LibreOffice 2016 AdventCalendar 12月14日の記事として投稿します。
ピボットテーブルからデータを取得する関数にGETPIVOTDATA関数がある。
LibreOffice CalcにもMicrosoft Excelにも全く同じ関数がある。
LibreOffice CalcでGETPIVOTDATA関数のHelpを見ると下記の2つの構文がある。
どっちを使うべきなのだろうか?
- GETPIVOTDATA(対象フィールド; ピボットテーブル; [ フィールド 1; 項目 1; ... ])
- GETPIVOTDATA(ピボットテーブル; 制約)
結論から言うと1つ目の構文を使うべきです。
##過去バージョンとの互換性の為に残しているだけ
###Excelの場合
Excel2000までGETPIVOTDATAの構文は GETPIVOTDATA(ピボットテーブル,制約) のみでした。
Excel2002以降になるとGETPIVOTDATA(対象フィールド; ピボットテーブル; [ フィールド 1; 項目 1; ... ])を使うようになりました。
現在のMicrosoft Excelのヘルプでも上の構文しか説明されてません。
Microsoft Excelでは過去のバージョンのファイルとの互換性の為だけに残しているだけだと思われます。
###LibreOffice Calcの場合
LibreOfficeでもHelpには2つ併記されておりますが、
LibreOffice Calcの関数ウィザードではGETPIVOTDATA(対象フィールド; ピボットテーブル; [ フィールド 1; 項目 1; ... ])の構文を使うように誘導します。
LibreOfficeでもGETPIVOTDATA(ピボットテーブル; 制約)の構文はExcelの過去バージョンとの互換性の為に残しているのだと思われます。
##結論
GETPIVOTDATAはGETPIVOTDATA(対象フィールド; ピボットテーブル; [ フィールド 1; 項目 1; ... ])だけを覚えるようにしましょう。
##参考文献
Excel豆知識45:エクセル:ピボットテーブル(GETPIVOTDATA関数)
Excel2000までの時とExcel2002以降の書式(構文)が違うと言っている。
GETPIVOTDATA 関数 - Office のサポート
Microsoftの現在のヘルプでは新しい構文しか説明していない。
表計算ドキュメントの関数 - LibreOffice Help
両方の構文が併記されている。