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YiでEditorM aの状態を変更したい時はMonadEditor使えば

Last updated at Posted at 2016-10-29

YiでEditorM aの状態を変更したい時はMonadEditor使えば

 最近はYiコントリビューターになるために、.vimrcのキーマッピングをyi.hsに再実装している。
stackageのlts-7.4にあるYiはまだドキュメントが充実していないことがわかってきた。
(ただしHaddockにあるHaskellの型シグネチャと実装読みによってだいたいは補える)

Yi布教を兼ねてメモしていく。

YiでEditorM aの状態を変更したい時は、最悪MonadEditor m => m a使えばいい

YiのVimインターフェース
(まだこれに対する正確な用語を僕は持たないので、
Yi.Keymap.Vim以下の関数やdefaultVimConfigなどによって提供される
VimライクなYi環境をVimインターフェースと呼称している)
で設定する際に困惑したのが、

  • ウィンドウを閉じる
  • バッファを破棄する
  • バッファの指すファイルを保存する

といった操作を扱う型にYiM a, EditorM aという2つの型があったこと。
これは多分…YiMがYi全体を覆う、状態と操作の、全ての包含であることに対して
EditorMはVimインターフェースでいう、現在がNormalモードであるとか、バッファをいくつ持っているかどれを持っているか…だとかいう
まさにエディタとしての状態をStateで持っているのかなと思う(そして操作もStateによって提供されているのかな)。

  • YiM
    • ReaderT Yi IO aのnewtype
  • EditorM
    • ReaderT Config (State Editor) aのnewtype

MonadEditorについて

YiMEditorMは両方MonadEditorインスタンスとして定義されているので、このimplBindingのようなアドホック多相な関数を作れる。

-- The keymapping implementor for both of V.VimBindingY and V.VimBindingE
implBinding :: MonadEditor m => V.EventString -> m () -> V.EventString -> V.VimState -> V.MatchResult (m V.RepeatToken)
implBinding key context = \key' state ->
  case V.vsMode state of
    V.Insert _ -> (const $ context >> return V.Continue) <$> key' `V.matchesString` key
    _          -> V.NoMatch

これを使って、Vimインターフェースのキーマッピングを表す型であるVimBindingを得る。

inoremapEinoremapYは、EventStringと、YiM ()またはEditorM ()を使ってVimBindingを作る関数。
2つの関数に分岐してしまっているのは、VimBinding型の値構築子の定義の関係。

-- Like inoremap of Vim from V.EventString for EditorM
-- for ∀a. V.Insert a
inoremapE :: V.EventString -> EditorM () -> V.VimBinding
inoremapE key x = V.VimBindingE $ implBinding key x

-- Like inoremap of Vim from V.EventString for YiM
-- for ∀a. V.Insert a
inoremapY :: V.EventString -> YiM () -> V.VimBinding
inoremapY key x = V.VimBindingY $ implBinding key x

本題: MonadEditorを使って、問題を解決する

 僕は、.vimrcにも定義してある、日常的に使っている
「Insertモードで、カレントバッファの指すファイルを保存した後にNormalモードに戻る」というキーマッピングを定義しようとした。
僕はyiWrite, switchModeE Normalという関数を見つけた。

  • viWrite :: YiM ()
    • カレントバッファの指すファイルを保存する
  • switchModeE :: VimMode -> EditorM ()
    • 現在のVimインターフェースのモード(VimState型のvsMode)を変更する
  • data VimMode = Normal | Insert Char | ...

でもこれらの関数は型が違うので、同時に使用できない。

以下の要点と関数に注目して、switchModeY :: VimMode -> YiM ()を定義することで解決した。

  • MonadEditorインスタンスは必ずMonadStateである

  • getEditorDyn :: (MonadEditor m, YiVariable a) => m a (いくつかの定義を省略している)

  • putEditorDyn :: (MonadEditor m, YiVariable a) => a -> m () (いくつかの定義を省略している)

  • instance YiVariable VimState

  • => YiMMonadStateとして使えばVimStateを変更できる

これを書いた。

escVimInsWithSave = inoremapY' "<C-k><CR>" (viWrite >> switchModeY V.Normal)  -- Yi interpret <C-j> as <CR>
  where
    switchModeY :: V.VimMode -> YiM ()
    switchModeY mode = getEditorDyn >>= \s -> putEditorDyn s { V.vsMode = mode }

あとはこれをキーマッピングに追加すればいいだけだっ!

解決。
ヨッシャ。

結論

VimStateMonadEditorで使えば、Vimインターフェースの状態についてはなんとかなりそう。

余談: EventとEventStringについて

僕がYiの型を巡回して最初に迷ったのは、キーマッピングをされる対象のキーを表す型が、EventEventStringの2つあったことで、
これはEventStringYi.Keymap.EventUtils以下に定義されていることから、
EventStringはVimインターフェースのために用いられるものなのかな」と考えている。
以下の関数によって相互に変換ができる


この記事はYiによって書かれた。
lts-7.4のYiにはまだMarkdownのためのModeがない。

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