296
256

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

Docker の基本学習 ~ コンテナ間のリンク

Last updated at Posted at 2015-06-07

コンテナ間のリンク機能を調べてみた。ざっと見た感じ、同一ホスト上の他のコンテナのネットワーク情報(IPアドレスなど)が取得できるというもの。大した機能でない気がしたが、コンテナのIPアドレスは固定でないため、コンテナ間でネットワーク通信するためにはに必要な機能と思われる。ただ、リンクは同一ホスト上のコンテナ間でしか機能しないので、将来は複数ホストにまたがった方法が出てくるのかも。

(更新: 2015/11/08)
Docker 1.9 では、複数ホストにまたがる仮想ネットワーク機能が正式版としてリリースされました。
Docker : マルチホスト間での仮想ネットワーク

コンテナ間の通信

通常、コンテナ間でネットワーク通信をするには、ホスト側にマッピングしたポートを経由して接続をする。

例えば以下のような構成で、

Network1.jpg

図中の Container 1 が

docker run -d -p 12345:80 <イメージ名>

のように起動されていた場合、Container 2 と 3 からは

http://10.0.0.10:12345

で Container 1 上の httpdにアクセスできる。

同一ホスト上の Container 2 からであれば、Container 1内に割り当てられた IPと Listenしているポートを使って

http://172.17.0.3:80

で直接アクセスできる。

なので、同一ホスト上のコンテナ間で通信したいだけであれば、コンテナ起動時に -p を使ってポートをホスト側へマッピングする必要は無い。

リンクとは?

同一ホスト上のコンテナ間で通信する際に、接続したい相手のネットワーク情報(IPアドレスなど)を取得する仕組み。次の2つの形で情報を取得できる。
・環境変数
・/etc/hosts ファイル

その1

まずは、簡単のために、接続先のコンテナを -p をつけて起動してみる
(ここで起動するコンテナは、ずっと ping を送るだけで、実際にポート80や22222をListenしているわけではない)。

docker run -d -p 80:80 -p 11111:22222 --name Container1 centos ping localhost

次に、接続元のコンテナを --link オプションを使って起動する。--link は、<接続先コンテナ名:エイリアス名>という形式で指定する。

docker run -it --name Container2 --link Container1:c1 centos /bin/bash

接続元コンテナ内から環境変数を表示すると、エイリアス名のついた環境変数が作られて、接続先の情報が入っていることが分かる。

[root@6e141d314d6e /]# env | grep C1 | sort
C1_NAME=/Container2/c1
C1_PORT=tcp://172.17.0.28:80
C1_PORT_22222_TCP=tcp://172.17.0.28:22222
C1_PORT_22222_TCP_ADDR=172.17.0.28
C1_PORT_22222_TCP_PORT=22222
C1_PORT_22222_TCP_PROTO=tcp
C1_PORT_80_TCP=tcp://172.17.0.28:80
C1_PORT_80_TCP_ADDR=172.17.0.28
C1_PORT_80_TCP_PORT=80
C1_PORT_80_TCP_PROTO=tcp

また、/etc/hosts に接続先のエントリが追加される。

[root@14607f30b721 /]# cat /etc/hosts
(中略・・・)
172.17.0.28     c1 ab33c4d9897b Container1

その2

その1では、コンテナ内のポートをホスト側へマッピングしたが、今度はマッピングしないで試してみる。

まずは、接続先イメージ用のDockerfileを作成する。EXPOSE でポート 80 を指定する。

FROM centos:6.6
RUN yum install httpd -y
ENTRYPOINT /usr/sbin/apachectl -DFOREGROUND
EXPOSE 80

ビルドする。

docker build -t arturias/test .

接続先コンテナを起動。今度は -p や -P は指定しない。

docker run -d --name Container1 arturias/test

接続元コンテナを起動。

docker run -it --name Container2 --link Container1:c1 centos /bin/bash

環境変数を表示すると接続先の情報が見える。

[root@202f8d6ba925 /]# env | grep C1
C1_NAME=/trusting_mclean/c1
C1_PORT=tcp://172.17.0.26:80
C1_PORT_80_TCP=tcp://172.17.0.26:80
C1_PORT_80_TCP_ADDR=172.17.0.26
C1_PORT_80_TCP_PORT=80
C1_PORT_80_TCP_PROTO=tcp

接続元コンテナから httpdにアクセスしてみる(c1 は /etc/hosts に追加されたエントリ)。

curl c1

なお、ホスト側にポートをマッピングしていないので、別ホスト上のコンテナからはhttpdにアクセスできない。

その3

接続元から取得できるのはネットワーク情報だけでなく、接続先で定義された環境変数も取得できる。

例えば、接続先コンテナを以下のように起動。-e オプションで環境変数を2つ指定している。

docker run -d --name Container1 -e PARAM1=100 -e PARAM2=200 centos ping localhost

接続元コンテナを起動して、環境変数を表示(今回は、env コマンドを実行してすぐに終了するようにしてみた)。

[ec2-user@ip-10-0-0-73 ~]$ docker run --rm --link Container1:c1 centos env
(中略・・・)
C1_ENV_PARAM1=100
C1_ENV_PARAM2=200
296
256
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
296
256

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?