はじめに
これはあまり知られていないことですが、インターネットの向こうには人間がいます。Qiita でも Twitter でも facebook でも Instagram でも、アカウントの向こうには自分と同じ生身の人間がいます。
ところが人間は PC やスマートフォンに面するとそれを忘れてしまうようです。インターネットのあらゆるところで罵詈雑言が投げかけられ、とても面と向かって言えないような猥語が飛び交い、その言葉で見えない血を流している人たちがたくさんいます。(もちろん成熟したコミュニティもありますが)
自分は以前から声優が好きで、Twitter で声優の個人・公式アカウントを多数フォローしていますが、とりわけこの界隈ではその傾向がより強く出ているようです。去年、上坂すみれさんが多数の心無いリプライにより Twitter を休止し、最近復帰しましたが、再び同じような状況になり、最終的には個人アカウントの閉鎖、公式アカウントへの移行という事態になっていました。ちなみにこの間たった1年です。悪しき声優ファン(以下「声豚」)は学習しない生き物なのです。
とりわけこの問題は声優と声豚の二者間にとどまらず、そのツイートを見た第三者にも悪い影響を及ぼします。当該声優に対する印象の悪化はもちろん、単純に気分を害するものでもあります。
これに関して、当事者である声優側の防衛策として、最近公式がクオリティフィルタなるものを実装しました。どれほど効果があるかはわかりませんが、少なくともある程度の防壁にはなり得ると期待しています。
それに対し、第三者の防衛策は、手動でちまちまブロックしていくことくらいしかありません。しかし敵はあまりに多数です。せめて自分が声優のツイートを見るときくらい、これら声豚のツイートを非表示に出来ないものか。
KoebutaSlayer について
そう思って、ユーザスクリプトを作りました。
albno273/KoebutaSlayer: 声優のリプライ欄に蔓延るクソリプを葬り去るユーザースクリプト
動作確認環境
Mozilla Firefox 54.0.1 / GreaseMonkey 3.11
Firefox / GreaseMonkey であればおそらく問題なく動きます。
TamperMonkey は設定画面周りでまだ対応できていません。ごめんなさい。
[2017/9/28] 対応しました。
使用ガイド
このスクリプトを導入すると、ホワイトリスト(後述)に含まれるアカウントのツイートを開いた際に「いいね」の右側に × 印の「抹殺」ボタンが出現します。
このボタンを押すと、ホワイトリストに含まれていないアカウントからのリプライが全て「抹殺」されます。ボタンに表示される数字は、非表示になったツイートの数を表しています。
また、アドオンボタンの「ユーザスクリプトコマンド」に、設定ボタンが追加されます。ここを押すと、動作設定を変更することができます。
-
抹殺時の挙動
✓ 非表示にする(デフォルト): 該当ツイートを非表示にします。
✓ ニンジャスレイヤー風: ニンジャスレイヤー風になります。 -
ホワイトリスト
このリストに含まれるアカウントは抹殺対象から除外されます
除外したいアカウントのIDを改行区切りで入力してください。
デフォルトでは女性声優のアカウントが50人弱入力されていますので、用途に合わせて編集してください。
設定はブラウザを閉じても引き継がれます。
!!「Save」ボタンを押さないと設定が保存されないので要注意 !!
↓ニンジャスレイヤー風に設定するとこんな感じ
インストール方法
- ブラウザにユーザースクリプトを使うためのアドオンを導入します。ブラウザごとに違うのでここを参照して導入してください。Tampermonkey だと設定ボタンがうまく働かないので Greasemonkey を推奨します。
- スクリプトをここからダウンロードします。
- 操作ガイドにしたがって使用してください。
注意
- 新しくツイートが読み込まれるたびにボタンを押す必要があります。また、ページを更新すると「抹殺」されたツイートは復活します。
- Firefox で開発したため、Google Chrome など他ブラウザで予期しない動作をする可能性があります。
参考・使用スクリプト
GM config
Extract images for Twitter
おわりに
インターネットがある限り、戦いは終わりません。ならばせめて自分の「好きな気持ち」だけはしっかり胸に抱いて利用していきたいものです。それを蔑む人たちのせいで「好きな気持ち」が壊れてしまわないように、自衛していきたいものですね。
このスクリプトが、わずかでもその一助になれば幸いです。
以下蛇足
声優が Twitter をやるなら(スタッフ管理の)公式アカウントを私物化するのが一番安全だと思っている。