44
43

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

SinopiaでPrivateなnpmレポジトリを作成する方法

Last updated at Posted at 2015-02-05

npmのCaching & Private Serverである Sinopia を導入した際のメモ.

Sinopiaの使いどころ

主なユースケースは下記:

  • 企業内のネットワーク等、開発者全員がInternetに接続可能ではないケースで, Proxyとして利用.
  • 開発において, 作成したNode.jsのパッケージをチーム内で共有したいが, Internetには晒したくないケースで, Private Repositoryとして利用.

まぁ恥ずかしがり屋さん達向けですね。

いくつか、このようなnpmをPrivate化するためのソフトはあるものの, 下記の理由によりSinopiaを選択.

  1. 導入が用意(CouchDBとか不要)
  2. クライアント側の設定変更が最小限

環境構築

前提

  • SinopiaをインストールするサーバにはUbuntuを利用.
  • とはいえ、基本的にはNode.jsの話なので、他のディストリやOSでも動くと思います(実際, Windowsでも問題なく動作はしました).
  • 事前にsinopia実行用のユーザを作っておく(面倒であればrootでも動くっぽいけど). (sinopia というユーザ名にしています)
  • サーバにはNode.jsがインストールされており, npm install が実行できる状態としておく.
$ sudo npm install -g sinopia

起動

$ sinopia

sinopiaを起動すると, 設定ファイル ${home}/sinopia/config.yaml が勝手に作成される.
また, デフォルトではport 4873がsinopiaのサーバとなる.

sinopia -> internet のproxy

Sinopiaを動作させているサーバが本家のNPMレジストリ registry.npmjs.org に対して, http proxyが必要な場合, 上記の設定ファイルの末尾に下記を追記した上で, sinopiaを再起動する.
(以下は, Proxyサーバがhttp://localhost:8082の場合の例)

config.yml
http_proxy: http://localhost:8082/
https_proxy: http://localhost:8082/
no_proxy: localhost, 127.0.0.1

動作確認

  • ${home}/.npmrc をエディタで開き, 下記を追記する.
registry=http://localhost:4873/
  • 次のコマンドを実行して確認してみる.
npm info npm

上記は「npmという名前のパッケージ情報の取得」を意味するため, sinopiaのCaching Serverとしての正常動作確認となる.

細かいサーバ設定

nginxとの連動

Sinopiaの手前にReverse Proxyを作成する際のメモ.

ここでは, sinopiaが稼働しているマシン上で, nginxも稼働している前提とする.
(マシン名を www.yourhost.com とする).

クライアントからの http://www.yourhost.com/npm/~~~ のリクエストをsinopiaにproxyする設定例.

"/"の有無で結果が結構違う形になるので, 注意すること!

  • /etc/nginx/config/site-available/default に下記を追記.
/etc/nginx/config/site-available/default
server {
  
  lisetn 80 default_server;

  ## 色々な設定
  ## :

  ## ★ 追記 ★
  location /npm/ {
    proxy_pass http://localhost:4873/;
  }

  ## ★ 追記 ★
  location /- {
    proxy_pass http://localhost:4873/-;
  }

/npm/ だけでなく /- のlocationが設定されているのは, ユーザ作成時に叩く, npm adduser のリクエストについては, .npmrc に設定されているregistry URLのパス部分が無視されるため.
もう少しスマートな設定方法があるような気もしないでもないが, 取り合えず動作するということで...

  • ${home}/sinopia/config.yml に下記を追記.
config.yml
url_prefix: http://www.yourhost.com/npm

この設定でブラウザアクセスした際の.jsファイルや.cssファイルのリンクURLに /npm が付与されるようになる.

クライアントから確認

上記により, 開発者側は, .npmrc に下記を書くことでSinopiaをnpmレポジトリとして利用可能になる.

.npmrc
registry=http://www.yourhost.com/npm/

また, クライアントのブラウザから, http://yourhost.com/npm/ にアクセスするとSinopiaのWeb画面が開けるようになっている筈.

Sinopiaをサービス登録

  • sudo vim /etc/init.d/sinopia でinitスクリプトを作成し, 内容を下記とする.
/etc/init.d/sinopia
#!/bin/sh
# chkconfig: 345 99 01
# description: my init.d file

SERVICE=sinopia
EXECUSER=sinopia
COMMAND=sinopia
OPTIONS="-c /home/$EXECUSER/sinopia/config.yaml"

start() {
    sudo -u $EXECUSER nohup sinopia $OPTIONS > /home/$EXECUSER/stdout.log 2>&1 &
    echo "service $SERVICE [start]"
}
stop() {
    pkill $COMMAND
    echo "service $SERVICE [stop]"
}
status() {
   PID=`pgrep $COMMAND | wc -l`
   if [ $PID -eq 0 ]; then
       echo "$SERVICE stop"
   else
       echo "running $SERVICE ..."
   fi
}

case $1 in
start)
       start
       ;;
stop)
       stop
       ;;
status)
       status
       ;;
restart)
       stop
       start
       ;;
*)
       echo "Usage: $SERVICE [start|stop|restart|status]"
       ;;
esac
exit 0

上記のスクリプトはここを参考にしている.

  • 実行権限付与
$ sudo chmod 755 /etc/init.d/sinopia
  • 上記のスクリプトを登録(Ubuntuの場合)
$ sudo update-rc.d sinopia defaults

Private レポジトリとしての活用

前提として, 実行端末の${home}/.npmrc に下記が記載されているものとする.

~/.npmrc
registry=http://www.yourhost.com/npm/
  • ユーザ作成

npm adduser コマンドをプロンプトから実行する.
ユーザ名, パスワード, emailアドレスを聞かれるので, 順に入力していくだけ.
(要はsinopiaが無い場合と一緒)

  • パッケージのpublish

package.jsonを作成し、npm publish を実行する.

成功すれば, npm info (自作したパッケージ名) のコマンドを実行することで上記でpublishしたパッケージが確認できる.

その他のsinopiaの設定項目

config.yamlに記載可能な内容については, SinopiaのGithubレポジトリにあるyamlファイルを参照するのが一番手っ取り早い.

44
43
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
44
43

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?