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新しくなるAppleの定期購読 - Introducing Expanded Subscriptions in iTunes Connect

Last updated at Posted at 2016-06-19

概要

WWDC 2016の Introducing Expanded Subscriptions in iTunes Connect のまとめ。
新しくなる課金の仕組みについての話。技術的な実装の話ではなく、定期購読の仕様変更について。

※記事内の図は Introducing Expanded Subscriptions in iTunes Connect から引用。

動画

Introducing Expanded Subscriptions in iTunes Connect
動画ファイルをダウンロードしたり、プレゼンのPDFもダウンロードできる。

セッションの内容

In-App Purchaseとは何か

タイプ
Consumable (消耗型) LINEのコイン、 AngryBirdなどゲームの消耗型アイテム
Non-consumable (非消耗型) クロッシーロードのアバター
Non-renewable subscriptions (非自動更新購読) 非ゲームアプリの機能解放などのプレミアムサービス
Quizletのプレミアムサービス1年14.99ドル
Auto-renewalbe subscriptions (自動更新購読) 雑誌やテレビ局アプリの定期購読。HBO Nowの動画サービス1月14.99ドル
Free subscriptions (無料定期購読) Newsstand向け

Free subscriptions

2016年秋から非推奨になる。
すでに使っている人は継続して販売できるが、新しくFree subscriptionは使えない。

Auto-renewable subscriptions

収益

開発者の収入が売上の70%→85%に変更。ただし、アプリリリース後1年以降。
すでに1年以上自動継続課金を続けているアプリであれば、今週から売上の85%受け取れる。

カテゴリー

現在、Auto-renewable Subscriptionで提供できるの商品は、雑誌やビデオなど定期的にコンテンツが更新されるようなサービスに限定されている。
2016年秋から、このようなカテゴリー制限はなくなる

定期購読管理

AppStoreアプリの管理ページで表示されるいくつかの内容をiTunes Connectでカスタマイズできる。

  • アプリアイコン (App Icon)
  • アプリ名 (App Name)
  • 定期購読グループ名 (Subscription Group Name)
  • 商品名 (In-App Purchase Name)
  • 購読期間 (Duration)
    スクリーンショット 2016-06-20 0.52.18.png

定期購読グループ

現在 (例)

レベル 期間
定期購読 1週間 / 1ヶ月 / 1年

2016年秋〜 (例)

レベル 期間
プラチナ 1週間 / 1ヶ月
ゴールド 1週間 / 1ヶ月
シルバー 1週間 / 1ヶ月

開発者は上記のように定期購読グループに複数の商品を内包することができる。
ユーザーは一度定期購読した商品について同じ定期購読グループ内であれば、自由に変更することができる。
スクリーンショット 2016-06-20 0.56.24.png

Territory Pricing

現在

すべての国に対して、同じTierしか選択できない。

2016年秋〜

国ごとに自由にTierを変更できる。
スクリーンショット 2016-06-20 1.00.42.png

カスタマーリテンション

現在

Appleから値上げを通知するメールが送信される。
ユーザーはAppStoreに行き、自分で定期購読を続ける操作をしなくてはいけない。

2016年秋〜

値上げの通知はメールだけでなく、AppStoreアプリへのPUSH通知で連絡することができる。
既に購入しているユーザーに対しても値上げするかどうかは選択できる。

240円に値上げするが、アーリーアダプターには120円のまま提供することができる。
(珍しくスライドに日本が取り上げられている)
スクリーンショット 2016-06-20 1.05.49.png

まとめ

2016年秋から

  • Free subscriptionsが非推奨になる。
  • Auto-renewable subscriptionsの収益が、アプリリリース1年後から70→85%になる。
    • すでにリリース後1年の開発者には今週から。
  • Auto-renewable subscription を販売できるカテゴリの制限がなくなる
  • 国ごとに自由な価格設定ができる。
  • 値上げの方法が柔軟になる。

より詳しい情報はセッションの動画を見てみてください。新しくなるiTunes Connectのデモも見れます。

リンク

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