やった。これだ。
俺がやりたかったのはこれなんだ!
喜びのあまり、叫びそうです。
ASUS Chromebook C300MAに、Croutonを使わずにArch Linuxをインストールすることができました。
ChromeOSの何倍も快適です。日本語入力も問題ありませんので、この記事もArch Linux on Chromebookで書いています。
経緯
今までCroutonを使ってUbuntuを使っていましたが、Chroot環境であるが故に
- Dockerがインストールできない
- Ubuntuのバージョンアップができない
- 一部、ハードウェア制御に制約がある
などの不満がありました。
その結果、最近はChromebookは同居人に渡し、自分は中古PCにArch Linuxを入れて常用するようになっていました。
Arch LinuxのWikiを見ていると、ChromebookやChromeOSについて詳しく書かれており、ひょっとしたらあのC300MAにもインストールできるのではないかと思ってきました。
で、Arch LinuxのWikiの通りにやったらできたので、その報告です。
同じことをしたい物好きな方の参考になれば幸いです。
必要なもの
- C300MA本体
- USBメモリ2本
- 安定的なWifi環境
手順
ざっくりと、下記の手順になります。
- Arch LinuxのLive USBを作っておく
- Chromebookのデベロッパーモードを有効化する
- Write-Protect-Screwを外す
- Jolnlewis氏のスクリプトを実行し、seabiosをインストールする
- Legacy BootでArch LinuxのLive USBにBoot
- もう一本のUSBメモリにArch Linuxをインストールする
LiveUSB作成
Wikiを参考に、Arch LinuxのLive USBを作成します。基本的にISOファイルをdd
で書き込めばOK
デベロッパーモードを有効化
そこら中に情報があるので割愛
Write-Protect-Screw を外す
この記事に至極分かりやすく書いてあるので、それに従います。
seabiosをインストール
Jolnlewis氏のスクリプトを実行します。
cd
rm -f flash_chromebook_rom.sh
curl -O https://johnlewis.ie/flash_chromebook_rom.sh
sudo -E bash flash_chromebook_rom.sh
(このサイト落ちたらどうしよう・・・Git化してくれないかな)
途中で、「RW_LEGACY の変更と、 BOOT_STUB の復活、どっちがしたい?」と聞かれるので、RW_LEGACYの方、と答えておきましょう。後はメッセージに従っていればOKです。
これで、 Seabiosが有効化されているので、Legacy BootができるようCroshを開いて下記コマンドを入力しましょう。
sudo crossystem dev_boot_usb=1 dev_boot_legacy=1
Arch LinuxのLive USBでBoot
一回シャットダウンして、最初に作成したLive USBを差し込み、電源を入れます。
おなじみの白い画面になったら、Ctrl+Lを押します。Legacy BootのLですね。
すると、Arch LinuxのLive USBの画面が出てくるはずです。私はここで感動しました。
ちなみに、神機と名高いAcer C720はデベロッパーモードにしただけで、Legacy Bootができます。Seabiosが入っているから、らしいです。
Arch Linuxをインストールする
後は、もう一方のUSBメモリに通常通りArch Linuxをインストールするだけです。USBメモリにしているのは、ChromeOSも残しておきたいため、また内蔵MMCディスクだと容量が足りないためです。
自分の場合はシンプルなシングルパーティション構成にしました。デュアルブートはChromebookの場合必要ないので、それで良いでしょう。Swap領域もメモリ4GB積んでいるので必要ありません。
あとは、必要なパッケージを入れて、やりたい放題です。
起動の度にCtrl+Lしなければならないのが玉に傷ですが、まあ今までもCtrl+Dしていたので良いでしょう。
Xサーバーを起動してからも、いろいろやらないといけないことは多いのですが、いったんここでこの記事は終了にします。
追記
音が出ない。
HDMIケーブル経由でしか出ない。