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Spring Boot解説第2回 (IDEの構築とHello World)

Last updated at Posted at 2016-03-14

はじめに

はじめまして!
株式会社情創 技術開発局の@TEBASAKIです!
@YAKINIKUと共に情創開発ブログの担当となりました。

情創開発ブログ第二回ということで、今回は開発環境のうち、
IDEの構築について解説していきます。

宜しくお願いします!

Javaの導入

何はともあれまずはJavaをインストールします。
Javaのダウンロードページから最新版をダウンロードして、
インストーラーを起動し、インストールを行います。

IDEの導入

続いてIDE(統合開発環境)の導入です。
IDEはPleiadesを使用します。
Pleiadesのダウンロードページから使用するバージョンのファイルをダウンロードします。
今回は第一回で述べた通り、pleiades-e4.5-java-jre_20151002を使用します。

image

64bitのFull Editionをダウンロードします。

image

ダウンロードしたフォルダを開いてeclipse.exeを起動すれば完了です。

プラグインの導入

Pleiadesにプラグインを導入していきます。
ヘルプ→Eclipseマーケットプレースからプラグインを検索します。

Spring Tool Suite(STS)

Springの開発環境です。Spring-Bootもこれで開発していきます。
「STS」で検索するとすぐに見つかります。

image

Gradle

Java環境におけるビルドシステムです。ビルドの手順をカスタマイズできるため便利です。
「Gradle」で検索してインストールします。

image

MyBatipse

JavaオブジェクトとSQLを紐付けるフレームワークMybatisのためのプラグインです。
「Mybatipse」で検索してインストールします。

image

Lombok

Lombokは冗長なコードを簡潔にしてくれるプラグインです。
Lombokはマーケットプレースにはないので、ダウンロードページから入手します。
jarファイルをダブルクリックで起動し、インストール先のIDEとしてeclipse.exeを選択します。

eclipseを再起動してプラグインの設定は終わりです。
最後に確認もかねて、恒例のHello Worldを表示してみましょう。

Hello World

プロジェクトの作成

まずはプロジェクトを作成します。
ファイル→新規→その他をクリックし、Gradle→Gradleプロジェクトで作成します。
このときGradleフォルダが2つありますが、アイコンが黄緑色のほうを選択します。これは濃緑ではGradleのバージョンが2.2.1に固定されてしまい、なおかつディストリビューションにラッパーを選択することができないためです。

image

プロジェクト名はHelloWorldにし、その他の設定はデフォルトのまま次へ進みます。
GradleディストリビューションはGradleラッパーを選択します。ラッパーを選択することで、設定ファイルによってGradleのバージョンを変更することができ、プロジェクトごとに変更することも簡単だからです。

image

あとは完了を押してプロジェクトを作成します。
その後プロジェクトを選択し、右クリック→構成→Gradleプロジェクトへ変換を選択します。
操作が完了した時点でプロジェクトのアイコンの右上に濃緑色の「G」が表示されていればOKです。

プロジェクトを作成し終えたらビルドの設定に移ります。

ビルドの設定

プロジェクトのsrcフォルダにあるbuild.gradleにビルドの記述をします。
元の記述は無視して以下のように書き換えます。

build.gradle
/*
 * This build file was auto generated by running the Gradle 'init' task
 * by 'Karasawa' at '16/03/09 9:08' with Gradle 2.6
 *
 * This generated file contains a sample Java project to get you started.
 * For more details take a look at the Java Quickstart chapter in the Gradle
 * user guide available at https://docs.gradle.org/2.6/userguide/tutorial_java_projects.html
 */

// Apply the java plugin to add support for Java

buildscript {
    ext {
        springBootVersion = '1.3.1.RELEASE'
    }
    repositories {
        mavenCentral()
    }
    dependencies {
classpath("org.springframework.boot:spring-boot-gradle-plugin:${springBootVersion}")

    }
}
apply plugin: 'java'
apply plugin: 'eclipse'
apply plugin: 'spring-boot'

// In this section you declare the dependencies for your production and test code
dependencies {
    // The production code uses the SLF4J logging API at compile time
    compile 'org.slf4j:slf4j-api:1.7.12'
compile("org.springframework.boot:spring-boot-starter-web:${springBootVersion}")
    // Declare the dependency for your favourite test framework you want to use in your tests.
    // TestNG is also supported by the Gradle Test task. Just change the
    // testCompile dependency to testCompile 'org.testng:testng:6.8.1' and add
    // 'test.useTestNG()' to your build script.
    testCompile 'junit:junit:4.12'
}

import org.gradle.plugins.ide.eclipse.model.SourceFolder
eclipse {
    // .project の設定
    project {
        natures 'org.springframework.ide.eclipse.core.springnature'
        natures 'org.springsource.ide.eclipse.gradle.core.nature'
        natures 'org.eclipse.jdt.core.javanature'
        buildCommand 'org.springframework.ide.eclipse.core.springbuilder'
        buildCommand 'org.eclipse.jdt.core.javabuilder'
    }
} 

Gradleのバージョンを変更する場合は、この次のリフレッシュを行う前に変更します。
(プロジェクトフォルダ)→gradle→wrapper→gradle-wrapper.propertiesを開き、以下のx.xの部分に任意のバージョンを記述します。

gradle-wrapper.properties
distributionUrl=https\://services.gradle.org/distributions/gradle-x.x-bin.zip

変更を保存したらプロジェクトを右クリック→Gradle→すべてリフレッシュをします。
※以降は、build.gradleを変更するたびにリフレッシュを行う必要があります。

続いてクラスの作成に移ります。

エントリポイントの作成

src/main/java下にパッケージ階層を作成し、そこにエントリポイントApllication.javaを作成します。
ついでにデフォルトで作成されているLibrary.javaはsrc/main/test階層のものも含めて削除してしまいます。
Application.javaの内容は以下の通りです。

Application.java
package demo;

import org.springframework.boot.SpringApplication;
import org.springframework.boot.autoconfigure.SpringBootApplication;

@SpringBootApplication
public class Application {
	public static void main(String[] args) {
		SpringApplication.run(Application.class, args);
	}
}

コントローラの作成

次は実際にHelloWorldを表示させる部分の作成です。
Application.javaと同じ階層にコントローラクラスであるHelloWorldController.javaを作成します。
内容は以下の通りです。

HelloWorldController.java
package demo;

import org.springframework.stereotype.Controller;
import org.springframework.web.bind.annotation.RequestMapping;
import org.springframework.web.bind.annotation.ResponseBody;

@Controller
public class HelloWorldController
{
    @RequestMapping("/")
    @ResponseBody
    public String home() {
        return "Hello World!";
    }
}

ここまで作成したら実行してみましょう!

Hello World!

実行前に念のためGradleプロジェクトのリフレッシュを行います。
リフレッシュが完了したら、右クリック→Gradle→タスク・クイック・ランチャーを起動し、タスク欄に「bootRun」と記述してEnterで実行します。
image

コンソール出力にアプリケーション名とStarted Applicationが表示されれば無事実行できたことになります。

では、ブラウザで 「http://localhost:8080/」 にアクセスしてみましょう。
「Hello World!」が表示されていれば成功です。

image

おわりに

いかがでしたか?
私はここまで理解するのに2秒近くかかりました。(汗
ソースコードの内容の解説は次回以降に行います。

今回はここまでです。
また次回以降にお会いしましょう!

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