-21-40_No-00.png

すると以下のダイアログが表示されます。
テーブル変更イベントが来た際に得られる情報を選択します。処理に必要な情報を選択して有効化を押下します。
SnapCrab_NoName_2016-12-14_10-21-50_No-00.png

するとストリームが有効になります。ここで表示されるARNは後ほど使用します。
SnapCrab_NoName_2016-12-14_10-38-20_No-00.png

設定ファイル

次にServerless側の準備です。serveless.ymlの編集を行います。functionsにトリガー対象となるDynamoDBテーブルを定義します。
arnには事前準備で有効にしたストリームのARNを指定します。batchSizeというのはこのLambda関数一回のコールでどれだけ処理するかの数です。1件ずつなら1を設定します。最大は10000です。複数のレコードをいっぺんに処理するならLambda関数の中でループ処理が必要になります。startingPositionというのは読み取りを開始する位置です。最新のものから順番に読み取る(LATEST)か、読み取りされていないものを古い順から読み取る(TRIM_HORIZON)かの2種類があります。時間順にデータを処理するならTRIM_HORIZON、最新のデータを使用する設計ならLATESTを設定します。enabledはLambda関数に設定したこのトリガを有効(true)にするか無効(false)にするかです。

serverless.yml
functions:
  dynamotrigger:
    handler: handler.dynamotrigger
    events:
      - stream:
          arn: arn:arn:aws:dynamodb:us-east-1:XXXXXXXXXXXX:table/event_sample_table1/stream/2016-12-14T01:37:13.667
          batchSize: 100
          startingPosition: TRIM_HORIZON
          enabled: true
      - stream:
          arn: arn:aws:dynamodb:us-east-1: XXXXXXXXXXXX:table/event_sample_table2/stream/2016-12-14T01:37:13.667
          batchSize: 100
          startingPosition: TRIM_HORIZON
          enabled: true

Lambda関数での処理

イベントトリガかどうかを判定してパラメータのトリガ元のARNから対象のDynamoDBのテーブルを割り出します。

handler.js
module.exports.dynamotrigger = (event, context, callback) => {
  if('Records' in event && event.Records.length != 0) {
    // イベントトリガの場合
    var source = event.Records[0].eventSourceARN;
    // どのテーブルからのイベントか?arnの文字列からテーブル名を検索して判定
    if(source.indexOf('/event_sample_table1/') != -1) {
      // event_sample_table1テーブルからのトリガを受けて行う処理
    }
    else if(source.indexOf('/event_sample_table2/') != -1) {
      // event_sample_table2テーブルからのトリガを受けて行う処理
    }
    else {
      // 未知のイベント発火時処理
    }
  }
  else {
      // DynamoDBイベントトリガー以外の場合の処理(APIでも実行させたいとかあれば)
  }
};

まとめ

いかがでしたでしょうか?簡単すぎてびびってたじろぎますね。実際WrestleGOを開発するにあたり開発着手に踏み切ったのもServerless Frameworkを触ってその簡単さに驚愕し、「これならできる!」と思わせてくれたからです。現在もかなりのスピードでバージョンアップされているので今後もさらに期待が持てます。
※WrestleGOはアプリをXamarin.Formsで、APIをServerlessFrameworkを用いてAWSのAPI Gateway + Lambda + DynamoDBという構成で作られています。

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