はじめに
Windows 10 のシステムフォントである Yu Gothic UI のベースとなった游ゴシック体(字游工房)や、最近そこかしこで見る筑紫丸ゴシック(フォントワークス)などの日本語フォントが、OS X El Capitan から プリインストールされるようになっています。
自分も筑紫A丸ゴシックの雰囲気が好きで最近よく使うのですが、GIMP ではこれらのフォントが(初期設定では)参照できません。
そこでちょっと設定をいじって使えるようにしたので、道のりをメモ。
環境
macOS Sierra 10.12.5
GIMP 2.8.18
やり方
フォントの場所を確認する
Mac にはフォントファイルが保存されている場所が3種類あります。
システムフォント: /System/Library/Fonts/
ユーザフォント(共有): /Library/Fonts/
ユーザフォント(個別): ~/Library/Fonts/
ところが上述のフォントはこれらのどこにもありません。
Font Book を開き、フォントにマウスオーバーするとディレクトリを確認することができます。
例として筑紫A丸ゴシックのレギュラーウェイトは
他のフォントも /System/Library/Assets/com_apple_MobileAsset_Font3/
以下にあることがわかります。
GIMP の設定
GIMP > 設定 > フォルダー > フォント
を開き、先程のパスを追加します。
OK
を押すと GIMP がフォントを参照しはじめてフリーズしますが、数分で終わるので気長に待ちます。
終わったら一応 GIMP を再起動しましょう。
以上で GIMP でオサレ日本語フォントが使えるようになります。
蛇足
ちなみにこれらのプリインストールフォントは「フォントとして頒布しない」「改変を加えない」の2点を守れば商用利用が可能なようです。
(参考: http://yaritakunai.hatenablog.com/entry/2017/01/22/201000)
あと筑紫丸ゴシックって「つくし」って読むんですね……。ずっと「ちくし」って読んでた……。