LoginSignup
13
16

More than 5 years have passed since last update.

TeXで卒論などの学術的文書を書くときに読み込ませるオススメパッケージ

Posted at

hyperrefパッケージ・pxjahyperパッケージ

出力した文書にパイパーリンクを埋め込むためのパッケージです。このパッケージを読み込むと、

  • 文書にしおりがつき、添削する教授や先輩などが簡単に目当ての章・節にジャンプできる
  • 本文中の「図 1」「表 1」「第1章」「式(1)」の1の部分にハイパーリンクが付き、図・表・式などの確認が容易になる

というメリットが生じます。基本的に、次のコマンドをプリアンブルに入れればOKです。

\usepackage{ifluatex,ifxetex}
\ifnum 0\ifluatex 1\fi\ifxetex 1\fi>0
\usepackage[hidelinks,bookmarksnumbered=true,unicode=true]{hyperref}
\else
\usepackage[hidelinks,bookmarksnumbered=true,dvipdfmx]{hyperref}
\usepackage{pxjahyper}
\fi

hidelinksオプションを外すと、リンクがAcrobat ReaderなどでのPDF閲覧時など限定で枠で囲まれます。(印刷はされないそうです)また、bookmarksnumberedオプションを外すと、しおりに「第1章」「1.1」などの章番号などが入らなくなります。これらは好みで外してください。

citeパッケージ

$\mathsf{\TeX}$の\cite命令で複数の文献を引用する時、文献ラベルを書く順番によっては、[6,4]のように、逆順に文献番号が振られてしまうことがあります。しかし、このパッケージを読み込むと、\cite{hoge114514,fuga1919,piyo810893}のように単一の\cite命令で複数の文献を引用する限り、正しい順番で文献番号が振られます。使用するには単に、

\usepackage{cite}

をプリアンブルに入れればOKです。

fontencパッケージ・lmodernパッケージ

$\mathsf{p\LaTeX}$などは、デフォルトでは下線などが文字としてPDFなどの文書に埋め込まれません。このパッケージを利用すると、下線などが正しく文字として埋め込まれます。lmodernパッケージは原則的に、fontencパッケージとペアで使用します。基本的に、これらのパッケージは原則全ての文書で読み込むべきです。

\usepackage[T1]{fontenc}
\usepackage{lmodern}

inputencパッケージ

特に$\mathsf{p\LaTeX}$の文書の文献リストで、「é」などが入った文献を扱うことがあります。その際にプリアンブルに

\usepackage[utf8]{inputenc}

を加えておけば、本文で「é」などを入力しても正しく表示されます。fontenclmodernパッケージと併用することを推奨します。

tgtermesパッケージ・tgherosパッケージ

本文のフォントをTimes・Helveticaにしたい場合にそれぞれ読み込むパッケージです。Timesフォントは英語論文での採用例が多いです。次のコマンドをプリアンブルに加えます。

\usepackage{tgtermes,tgheros}

日本語フォントに問題が生じる場合(ゴシック体になるはずが明朝体になる)場合は、代わりにnewtxtexthelvetパッケージを使うと解決する場合があります。また、$\mathsf{Lua\TeX}$・XƎTEXで使用したい場合は、代わりに

\setmainfont[Ligatures=TeX]{TeXGyreTermes}
\setsansfont[Ligatures=TeX]{TeXGyreHeros}

を使用してください。

zi4パッケージ

タイプライタ体のフォントをRictyのベースであるInconsolataにします。

\usepackage{zi4}

をプリアンブルに入れればOKです。$\mathsf{Lua\TeX}$・XƎTEXで使用したい場合は、代わりに

\setmonofont{Inconsolatazi4}

を使用してください。

13
16
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
13
16