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App Storeで上位表示させるための方法

Last updated at Posted at 2016-06-09

*この記事は、アメリカのEntrepreneur.comに寄稿された5 Ways to Crack the App Store Codeの翻訳記事となります。
できるだけ筆者の意図を汲み取る形で意訳してありますので、御了承下さい。

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Aykut Karaalioglu
CEO of Mobile Action

「アプリを開発したが、なかなかダウンロード数は増えない。」

と悩んではいないだろうか?

2016年現在までで、およそ72億個ものスマートフォンが生産された。
世界人口が約73億人であるから、いかに多く生産されているかが分かる。
デベロッパーたちはApp StoreやGoogle Play Storeを主戦場に競争している。
アプリの数でいうと、Google Playには、160万個、Apple Storeには150万個もある。
競合は激しく、この状況の中で成功することは並大抵のことではない。
そして、人々は生活の時間をスマートフォンに費やしていくに伴い、ますます競争は激化するだろう。

アプリを成功までにしなければならないことは、
1、アプリを開発すること。
2、マーケティングを行うことで世界中に配布すること。
3、戦略を持ってASO(App Store optimization)を行うこと。
(App Store内においてのランキングを上位に位置させるための施策。)
4、チームを作ること。
の4つに集約される。

私はグロースハッカーとして多くのアプリのマーケティングに関わってきた。
(詳しい経歴はMobile Actionのサイトを見てほしい)
アプリを成功に導く重要な5つのアドバイスを紹介したい。

1,ユーザーの声を聞いて、地道な改善をしよう。

苦労して開発した最初のバージョンのアプリをリリースすることは、
アプリ開発者にとって大きな節目となる。
リリースすればダウンロードされ、売上が入り、これで開発はおしまい!
というわけではもちろんない。
AppleのApp Storeでは、毎日1000以上の新規参入があり、
Store上では熾烈な戦いが繰り広げられている。

"アプリ開発は常に改善し続けなければならない。"

最高のプロダクトを作ることがゴールではあるが、
完璧なプロダクトが出来るまではリリースしないというスタンスではなく、
常に改善し続けるようにリリースすべきである。

"効率的な開発のために MVPを作る"

まずは検証に必要な最低限の機能を持った製品であるMVP(Minimum Viable Product)を作ろう。
プロダクトをどう改善すれば良いかをユーザーから学ぶこともできる。
このプロセスを効率的に行うことで、プログラマーとマーケティングのチームの連携を強化することもできるだろう。

2,デザイン(UI)とユーザー体験(UX)

デザインは、簡単でシンプルであることが重要だ。
もしあなたのアプリが直感的でシンプルな素晴らしいUIを持っているなら、
たとえクラッシュしたとしても、ユーザーは喜んでバグの報告もしてくれるだろう。

"人間工学に基づいたデザイン"

UI, UXを第一優先とし、技術的な要素はUI, UXを考慮した上で設計されるべきである。
ユーザーにとって快適に使えるかどうかが一番なのだから。
目指すべきところは、そのUIのデザインが、ユーザーの生活に根ざした設計、つまり人間工学に基づいた設計のユーザーインターフェースである。
人間工学に基づいたヒューマンインターフェースを追い求めよう。

"コンセプトから一貫したデザインを"

インターフェイスの鍵は、シンプルであることだ。
たくさんの機能があって使い方がよくわからないアプリよりも、デザインを見れば直感的にそのアプリの使い方が明白なアプリのほうが好まれる。
ユーザーにアクションを期待するのではなく、自然とその方向へ示唆し、流れるようにアプリのアクションを起こすよう設計すべきである。
そのためには、アプリ開発者は一貫して目的意識を持ち、機能を実装していかなければならない。
アプリのコンセプトを、ユーザーがApp Storeからダウンロードし、使用するシーンまで、すべて一気通貫で貫いていこう。

この様な姿勢でアプリ開発に取り組みながら、ユーザーからの要望に強く答えていけば、
素晴らしいアプリに近づいていくだろう。

3、ユーザーのことを知ろう

アプリの良し悪しはどこから来るのだろうか?
それは、ユーザーにどういう価値を届けているかであろう。
よって、アプリ開発者にとって常に問いただす必要がある質問とは、
「このアプリはユーザーにとって最適なものを作っているのだろうか?」
ということである。

"ユーザーに最適化する"

例えば、もしあなたがスポーツ観戦のためのアプリを作っているとすると、
このアプリの鍵は"情報の速さ"にある。
スポーツ観戦という特性上、情報の鮮度が命となる。
TVやラジオでスポーツ観戦できない状況の中、アプリを使用しているという状況を想像してみてほしい。NBAのバスケットボールの試合で、ステファン・カリーが点を決めたというような情報はすぐに欲しいはずだ。そういった価値を届けることが出来なければ、あなたのアプリは即削除されることだろう。
他に、シニアのためのアプリを開発しているのならば、大きいボタンや読みやすいテキストを心がけるべきである。

どんなユーザーに対して作っているのか深く理解し、ユーザーに最適化されたアプリを開発していこう。

4,季節を意識したマーケティングの重要性

アプリビジネスのうち、アプリを開発することは全体の仕事の20%程度にしか満たないだろう。
残りの80%はマーケティングとアプリのUI、UXの改善だ。
マーケティング戦略は多くあるが、中でも季節を意識したマーケティングは大きなインパクトをもたらす。

"イベントを利用しよう"

マーケターにとっての武器は通知機能だと考えられがちだが、中でも効果的な施策、他のアプリと差別化するには、季節を意識したマーケティング戦略だ。祝日、祭り、正月、クリスマスなどイベントごとに戦略を練ろう。時間限定の割引をするなど、様々な戦略が生まれる。
新規ユーザーや既存のユーザーを惹きつけることになるだろう。

5、アプリ版SEO対策(ASO)を。検索キーワードが鍵だ

今日、ダウンロードされたアプリの約70%がApp Storeの検索エンジン経由である。
ASO(App Store optimization)のアルゴリズムは、AppleとGoogleによって順位を決められている。アルゴリズムに従ってシステム通りにアプリのランキングを決められているのだから、マーケターにとって、努力次第でストアを攻略し、有利に働くようランキングを上位表示させることができるのだ。

"競合に勝てるキーワードを探そう"

例を挙げると、Ninja X Zombies Battleというゲームを取り上げたい。
このゲームは、忍者が陣地に入ってきたゾンビたちの侵入を防ぐものである。
この時、キーワードは"忍者" '陣地' ’防御’ 'ゲーム' などが、競合のアプリをも検索する共通のキーワードになるだろう。
これらのキーワードは正確にこのアプリの特徴を捉えており、競争度の低いキーワードとなる。
つまり、App Store内の検索は上位表示され、よりダウンロードされることとなるだろう。

"マーケットの状況は常に変化する"

App Storeの検索エンジンのアルゴリズムは頻繁に変わるが、常にキーワードを注視し、ランキングの状態を把握しよう。
アルゴリズムの変更や競合状況によっては、どのキーワードをランクを上げていくか戦略に修正を加えていく必要があることを忘れずに。
新しいライバルが登場すれば、そのキーワードも機能しなくなってしまうかもしれない。
あなたのマーケティングチームは、常にどのキーワードが機能しているかを注視し続けなければいけないのだ。

会社の大きさに関わらず、アプリを開発しリリースすることで完結したと考えられがちだ。
開発することと、マーケティングは違う。ユーザーを獲得するために最大限に注意を引くよう努力すべきだ。あなたのチームがこの5つのステップに従っていけば、成功に近づくだろう。

訳者 中山陽介

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