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4歳娘「パパ、20歳以上のユーザーを抽出して?」

Last updated at Posted at 2020-04-02

続編もよろしくやで!

ある日、ピクニックで訪れた山にて

娘(4歳)「パパ、見て!」

ワイ「なんや、娘ちゃん」

娘「あそこに、家族風のオブジェクトが落ちてるよ!」

JavaScript
const family = {
    mother: {
        name: "よめ太郎",
        age: 35
    },
    father: {
        name: "やめ太郎",
        age: 37
    },
    daughter: {
        name: "娘ちゃん",
        age: 4
    }
};

ワイ「おお、ほんまや!」
ワイ「mother、father、daughterの3人家族やな!」

娘「せっかくだから、この中から20歳以上のユーザーを抽出してみようよ!」

ワイ「おお!せっかくやからな!」
ワイ「やってみよか!」
ワイ「でも、家族のことをユーザーって呼ぶのはやめてな!」
ワイ「そんで、ええと」
ワイ「大人だけを抜き出したオブジェクトを作ればええんやったな!」
ワイ「ほな、やってみるで!」

JavaScript
const otona = {};

Object.keys(family).forEach(key => {
    const person = family[key];

    if (person.age >= 20) {
        otona[key] = person;
    }
});

娘「わぁ、すごい!」
娘「パパ、このコードがどういう意味だか説明して?」

ワイ「おお、ええで!」
ワイ「まず」

JavaScript
const otona = {};

ワイ「otonaって名前の空オブジェクトを作るんや」
ワイ「そこに、familyの中から20歳以上の人間だけを詰め直していくんや」

娘「うんうん」

ワイ「そのためにまず」
ワイ「Object.keys(family)を使って」
ワイ「familyというオブジェクトの、key名たちを配列として取得するんや」

娘「オブジェクトの、key名たちを取得・・・」
娘「ってことはつまり、Object.keys(family)は」
娘「["mother", "father", "daughter"]と同じってことだね!」

ワイ「その通りや!」
ワイ「せやから、↓こんなイメージや」

JavaScript
["mother", "father", "daughter"].forEach(key => {
    /* 省略 */
});

ワイ「↑こんな感じで、配列のforEachメソッドを使って」
ワイ「motherfatherdaughterと順番に回しながら」
ワイ「if文で20歳以上かどうか調べて」
ワイ「20歳以上の人間だけをotonaオブジェクトに詰め詰めしていくんや」

JavaScript
["mother", "father", "daughter"].forEach(key => {
    // keyには "mother" か "father" か "daughter" が入ってくる。
    const person = family[key];

    if (person.age >= 20) {
        otona[key] = person;
    }
});

ワイ「↑こんな感じやな」

娘「なるほど〜」

ハスケル子「イマイチですね」

ワイ「!?

ハスケル子も来ていた

ワイ「おお、ハスケル子ちゃん」
ワイ「ハスケル子ちゃんもこの山に遊びに来とったんか」

ハスケル子「はい、私もこの山に関数拾いに来ていました」

ワイ「おお、ほんまに好きやな〜」
ワイ「ところで、さっきのコードの何がイマイチなん?」

ハスケル子「うまくは言えませんが、私ならこう書きます」

JavaScript
const otona =
    Object.fromEntries(
        Object.entries(family)
            .filter(([, person]) => person.age >= 20)
    );

ワイ「Object.fromEntries()Object.entries()・・・」
ワイ「何なん、このメソッドたち・・・?」

ハスケル子「Object.entries()は、オブジェクトから配列を作ってくれるやつです」

ワイ「オブジェクトから配列を作る・・・?」

ハスケル子「はい」
ハスケル子「例えば、Object.entries(family)は・・・」

JavaScript
[
    ["mother", { name: "よめ太郎", age: 35 }],
    ["father", { name: "やめ太郎", age: 37 }],
    ["daughter", { name: "娘ちゃん", age: 4 }],
]

ハスケル子「↑これと同じ意味になります」

ワイ「へぇ〜、オブジェクトからこんな感じの配列を生成してくれるんや・・・」
ワイ「じゃあ、もう一つのObject.fromEntries()はどんなメソッドなん?」

ハスケル子「Object.fromEntries()は、さっきのObject.entries()の逆ですね」
ハスケル子「さっきObject.entries()で作った配列をObject.fromEntries()に渡してあげると」
ハスケル子「元のオブジェクトに戻ります」
ハスケル子「つまり・・・」

JavaScript
const obj = Object.fromEntries(
        Object.entries(family)
    );

ハスケル子「↑こうすると、変数objにはfamilyそのままのオブジェクトが入るってことです」

ワイ「ふーん」
ワイ「オブジェクトから一回配列を作って、その配列からまたオブジェクトを作る」
ワイ「そんなことして何が嬉しいん?」

ハスケル子「一度配列にすることによって」
ハスケル子「配列の持っているfilter()やらmap()やらのメソッドを使って」
ハスケル子「好きなように整形できるのが嬉しいですね」
ハスケル子「今回であれば、20歳以上の人間だけを抽出したい訳ですから」
ハスケル子「filter()メソッドが使えるじゃないですか」

JavaScript
Object.entries(family)
    .filter(([, person]) => person.age >= 20)

ハスケル子「↑こうしてフィルターしてやるんです」
ハスケル子「そうすると・・・」

JavaScript
[
    ["mother", { name: "よめ太郎", age: 35 }],
    ["father", { name: "やめ太郎", age: 37 }],
]

ハスケル子「↑こんな配列が出来上がります」
ハスケル子「この配列をObject.fromEntries()でオブジェクトに戻してあげると」

JavaScript
{
    mother: {
        name: "よめ太郎",
        age: 35
    },
    father: {
        name: "やめ太郎",
        age: 37
    }
};

ハスケル子「↑このように、20歳以上の人間だけが入ったオブジェクトになってる」
ハスケル子「っていう訳ですね」

ワイ「おお〜」

まとめ

  • Object.entries()を使うとオブジェクトから配列を生成できる。
  • Object.fromEntries()を使うと配列を元にオブジェクトを生成できる。
  • オブジェクトから一度配列に変換することで、配列の持っている便利なメソッドたちを使える。
  • オブジェクトを色々と整形したい時に便利。

ワイ「・・・↑こういうことやな!ハスケル子ちゃん」

ハスケル子「そんな感じです」

ワイ「おおきにやで!」
ワイ「また一つ賢くなったわ!」

〜おしまい〜

続編もよろしくやで!

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