英語を勉強したい。でも技術も勉強しなきゃ。。
エンジニアにとって、英語ができるということは1つのアドバンテージ。海外のカンファレンスをそのまま聞いたり、Stack Overflowで質問したりと、できることの選択肢がたくさん広がります。
しかし、英語学習にはそれなりの時間がかかるもの。仕事で使う新しい技術や言語も勉強しなきゃいけないし、英語ばかりに時間をかけてられない。。。
ならばいっそ、技術も英語も一緒に勉強すればいいじゃないか!ということで、技術を学ぶことができる英語のサービスなどをまとめてみました。自分にあったものを取り入れて、英語も上達してしまいましょう!
※ この記事は、以下のQiita記事に触発されて作りました。具体的な英語の勉強方法はこちらの方が参考になるので、こちらも是非チェックしてみましょう!
辛くない、英語で会話できるようになるまでのお金のかからない楽しい英語勉強法、エンジニアこそ英語
無料動画
YouTubeを始めとした動画サービスの良いところは、やはり全てのリソースが無料なこと。ビデオによっては字幕が提供されていなくて難易度が高くなることもありますが、そのリソースの豊富さはやはり魅力的。ここでは数あるサービスの中からいくつかピックアップしてみます。
Coding Tech (YouTube)
海外の技術系の講演を公開しているYouTubeのチャネルです。英語字幕は自動生成されたものに限るようですが、字幕の内容は比較的正確なので、最初のうちは英語字幕をONにして見るのがおすすめです。多少フロントエンドよりの講演が多いようですが、他にも様々なジャンルの講演があるので、自分にとって興味のあるものがあるかプレイリストから探してみましょう。
Google Developers (YouTube)
GoogleがDeveloper向けに提供するYouTubeチャネル。Googleが提供する技術の講演や、最新の技術の動向などを説明してくれています。ほとんどの動画に英語字幕がつけられているようなので、何と言っているのかわからない箇所は何度もチェックすることができます。Google Love♡な人は、以下のYouTubeチャネルも併せてチェック!
Udemy Tech (YouTube)
Udemy自体は有料のオンライン学習サイトですが、YouTubeでも無料で視聴可能な学習ビデオを100以上公開しています。その内容はWebのフロントエンドからインフラまで多岐に渡り、様々なビデオを視聴することができます。Udemyは使ったことがないけど興味があるという方は、まずはこのYouTubeをチェックしてみてはどうでしょうか。
Channel 9
Microsoftが提供する動画配信サービス。主にMicrosoftが提供する技術やサービスにフォーカスして、インタビューやニュース形式で動画を配信しています。Microsoftの技術を使用する人にオススメです。
Podcast
Podcastの魅力は、スマホとインターネットさえあれば無料でどこでも聞くことができるという点。通勤中などのちょっとした時間を使って、技術に関するニュースやトレンドを取り入れつつ、ひたすら英語のリスニングをすることができます。(あらかじめコンテンツをダウンロードしておけば、オフラインでも利用可能!) ただし、基本的に映像も字幕も提供されておらず、自らの耳のみで内容を理解しなければならないが故に難易度は高め。さらに口語的な表現も多く飛び交うため、上級レベルの人にオススメの方法と言えるかもしれません。
技術系のPodcastも様々なものがありますが、Stack Overflowに良いまとめがあるので、そちらを参考にしながら興味の沸くチャネルを探してみるといいでしょう。その中でも、ここでは1つだけおすすめのPodcastを紹介します。
Developer Tea
Jonathan Cutrell氏がホストを務めるPodcast。技術や開発そのものというよりは、デベロッパーとして持つべきメンタルセットや物事の捉え方などについてアドバイスするように語りかけるチャネルです。彼が話す英語は穏やかで丁寧であり、非常に聴き取りやすいものです。難易度が高めのPodcastを始める際は、まずはこのチャネルから始めてみるといいかもしれません。
オンライン学習サービス
ITの中心地であるアメリカでは、多くの良質なオンライン学習Webサービスが提供されています。購読料は決して安くないものの、サービスによっては学習コースの量はまさに膨大。とにかくたくさん勉強したい人にとっては、毎月技術系書籍を購入するよりもよっぽど安上がりになるケースも考えられます。一ヶ月あたりの料金は$25〜$30程度になることが多いですが、多くのサービスは無料トライアルを提供しているので、まずはそれを試すことをお勧めします。
以降では、オンライン学習サービスの中から、個人的におすすめしたいものを紹介します。
Pluralsight
ビデオの学習コースを提供するPluralsight。学習コースの種類は多岐に渡り、エンジニア向けのものからデザイナー向け、PM向けのものまであらゆるものが揃っています。各コースの長さは短いものであれば1時間程度、長いものでは7、8時間程度あります。ほぼ全てのコースに英語字幕が付けられていて、聞き取りにくい箇所もしっかりチェックすることができます。また、特定の分野における理解度をチェックするためのテストも用意されており、その理解度に応じて学習すべきコースを決定することもできます。
Lynda
Pluralsightと同じく、Lyndaもビデオの学習コースを提供するサービス。提供するビデオのジャンルはPluralsightと大きく変わりませんが、3DCGやPhotoshopといったクリエイティブ系、SEOやデータ解析などのマーケティング系が、より充実している印象を受けます。Lyndaもまた英語字幕が提供されていて、文字と音を結びつける練習にも適しています。
Treehouse
Treehouseは、上述したサービスよりもさらにプログラミングに特化したビデオ学習サービスです。学習した内容をもとにコーディングを試す仕組みも提供されていて、自分の理解度を確認することもできます。またUIも綺麗で使っていて気持ちがいい!
Udemy
Udemyもまたオンライン学習コースですが、上述したサービスがサブスクリプション型であるのに対し、Udemyは学習コースを購入するスタイルとなります。つまり書籍の購入と同じ感覚でコースを購入することになります。通常のコースの価格は消して安いとは言えないものの、定期的に激安セール(90%以上OFF)を実施しているので、そのタイミングで気になるコースをまとめて購入すると良いでしょう。アカウントを作成し、Udemyアプリをスマホにインストールしておくと、セールのタイミングで通知がされるのでお勧めです。Udemy自体は開発のみにフォーカスしたサービスではなく、趣味や教養に関するコースも多くあるので、覗いてみるのも面白いです。
Codecademy
Codecademyは上記のサービスとは違い、テキストベースの学習サービスです。コースの数こそ多くありませんが、Codecademyの魅力は基本的な機能が無料で使用できるという点!JavaScript、 HTML、 Ruby on Rails等のWeb開発で使用される技術を無料で学ぶことができます。
またCodecademyの特徴的な点の1つに、サービス内で実際にコーディング可能な環境が提供されているという点があります。コースから出される指示に従いながら実際にコーディングをし、正しい内容で実装されていれば次へ進むという形になっており、手を動かしながらコーディング方法を学ぶことができます。
その他
その他、まだ試していませんが、以下のような学習サービスがあります。これらも試す機会があれば追記します!
ニュース・ブログ
上に挙げた方法はリスニングを中心とした学習手法を取り上げてきましたが、始めのうちは音声スピードに縛られずに自分のペースで学習したいこともあると思います。そんな方は、まずはリーディングから始めてみてはどうでしょう?翻訳サービスを使う時間も英文をじっくり読む時間も思いのままです。ということで、ここでは技術に関するニュース等を発信している英語サイトについて紹介していきます。
TechCrunch
言わずと知れた大手技術系メディア。日本語版も提供されていることから、技術に関するニュースをここでチェックする方も多いのではないでしょうか。テック系企業の技術や最新のプロダクトなどがニュースで配信されていて、最近のIT界隈の動向を掴むのにピッタリなサイトです。
The Verge
科学や技術に関するニュースを配信するメディア。取り上げるニュースはソフトウェアのみに限らず、ゲーム、車、宇宙など、"エンジニア"が関わる様々な分野についてカバーしています。意外なところで興味を惹かれる記事があるかもしれないので、まずはさっと眺めてみてはどうでしょうか?
Medium
何かに知見を持つ人がライターとなって、経験や知識を投稿するサービス。それがMediumです。ライター達が各人の経験に基いて記事を投稿する形であり、かつ、自分の興味のある分野や人をフォローする機能があることから、Qiitaに近いサービスと言えるかもしれません。多数の著名なエンジニア達が特定の技術や分野に関するトピックを提供しているので、まずは自分の気になるトピックをチェックしてみることをオススメします。
dev.to
dev.toは、開発者向けのコミュニティサービスです。ページのロード速度を爆速化していることでも一時期話題になりました。ライターが自分の知を共有する場という意味ではMediumとも共通する部分がありますが、dev.toの場合は完全に開発にフォーカスしています。余談ですが、dev.toはオープンソースであり、レポジトリ でソースコードを見ることができるので、興味がある人はコードを覗いてみるのも面白いかもしれません。
その他・英語学習のTips
本題からは少し逸れますが、英語学習に役立つかもしれないちょっとしたTipsをつらつらと書いてみます!
再生スピードを遅くしよう
英語学習の初期のうちは、スピーカーの言葉が速すぎて何を言ってるのかわからないということがよくあります。そんな時に役立つのが再生スピード調整機能。YouTubeや多くのオンライン学習サービス、Podcastアプリなどでこの機能が搭載されており、英語初学者の強い味方となります。英語スピードが速くて聞き取れない場合は、再生速度を0.7倍程度にして再トライしてみましょう!
Googleの検索設定を英語に変えよう
エンジニアはググってなんぼの職業。ググらない日はないというくらい皆さんGoogle検索にお世話になってるはずです。(Bing派の人すみません) そして、多くの技術は英語圏から生まれているが故に、英語の情報の多さは圧倒的。日本語では見つからなかった情報が英語で検索すると見つかったという経験を多くの人がしているはずです。ならば最初から英語の情報がヒットするように検索設定を変更してしまいましょう。
方法は簡単。Googleの検索画面から言語設定を変更するだけ!
翻訳エクステンションを入れよう
英語でググったはいいものの、やっぱり何が書いてあるかわからない。この単語だけわからない。そういう場面には多く出くわすもの。そんな時に役に立つのがGoogle Chromeの翻訳エクステンション。わからないテキストを選択するだけで、翻訳結果をすぐにポップアップ表示。いちいち辞書や翻訳サイトへ移動する必要がないのでとても便利です!
Google Chromeの翻訳エクステンションはGoogle Translateからゲットすることができます。また、テキストを選択した際に自動で翻訳結果を表示するためにはデフォルトの設定を変更する必要があるので、以下のように設定しましょう。
PC/スマホを英語設定にしよう
最後のTipsはやっぱりこれ。普段から英語に慣れるためにも、自分のPCやスマホを英語設定に変更してしまいましょう。なかなか英語学習に踏み切れない人でも、毎日目に触れるところを英語にしてしまえば英語を避けて通れないはず。自分は追い込まれないと始められないんだという人は、是非ここを入り口にして英語の世界へと踏み込んでみましょう。
最後に
英語学習のコツはとにかく継続すること。これらのサービスなどを使って技術と英語を身に着けていきましょう!
また、他にも英語と技術の学習に役立つサービスなどがあれば、追記していく予定です。
参考
What’s the Best Online Learning Site? Treehouse vs Lynda vs Udemy vs PluralSight & More!