#始めに
会社で、新人教育に関する仕事に色々関わらせていただきました。
その過程で、読んだ多数の書籍の中からこれはという本を、
立場ごとに5冊選定してみました。
#行動科学を使ってできる人が育つ!教える技術
該当者:OJT担当者
はじめにの部分に以下のことが書いてあります。
人が育たないのは教え手の「上司」と、学び手である「部下」、どちらの責任だと思いますか?
この本で私がご紹介している「行動科学マネジメント」の視点で言うと、実はどちらの責任でもありません。
教えてが「教え方を知らない。原因はこの一点につきます。」
部下に対して、どのように仕事を振り、またどのようにフィードバックを行うか。
この点に関して丁寧に描かれており、とても参考になりました。
#いまどきエンジニアの育て方
該当者:OJT担当者の上司
弊社で行っているOJTはこの書籍に書かれている方法をベースに考えました。
もともと、ネット記事に掲載されていたものを書籍にまとめたものです。
内容は、「自然とエンジニアが育つ」環境をいかにして作っていくかが書かれています。
チームとして、部署として、会社として、新卒を育てる環境をどのように構築していくかの、
参考となりました。
#モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
該当者:メンター
よく、自己啓発系の書籍で引用されているベストセラーです。
私が、新卒教育の中で一番重要と考えているのが、SDS(Self Development System)です。
導入部分に関しては、こちらでフォローを行うことはできます。
また、こういったことを勉強したいと質問をしていただければ、参考書や、勉強会を勧めることもできます。
しかし、自らが学び成長して行くサイクルがなければ一過性のものとなり、
あまり身につかないのではと考えています。
そして、勉強する上のモチベーションとして、
マズローの欲求5段階説のなるべく上位の欲求で学習する方が効率が良いのではと考えています。
その上で、本書はモチベーション3.0である自分が好きなことだから行動する(自己実現欲求・内的動機づけ)
について、書かれており、理解しやすく参考になりました。
#ザ・コーチ
該当者:メンター
上記で書籍で、モチベーションについて触れましたが、
具体的な目標やゴールに関してどのように設定するかはこの本が参考となりました。
文体がコーチ役の人とその生徒が話していると言う構成で、
3冊シリーズが存在しますが、どれも大変読みやすくなっています。
特に、一冊めの生徒役の方が自分の部下の目標と、会社の目標とを擦り合わせている場面は、
大変参考になりました。
#GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代
該当者:新人に関わって疲れた人
新卒教育は、投資であり本当にバックがあるかは時間が経って見なければわかりません。
さらに、周りが教育に対して理解がなかったり、批判的であればさらに大変なものとなります。
この本は、人は以下の三種類存在すると定義しています。
- ギバー(与える人)
- テイカー(受け取る人)
- マッチャー(受け取ったら与え、与えたら受け取りを期待する人)
そして、以下にギバーが世の中で成功し、与えた以上のものを受け取っているかを、
現実のデータや、事実を元に記載されています。
上記のことを書いている時点で私はマッチャーですが、
与え続けることに間違いはなかった、そう感じさせてくれる本です。
#終わりに
以前こういった話を聞いたことがありました。
最初にきちんとした教育を行う人は貴重な人材だが、
その教育を受けた人も貴重な人材となる。
それは、受けた人が教える側に回った時に、同じような教え方をするからだ。
また「最上の名医」と言う漫画でも「無限の樹形図」と言う言葉が出てきます。
これは、人に助けられた人がまた別の人を助けることで描かれる図だそうです。
ですので、今後も素晴らしい教育を受けることができるエンジニアを増やせように、
私自身も精進し、「無限の樹形図」を描く一部になれたらと考えています。