はじめに
DronekitというOSSプロダクトがあります。
これは、ドローンを外部から操縦するためのアプリケーションを開発するためのプラットフォームです。
Android向け、Python、cloud向けのプラットフォームがそれぞれあるようです。
まず、Androidを調べます。
Android版の開発には、その前提としてAndroid studioのインストールが必要です。
この文書では、Android StudioをUbuntu Linux14.04にインストールした手順をまとめたものです。
Android Studioをインストール
パッケージからインストール・・・としたいところですが、不幸にもdebパッケージになっていません。
よって、googleのWeb Pageから手動でtar玉展開する必要があります。
手順はここを参照しつつ、進めていきます。
Javaのインストールとプロキシ
Android studioを実行するためには、Javaが必要になります。
OpenJDKをインストールするという手もありますが、先に紹介したページの手順に従い、Java8をインストールします。
インストールする際にプロキシが落とし穴となる場合があります。認証付きプロキシ(ID,PASSが必要な場合)環境下で、PPAを加えようとすると
Please check that the PPA name or format is correct.
と言われて怒られます。エラーメッセージからではわかりにくいですが、これはリポジトリの追加時のコマンドミスでなく、プロキシ認証に失敗したことが原因です。エラーメッセージからではわかりにくいので、注意が必要です。
このページにも書かれている通り、以下のようにPPAを追加します。
export http_proxy=http://proxyid:password@proxy.url:port/
export https_proxy=https://proxyid:password@proxy.url:port/
sudo -E add-apt-repository ppa:webupd8team/java
さらに、/etc/wgetrcにもプロキシ設定が必要です。Javaインストーラのスクリプトがwgetを使っているためだと思われます。
http_proxy=http://proxy.example.test:12345/
https_proxy=https://proxy.example.test:12345/
ちなみに、apt-getコマンドをプロキシ越しに実施するための、/etc/apt/apt.confへの設定については、このページを参照のこと。
・・・プロキシの設定、一箇所にデータベース化するとかして、どうにかならないのだろうか。
これで、ようやく先にtar玉展開したAndroid studioのインストーラを起動できる。
Android Studioを展開したディレクトリ内にある、android-studio/bin/studio.sh を実行すると、インストーラが起動する。
mksdcardユーティリティが原因のインストール失敗
mksdcardユーティリティがないと言われてインストールに失敗することがあります。
stackoverflowのこのページとAndroid Tools Project siteのページが参考になります。
以下コマンドを実行し、追加でライブラリをインストールします。
sudo apt-get install lib32z1 lib32ncurses5 lib32bz2-1.0 lib32stdc++6
加えて、以下のコマンドも実施します。
どうやら、一部の処理で、32bit版のライブラリを使っていることに起因しているようです。
sudo apt-get install libc6:i386 libncurses5:i386 libstdc++6:i386 lib32z1
これで、やっとインストールが完了しました。
次は、もう少し進めて、SITLの準備について書いてみたいと思います。