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オイラーの公式をイメージできるようにする

Last updated at Posted at 2015-08-23

この記事は物理数学の直観的方法の4章の自分なりの平凡なまとめを淡々と描くものです。過度な期待はしないでください。

オイラーの公式は以下の式ですね。


e^{i\theta}=\cos\theta+i\sin\theta

右辺の方は簡単です。
三角関数の定義より、


f(\theta)=\cos\theta+i\sin\theta

は、横軸がcosθ、縦軸がisinθですねなので、
以下のようにガウス平面上を円運動します

image_key.png

右辺の方がわかったので、
一緒に左辺も見てみましょう


f(\theta)=e^{i\theta}

こちらは、よくわからないので、一旦微分してみます
合成関数の微分を考えるのが楽です

分離します

f(\theta)=e^u\\
u = i\cdot \theta

それぞれ微分します

上部=e^u\\
下部=i

合成します

f'(\theta)=e^{i\theta} \cdot i

微分できました。
すると、新しいことがわかります。
「ある地点f(θ)の値、に虚数単位iを掛けた値がその時点での勾配である」
ということです。
iを掛けるというのは、ガウス平面上で90度回転することですから、
イメージは以下のようになります。

image_key2.png


f(\theta)=e^{i\theta}

は、スタート地点については、θに0を入れてみると+1で、
またすべての位置に対して常にこれが言えるわけですので、
やはり、以下のようにガウス平面上を円運動するのです

image_key.png

オイラーの公式はこれを示していたのですね

そして数学の至宝とも言われているオイラーの等式


e^{i\pi} = -1

そうそれはスタート地点から一度虚数の海に飛び出していき、
ちょうど π分進む長い航海のあと、
再び実数軸に帰ってきたその瞬間のことを述べていたのです

image_key3.png

これはもはや自明のことのように感じるのではないでしょうか

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