プログラムの実行
それでは実際にプログラムを書いてみましょう。
それぞれのコードの意味は、この後の章で各自説明しますので、
まずは実際に書いたプログラムを実行してみましょう。
odd_or_even.pyという名前でファイルを作成し、以下のプログラムを記述します。
Pythonの特徴である字下げ(インデント)に注意してください。
字下げはタブでも半角空白でも大丈夫ですが、空白を使用する際は個数に注意してください。
def odd_or_even():
for i in range(1,6):
if i % 2 != 0:
print("{0} is odd".format(i))
else:
print("{0} is even".format(i))
if __name__ == "__main__":
odd_or_even()
Pythonが正しくインストールされれば、プログラムを実行すると、以下のような結果が出力されます。
1 is odd
2 is even
3 is odd
4 is even
5 is odd
このプログラムは1から5までの値が奇数か偶数かを判断するプログラムです。
日本語に訳すと、上記のプログラムは以下のような処理を行っています。
- 1から5までの範囲の数値に対して
- 数値を2で割った余りが0でない場合は、「数値 is odd」と表示
- そうでない場合は、「数値 is even」と表示
次のページから、Pythonの記法の説明に入ります。
・・・が、その前に、今後の学習のために以下のことを覚えておいてください。
プログラムで文字を出力するための命令文がprint文です。
以下のプログラムを実行して、print文の使用方法を理解してください。
print("display statement")
print("display statement {0}".format("string"))
print("display {0} {1} {2}".format(1,"a","abc"))
コメント
コメントはソースコードのうち、人間の言葉(日本語や英語)で挿入された注釈のことです。
コンピュータが処理を行うときには無視されるため、自由に文を挿入することができます。
あなたが書いたプログラムを他の人が読んだ際、コードだけではプログラムの意図が分からないことがあるかもしれません。
その際にコメントを入れておけば、相手にこちらの意図を理解してもらう助けになります。
また、一時的に動作させたくないプログラムがある場合、コメントにすることもあります。
行をコメントの状態にする場合、「#」を先頭に記述します。
以下のプログラムは"taro"、"saburo"を出力し、"jiro"は出力しません。
print("taro")
#print("jiro")
print("saburo")
複数行を一気にコメントアウトしたい場合は、ダブルクォーテーション(またはシングルクォーテーション)3つで文を囲みます。
print("1")
#print("2")
print("3")
print("4")
'''
print("5")
print("6")
'''
print("7")
print("8")
"""
print("9")
print("10")
"""
コメントを上手に活用しましょう。
日本語の出力
以下のプログラムを実行してください。エラーが発生すると思います。
print("こんにちは世界")
Pythonで日本語を出力したい場合、1行目に以下のコードを追加してください。
# -*- coding: utf-8 -*-
print("こんにちは世界")
正しく出力されると思います。
Pythonで日本語を入出力したい場合は、文字コードにutf-8を使用することを明記する必要があります。
※コメントで記述していますが、Pythonは文字コードの設定を理解します。