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「フリーランス残酷物語 Advent Calendar 2016」17日目に穴が空いていたのでポエム置いておきますね。。。

私は契約書をしっかりと読む方だと思います。先方から提示された契約書のドラフト版は一字一句確認し、内容に問題があると思えば修正案を提示します。捺印用に作成される二部のうち一部は同様をしっかりと確認し、二部を重ね合わせて明かりで透かし文字に違いがないかを確認します。幸い契約内容が折り合わず仕事に結びつかないという事は一度もありませんでした。

数年前とても良い案件の紹介がありました。契約先は日本のクリエイティブ精神を代表するような大企業です。既にアプリの開発は進んでいてリリース間近ということなので開発メンバーとの打ち合わせをしたところ、アプリの内容やサーバ構成や使用言語やフレームワークなどどれもがイケてる感じだったので、これは是非とも開発をお手伝いさせて頂きたいと思い話を積極的に進めていきました。作業内容やジョインできる日取りなども決め、先方から契約書のドラフト版がメールで送られてきました。

そこで今まで見慣れない内容を見たのです。

納品物: DVD

( ゚д゚) ・・・

(つд⊂)ゴシゴシ

納品物: DVD

(;゚д゚) ・・・
 
(つд⊂)ゴシゴシゴシ

納品物: DVD

(;゚ Д゚) …!?

もちろん私は先方に問い合わせます。

私「作業は git で行いますが、それとは別にソースコードを DVD に焼いて渡すのですね?」
担当者「はい」
私「git push を納品とすることはできないですか?」
担当者「できません」

きっと「請求書に印鑑は必要ない」問題と同じようなローカルルールが大企業にはあるに違いないと思いつつ、DVD 焼き作業はたいした時間も食わないので了承しました。毎月1日に

git clone git@github.com:hogehoge/fugafuga.git

してそれを焼くだけなので5分もかかりません。幸い DVD-RW なるものはコンビニで簡単に入手できました。どのコンビニでも売ってるので DVD って需要がかなりあるんですね知りませんでした。またまた幸い手元にある DVD ドライブ(年に1回も使わないなぁ)は DVD-R にも DVD-RW にも対応していました。Mac の CD 吸い出し用として持っていた DVD ドライブがこんなところで役に立つとは。。。

納品物を DVD で残す理由

さて、先方に話を聞いてみて分かったのですが、納品物を DVD として残すことの正当性はちゃんとあったのです。企業はお仕事をして売上を出して利益の一部を納税します。正しく納税されているかを管理するのは税務署です。税務署は企業が脱税していないか調査をします。「契約書/発注書/請求書/入金/納品物」あたりを揃えておけば、税務署が調査にきたときに1セットにして「これでございます。確認してください」と言えるのです。ちゃんとやってないと東芝みたいに利益をごまかすチャレンジかまして税務署に叱られたりします。

フリーランスのみなさまにおかれましては、一見不思議な契約書に出会いましても、実害がないのであれば許容して頂ければと思います。それでは良いお年を(15日目も書いたので2回目だ)

※補足
数年前と書いたけども契約更新を何度もし、最後にDVDを納品したのは今年の4月です。ツイッターで「昔はDVDだったな」というのを見たので書いておきますね。昔のお話ではないですよー