Zenko.ioでOSSベースのS3クローンを実現する

目的

諸事情があってawsのS3が利用できないけれども
開発用などでS3のクローンが手元に欲しい場合にZenko.ioを利用する。

免責事項

あくまでも開発・検証用なので注意。本番では利用しないこと。
(Zenko.ioのデプロイがtesting向けの設定のため)

手順

前提条件

• docker stack deployが利用できること
  • dockerの17.03-ce以降が適切(多分)

手順概要

1. zenko.ioのソースコード取得
2. デプロイ
3. 動作確認

手順詳細

zenko.ioのソースコード取得

docker stack deployする際のymlファイルが必要なので、

zenko.ioのソースコードリポジトリをgit cloneする。

git clone https://github.com/scality/Zenko.git

デプロイ

cd Zenko/swarm-testins
sudo docker stack deploy -c docker-stack.yml zenko-testing

しばし待つとイメージのpullとコンテナのセットの起動が完了する。

$ sudo docker stack  services zenko-testing
ID            NAME              MODE        REPLICAS  IMAGE
mw3akyodtzsj  zenko-testing_lb  replicated  1/1       zenko/loadbalancer:latest
tvfobhecilb4  zenko-testing_s3  replicated  1/1       scality/s3server:latest

起動が完了したら動作確認に移る。

動作確認

バケットを作成

今回stackを立ち上げたのは、192.168.0.3だったので、
endpointにこれを指定して、bucket1を作成する。

$ export AWS_ACCESS_KEY_ID=accessKey1
$ export AWS_SECRET_ACCESS_KEY=verySecretKey1
$ aws s3 --endpoint http://192.168.0.3 mb s3://bucket1 --region=us-east-1
make_bucket: bucket1

ファイルをアップロード

たまたまtemplate.txt.j2なんてファイルがあったのでbucket1にアップロードしてみる。

ファイルのアップロード確認

$ aws s3 --endpoint http://192.168.0.3 cp template.txt.j2 s3://bucket1 --region=us-east-1
upload: ./template.txt.j2 to s3://bucket1/template.txt.j2
$ aws s3 --endpoint http://192.168.0.3 ls s3://bucket1
2017-09-19 23:20:09        100 template.txt.j2

無事、ファイルはアップロードされている。

今後のToDo

現状だとswarmkitを使ったstackしかないので、
Rancherカタログでも作ろうかと。

参考文献