28
29

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

Objective-C と Java と C# でクロージャ的な書き方の比較

Last updated at Posted at 2014-01-29

クロージャとかラムダとか匿名** とか名前はいろいろですけど、各言語の書き方と動き(特に変数の扱い)について比べてみました。

ついでに非同期処理の例にもなってしまいました。

Objective-C

Blocks を使います。

Obj-C
int x = 1;
__block int y = 2;

dispatch_queue_t q_global = dispatch_get_global_queue(0, 0);
dispatch_async(q_global, ^{
    x = 10; // できない(コンパイルエラー
    y = 20; // できる
    
    int z = x + y;
    
    [self dispValue:z]; // self の参照カウンタが+1される
});

普通に宣言した変数を Block の中で使うと、自動的に「キャプチャ」され、変数が複製される。この変数には、 Block 内では代入できずコンパイルエラーとなる。
__block を付けた変数は、Block 内外で同じ実体を参照でき、代入もできる。
self やプロパティを Block 内で使用すると参照カウンタがインクリメントされ、明示的に release しないとリークする。
あるいは、Block 外で __weak を付けた変数に代入しておくと、これは参照カウンタがインクリメントされない。

Java 6 (Android ベースなので…)

匿名クラスです。

Java
int x = 1;
final int y = 2;

ExecutorService executor = Executors.newSingleThreadExecutor();
executor.submit(new Runnable() {
	@Override
	public void run() {
		y = 20; // できない(コンパイルエラー
		int z = x + y; // できない(コンパイルエラー
		
		String typeName = this.getClass().getInterfaces()[0].getName(); // Runnable になる
	}
});

Java は匿名クラスの実装中に使える変数はかなり制限がある。
普通に宣言した変数は、匿名クラス内では使えない(コンパイルエラー)。
final を付けて宣言した変数は、匿名クラス内では参照のみ可能。ちょうど Objective-C の通常変数を Block 内で使った時と同じ。
Obj-C の self にあたる this は匿名クラス内では、その匿名クラスを示す。

C#

ラムダ式です。

C#
int x = 1;
const int y = 2;
Task.Factory.StartNew(() => 
{
    x = 10; // OK
    y = 20; // これはダメ、const だから。
    var z = x + y;

    var typeName = this.GetType().Name;
});

C# はかなりゆる〜い印象。
普通に宣言した変数を、ラムダ式の中でも自由に read/write できてしまう。write できちゃうのはこわい。
this は、ラムダ式の外側のクラスを示す。
 

所感

個人的には、Java のガチガチなのが好きかも。できる事が限定されているのでミスしにくい。
Objective-C は、ローカル変数は良いけど、self とか使っちゃうミス起こしそう。
C# は、普通に書き換えられて超不安、という感じ。なるべく const 使うようにしたい。
 
 
 

しかし記述量は C# が一番少ないですね、Xamarin いいよ Xamarin。。。

28
29
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
28
29

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?