最近、3Dプリンタでつくった、おきあがりこぼしを展示しました。その際に、表面処理をしたので、使用したパテをメモとして残します。自分の感想なので、違うところもあるかもしれません。また、写真は今回使用した様子と違うものもあります。
作ったものの詳細
- PLA
- 全体の大きさ 約7070140 (みかん3つ分くらいの大きさ)
3D出力後の積層
上の画像のように、3Dプリンタで出力したままだと、表面に積層跡がのこります。この積層を消して、表面をつるつるにして塗装したいと思いました。
いろんなパテ
今回試しに使用したパテは、タミヤ製ポリエステルパテとセメダインのエポキシパテ(プラ用)の2種類です。それぞれに特徴があって、使いどころが重要だと感じました。
タミヤ製ポリエステルパテ
感想
3Dプリンタとの相性は抜群だと思います。まず全体的にぬって、1日放置します。その後サンドペーパーなどのヤスリで全体をやすれば、かなりの積層が消えます。この工程を2回繰り返せば、かなり綺麗になると思います。今回は、2回のパテ盛りをし、その後サーフェーサーをスプレーして、塗装に入りました。
備考
全体に塗るときに少しコツがあります。このポリエステルパテは5分くらいで硬化が始まり、硬化し始めると、少しパテが塗りにくくなったり、だまになったりして、あまり綺麗に塗れません。すこしずつ出して、すこしずつ塗るのが、一番のコツだと思います。やすりが手作業なので、出力した形を崩さないように、あまり盛りすぎないことが大切でした。
- 硬化時間 6時間以上
- 研磨のしやすさ そんなに硬くない。研磨しやすい。
- 色 うすい黄色
- 購入場所 ロフトのプラモデルコーナー
セメダイン エポキシパテ(プラ用)
感想
これは、使いどころが限られました。3Dプリンターの表面処理に使うには、あまり向いていないように思いました。このパテが真価を発揮するのは、一部分だけが欠けている場所に、使用する場合でした。表面全体に塗ることは、あまり得意ではありません。このパテが実際に役立ったのは、内部の見えない部品の強度が足りずに折れてしまったところに、補強と接着の用途として、使用したときです。
備考
使用方法については、動画が参考になりました。
リンク先の動画のように、水を使わないと、全く扱えなかったです。付属の手袋にエポキシパテがまとわりついて、混ぜるどころではなかったので、きちんと 水を使いましょう 。
- 硬化時間 6時間以上
- 研磨のしやすさ すこし硬い。研磨できないほどではない。
- 色 水色
- 購入場所 東急ハンズ
溶きパテ (Mr.SURFACER 500)
今回は使用していないですが、以前使用したものに、溶きパテというものがありました。
感想
これは、かなり仕上げに近い段階で使うといいと思います。例えば最初に取り上げたポリエステルパテの研磨2回目後に、最後の細かい傷を消すために使用するのがベストだと思います。液体なので、薄く全体に塗れます。
備考
最初は薄めて、筆塗りで使用していました。その後、スプレーに入れて使用しました。パテというよりサーフェーサーに近いかもしれません。
- 硬化時間 3時間以上
- 研磨のしやすさ 簡単に削れます。
- 色 灰色と白の種類を見かけました。
- 購入場所 ロフトのプラモコーナー
光硬化パテ
もう一つ、いいパテがあって、それが光硬化パテです。とても使い勝手がよかったです。
感想
たしか、すこし値段が他のより高かったんですが、3Dプリンタで出力した際に、再出力するほどでもないんだけど、かなり凹んでいるところ、穴の空いてしまったところ、などに使用しました。硬化時間もポリエステルパテに比べてかなり早く、一部を埋めたいときには、かなりお世話になったパテです。
備考
これは、光で硬化するパテです。デスクライトで硬化していました。
- 硬化時間 30分程度
- 研磨のしやすさ 簡単に削れます
- 色 固まると、半透明の黄色になります。
- 購入場所 ロフトのプラモコーナー
最後に
ABSとPLAでの違い
よく3Dプリンタで使われるフィラメント素材にPLAとABSの2つが挙げられると思います。私はいつもABSを使って研磨、塗装していたのですが、今回はPLAを使用してみました。塗装して仕上げるためには、どちらが適しているのかというと、手でやすって、塗装するだけであれば、正直どちらも 大差ないな というのが感想です。以前PLAが硬くて削りずらいと聞いたことがありますが、手で削ってみる分には、PLAが明らかに硬いとは今回思いませんでした。
耐熱や強度などの観点でみるとABSのほうが優れているとか、出力後の変形が少ないのはPLAとか、そういう観点でこの2つは使い分けたほうがよさそうです。
3Dプリンタの情報共有はどこでしよう。。。
プログラミングとは関係ないですが、markdownで情報共有しやすいのがQiitaだったのと,3Dプリンタというタグが少し使用されていたので、Qiitaを利用しました。