はじめに
この記事は人間の頭にUSBがささるようになるまで必要な記事
Markdownで論文書いてみたいなって興味のある人は推奨
ただ、私から言えることは一言だけ…
Markdown&Pandocで楽はできない
Pandoc(執筆時Ver.1.19.1)のMarkdown->LaTeX はまだ完成度が高くない
変換後のtexデータを後処理するスクリプトやプログラムが書ける知識があれば… という程度
自分はPythonで調教しました
調教済み環境であらかた作成し、微修正を直接texコードでするならば少し楽できるかもしれない
何が必要か
- TeXLive: https://www.tug.org/texlive/
- Atom: https://atom.io/
- Pandoc: http://pandoc.org/installing.html
- Python3: https://www.python.org/downloads/
- 調教済み環境: https://github.com/TenteEEEE/latex_sample
- Pandocに負けない意志
インストールと設定
TeXLive, Atom, Pandocは何も考えずNextを押してインストールしよう
Atomに追加導入が必要なパッケージは無い
ただ、最低限おすすめしたいのはterminal-panel, markdown-preview-plus
関係ないけどgitを使う人はgit-plusもおすすめ
あとは調教済み環境をクローンしてWindowsの人はbatを実行すればOK
Linuxの人はbash用にちょっと書き換えれば済むはず
2017/02/16 追加機能
調教スクリプトの更新をしました。
使用例は調教済み環境の/src/friends.mdを参照。
PDFのページ指定に対応
"Page:"で指定する
Page:1
{width=16cm}
表に対してFigure環境を使った場合、自動で連番がふられる。
開始番号はPageで指定した番号から。
Figure:図用のテーブル.(a)sample1,(b)sample2\label{fig:a}
Page:1
|||
|:-:|:-:|
|{width=8cm}|{width=8cm}|
|(a)|(b)|
\begin{figure}[ht]
\centering
\begin{tabular}[]{@{}cc@{}}
\includegraphics[page=1, width=8.00000cm]{sample.pdf} &
\includegraphics[page=2, width=8.00000cm]{sample.pdf}\\
(a) & (b)\\
\end{tabular}
\caption{図用のテーブル.(a)sample1,(b)sample2\label{fig:a}}
\end{figure}
けものフレンズ言葉に対応
勝手にルールを追加して、あなたも論文ごとジャパリパークへ入園してね!
単純な置換だから、構文とか考えたいすごーい人はぜひ実装してね!
ジャパリパークへようこそ!
ついにけものフレンズ言葉に対応したんだ!
これを見てるってことは、君も論文の迷い子のフレンズなんだね!
結果は図をみてみてー!
ボキャブラリーはまだ少ないんだ!
ジャパリパークへようこそ.
ついにけものフレンズ言葉に対応した.
これを見てるってことは、君も論文の迷い子の関係がある.
結果は図に示す.
ボキャブラリーはまだ少ない.
小技
・章番号をつけたくない(section*)
{.unnumbered}をつける
# はじめに {.unnumbered}
・図に大きさを指定したい
Scaleは指定できない
{width=16cm}
{height=12cm}
・TableにCaptionをつける
Table:ここがCaption
|カラム1|カラム2|
|------|------|
|hoge |hoge |
・Labelをつける
基本的にはCaptionに連続してlabelをtexのコードで書く
Pandocの拡張パッケージ(crossref)も公開されているけど、たぶんこれが一番楽
{width=16cm}
Table:ここがCaption\label{tab:a}
|カラム1|カラム2|
|------|------|
|hoge |hoge |
・図を横に並べたい
Table内で図を貼れば良いが、枠線が入るので自前スクリプトで対応
使い方はTableのCaptionをFigureで命名する
Figure:図用のテーブル.(a)sample1,(b)sample2\label{fig:a}
|||
|:-:|:-:|
|{width=8cm}|{width=8cm}|
|(a)|(b)|
・それでもPandocの変換に30分ハマったら
texを書こう
幸せになれるよ
痒いところに手が届かない
・Table内の\multicolumn(Excelならセルの結合)に対応しない
そもそもMarkdown記法にない
自前実装するか、texを直接Markdownに書くか
今は後者を強く推奨
まとめ
修論や卒論で忙しい時期ですが強く生きましょう