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Raspberry Pi のカメラモジュールとFACE++で顔識別する

Last updated at Posted at 2016-11-19

先日RaspberryPiにOpecCVをインストールしてみました。(Raspberry Pi のカメラモジュールとOpen CV3で顔認識する - Qiita

OpenCVの特徴分類器を利用すれば顔識別も出来るようなのですが、少々難易度が高そうなので、今回は中国製API、FACE++ を利用しました。

face++.gif

環境

IMG_8879.jpg

  • Raspberry Pi3 (RASPBIAN JESSIE WITH PIXEL 4.4 / node.js v6.8.1)
  • Raspberry Pi カメラモジュール Raspberry Pi Camera Board
  • Raspberry Pi カメラモジュール専用 Blackケース
  • パルプ・フィクション/ サミュエル・L・ジャクソン ジュールス・ウィンフィールド 13インチ トーキングフィギュア
  • パルプ・フィクション/ ジョン・トラボルタ ビンセント・ベガ 13インチ トーキングフィギュア

FACE++

結構以前に話題になったWebサービスで、APIも公開されています。パラメーターはこちらで詳しく解説されています。

Face++のAPIを使って、PHPで顔認証をする方法 - Syncer

さらに認識した顔をグルーピングし、識別するAPIがありました。こちらで詳しく解説されています。

無料API「face++」で顔から双子を判別 - FaMirror Project

OpenCVを利用してRasPiから顔画像の抽出が出来るようになったので、それを利用します。今回読み込む画像は各10枚づつにしました。

Jules face 1 - Cloudup 2016-11-19 19-59-40.png

ちなみに画像をGETリクエストするとこんなレスポンスが得られます。

{
    "face": [
        {
            "attribute": {
                "age": {
                    "range": 7, 
                    "value": 42
                }, 
                "gender": {
                    "confidence": 99.9747, 
                    "value": "Male"
                }, 
                "race": {
                    "confidence": 97.8304, 
                    "value": "Black"
                }, 
                "smiling": {
                    "value": 0.734695
                }
            }, 
            "face_id": "xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx", 
            //略
}

黒人男性で42歳前後、と識別されました。

Vincent face 1 - Cloudup 2016-11-19 20-00-09.png

{
    "face": [
        {
            "attribute": {
                "age": {
                    "range": 7, 
                    "value": 34
                }, 
                "gender": {
                    "confidence": 96.3747, 
                    "value": "Male"
                }, 
                "race": {
                    "confidence": 99.90299999999999, 
                    "value": "White"
                }, 
                "smiling": {
                    "value": 9.09543
                }
            }, 
            "face_id": "xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx", 
            //略
}

白人男性で34歳前後と出ました。

これらのidを名前毎に分類し、さらにグループとして登録します。今回はサミュエル・L・ジャクソン、ジョン・トラボルタ、私の3名を登録しました。

登録したグループに撮影した写真をGETリクエストするとこのようなレスポンスが得られます。

face.jpg

{
    "face": [
        {
            "candidate": [
                {
                    "confidence": 75.559387, 
                    "person_id": "xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx", 
                    "person_name": "samuel", 
                    "tag": ""
                }, 
                {
                    "confidence": 2.307938, 
                    "person_id": "xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx", 
                    "person_name": "travolta", 
                    "tag": ""
                }, 
                {
                    "confidence": 0.967236, 
                    "person_id": "xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx", 
                    "person_name": "pon_dad", 
                    "tag": ""
                }
            ], 
            "face_id": "xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx", 
            //略
    "session_id": "xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx"
}

samuelの確率75.5%、travoltaの確率2.3%、pon_dadの確率0.9%と出ました。まあ、間違いなく私では無いということが分かります。

curl -X POST コマンドでリクエスト

RasPiとOpenCVで撮影・保存した画像をGETリクエストで送信するのにrequestモジュールを使おうと思ったのですが、上手くいかなかったのでここはchild_prosesscurl -X POST コマンドを利用することにしました。

app.js

//略 OpenCVで顔画像を切り出して保存
im2.save('./public/images/face_2.jpg')

var filename = "./public/images/face_2.jpg"

var facepp = exec('curl -X POST "https://apicn.faceplusplus.com/recognition/identify?api_key=<API KEY>e&api_secret=<API Secret>&group_name=pulp_fiction" -F "img=@' + filename + '"'

jsonデータの抽出

配列と連想配列が混在したjsonデータを抽出すると訳が分からなくなるのですが、こちらの記事(【js】jsonデータの配列を取得して取り出すお話 - 仕事の事やプライベートな事を適当に書いていくブログ)を参考になんとか欲しいデータを抽出することが出来ました。

こんな感じです。

app.js

//略 OpenCVで顔画像を切り出して保存
im2.save('./public/images/face_2.jpg')

var filename = "./public/images/face_2.jpg"

var facepp = exec('curl -X POST "https://apicn.faceplusplus.com/recognition/identify?api_key=<API KEY>e&api_secret=<API Secret>&group_name=pulp_fiction" -F "img=@' + filename + '"',
        function (error, res) {
          console.log(res)
          var identify = JSON.parse(res)
          var a = identify.face
          var b = []
          var c = []

          for (var i = 0; i < a.length; i++) {
          	for (var j = 0; j < a[i]["candidate"].length; j++) {
          	  b.push(a[i]["candidate"][j].person_name);
              c.push(a[i]["candidate"][j].confidence);
          	};
          };
          if(c[0] > 60){
          console.log(b[0])
          console.log(c[0])
          io.sockets.emit('msg', b[0] + ' ' + c[0]);
          }

今回のグループは3人なので、レスポンスデータの3人を配列に入れて一番最初の人名と割合を抽出しました。

今回は確率が60%以上で本人と判断し、本人に場合はsocket.ioemitを利用してクライアントサイドにその内容を送信します。

QT 2016-11-19 15-21-37.png

QT 2016-11-19 15-22-21.png

## まとめ

今回は対象がフィギュアということもあり、またRasPiのカメラを使って正面から撮影しているので、学習させる写真が10枚位でも判別がつきました。(本人認証を思いつきで60%以上と設定したのですが、根拠は特ありません。一般的には何%位で本人だと判断するのでしょうか…。)

スナップ写真やインターネット上の画像などを利用する際は、トリミングの加工・変形などもう少し工夫が必要だと思います。

ロボットに取り付けた固定式のカメラなどでは、結構使えるかもしれませんね。ではまた。

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