LibreOffice AdventCalendar 2016 12月9日の記事です。
引き続きよろしくお願いいたします。
マンションの管理組合の会計では現金を扱います。
現金を数えるのは非常に面倒です。
金種表があれば紙幣や硬貨の枚数を数えれば自動的に現在の手持ち現金の合計が分かるんじゃないでしょうか?
金種表を作ってみます。
##環境
LibreOffice Calc
LibreOfficeをインストールしておいて下さい。
##Calcで金種表
こんなイメージで作ります。
実際は100円や1円が大量に出ます。
金種 | 枚数 | 金額 |
---|---|---|
10000 | 2 | 10000 |
5000 | ||
2000 | ||
1000 | 10 | 10000 |
500 | 4 | 2000 |
100 | 8 | 800 |
50 | 1 | 50 |
10 | 2 | 20 |
5 | ||
1 | 3 | 3 |
合計 | 32873 |
では、金種表.odsをダウンロードしてやってみましょう。
- 金種シートを作ります
- シートを右クリック > シートを挿入
3. - シート名に「金種表」と入力
- 位置を[表示中のシートの後]にする
5. - 下記の図のように入力
7. - 下図のように 10000の金額の部分に =A2*B2 と入力
5. - Enterキーを押す
- セルC2を選択し黒い枠の右下に四角いハンドルがあります。
- それにマウスを近づけると十字のマークに替わります。
- そのまま1円の行までドラッグします。
9. - セルC12を選択してオートSUMボタンを押す
8.
9.
これで金種の枚数を入力していくと自動的に現在ある現金の合計が出力されます。
##コインケース便利
コインケースを用意しておくとお金が数えやすい。
僕はすべての種類のコインケースを買うのが面倒だったので、
コインケース付の金庫買いました。
##現金出納帳と金種表の差額
お金を数えても現金出納帳の数字とあっているかの判断が必要です。
- GetPivotDataで現金出納帳の集計データを取得
- 金種表の合計 - 現金出納帳の合計
- 差額が0であれば現金と出納帳の金額が合致
ではやってみます。
金種表_確認.odsをダウンロードしてやってみましょう。
- 金種表_確認.odsを取得
- 開いて金種表シートに移動
- 下記のように金種表合計と現金出納帳合計と入力
4.
5. セルC13にカーソルを置いて関数ウィザードを押す - 数式欄に = getpivotdata( と入力するとデータフィールド等の項目が現れる。
6. - データフィールドに"収支"と入力
8. - ピボットテーブル欄の横の赤丸、[選択]となっているボタンを押す
- 現金出納帳シートを選択
- その中のピボットテーブルを選択
- 関数ウィザードの右端の赤丸の部分のボタンを押して関数ウィザードに戻る。
-
15. ピボットテーブルに現金出納帳が指定されています。
16. 数式の結果が出力されています。 - OKを押して戻りましょう。
- 同じ数字になっているようですが差額があるか計算してみます。
- 差額の欄に移動し下図のように入力します。
- Enterを押すと差額が表示されます。
もし、差額が0でなければ何処かに10円を落としているかもしれません。
これが完成データです。
金種表_完成.ods
- LibreOfficeで楽々会計 オートフィルターとSUBTOTAL関数
- LibreOfficeで楽々会計 ピボットテーブル編
- LibreOfficeで楽々会計 GETPIVOTDATA関数
- LibreOfficeで楽々会計 テンプレート編
- LibreOfficeで楽々会計 金種表 <-- ココ
##アドベントカレンダー
次回は @senopen さんのPOSIX原理主義のドキュメントへの適用(LibreOffice Kaigi 2016.12発表資料):Standardization of Document Styleです。