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VimでのMarkdownプレビューを快適にする方法を考えてみた

Last updated at Posted at 2013-11-18

##追記

プラグインを削除していたので、作りなおしました。

airpreview.vim

##はじめに

VimでMarkdown、HTMLなどをプレビューする方法は、検索すれば、たくさんヒットします。

しかし、どれも個人的にはしっくり来なかったので、VimでMarkdownプレビューする方法を考えてみました。参考になれば幸いです。

今回、airpreview.vimをちょっとだけ改良しました。

##Markdownプレビュー
###previm
今回は、previmというプラグインを使ったプレビューをしてみたいと思います。

このプラグインは、依存関係を極力減らすというコンセプトのプラグインです。

しかし、previmは、現在開いているファイルをブラウザでプレビューするのですが、スクロールするには、ブラウザにフォーカスを移動しなければならず、ちょっと不便でした。

したがって、ここでは、previm以外に、いくつかのプラグインを組み合わせることで、Markdown プレビューがより快適になる方法を模索していきたいと思います。

[Vimでカーソル移動すると、ブラウザのスクロールが連動している様子 *ただし、スクロール幅は連動しません]

###特殊事情

なお、今回の方法は、AppleScriptを使用したプラグインを利用しますので、Macユーザー限定となってしまいます。

###インストール

NeoBundle 'vim-scripts/vim-auto-save'
NeoBundle 'kannokanno/previm'
NeoBundle 'syui/cscroll.vim'
NeoBundle 'kana/vim-submode'

以下のコマンドを実行してください。

:so $MYVIMRC | NeoBundleInstall

プラグイン名 用途
previm Vim で編集した Markdown ファイルをブラウザプレビューするために必要(自動リロード機能付き)
cscroll.vim Vim から Google Chrome を操作するために必要
vim-submode 連続スクロールを実現するために必要
vim-auto-save 編集しているファイルを自動保存するために必要

###設定

~/.vimrc
" Markdown プレビュー {{{
nnoremap <silent> <F7> :PrevimOpen<CR>
"nnoremap <silent> <F7> :PrevimOpen \|:Silent open -a it2_f &<CR>
nmap <silent> <Leader>j <Plug>(ChromeScrollDown)
nmap <silent> <Leader>k <Plug>(ChromeScrollUp)
nmap <silent> <Leader>q <Plug>(ChromeTabClose)
nmap <buffer> <Leader>f <Plug>(ChromeKey)

call submode#enter_with('cscroll', 'n', '', '<Leader>j', ':ChromeScrollDown<CR>')
call submode#enter_with('cscroll', 'n', '', '<Leader>k', ':ChromeScrollUp<CR>')
call submode#leave_with('cscroll', 'n', '', 'n')
call submode#map('cscroll', 'n', '', 'j', ':ChromeScrollDown<CR>')
call submode#map('cscroll', 'n', '', 'k', ':ChromeScrollUp<CR>')

"" Auto Scroll
"nmap <silent> <Leader>j <Plug>(ChromeAutoScrollDown)
"nmap <Leader>js <Plug>(ChromeAutoScrollDownStop)
"nmap <silent> <Leader>k <Plug>(ChromeAutoScrollUp)
"nmap <Leader>ks <Plug>(ChromeAutoScrollUpStop)
" }}}

###使い方
####補足説明
まず、設定ファイルへ書き込んだ内容の捕捉として、Auto Scrollは、実験用の機能ですので、常用は、オススメできません。

また、:PrevimOpenコマンドでプレビューを実行した時、フォーカスがブラウザに移ってしまいますので、フォーカスを端末(iTerm2)に戻す方法を提案しています。

これは、コメントアウトした"nnoremap <silent> <F7> :PrevimOpen \|:Silent open -a it2_f &<CR>という記述のことです。

ちなみに、it2_fの内容としては、以下の様なコマンドになっています。

osascript -e 'tell application "iTerm" to activate'

####基本操作

F7キーを押して、プレビューを実行します。ここでは、Google Chromeでプレビューされるようにしておいてください。

~/.vimrc
let g:previm_open_cmd = 'open -a Google\ Chrome'

[たぶん、上記のように設定するのだと思います。間違ってたらごめんなさい]

そして、<Leader>+j+j+j...で下スクロール。<Leader>+k+k+k...で上スクロールです。

<Leader>+qでタブを閉じます。

<Leader>+f+{char}で任意のキーをブラウザに送ります。

まとめると以下の様な感じです。

キー 効果
<Leader>+j+j+j... 下スクロール
<Leader>+k+k+k... 上スクロール
<Leader>+q タブを閉じる
<Leader>+f+{char} 任意のキーをブラウザに送る

###イメージ画像

####標準

実際には、以下の様な感じでプレビューできます。(画面がちらつきますが、これを何とかしたい…。

欠点としては、操作性はそこそこですが、①画面がちらつくのと、②Vimのカーソル行とプレビューが連動しない点などが挙げられます。

####オートスクロール

オートスクロールのイメージ画像は、一番上に載せたものになります。

ここでいうオートスクロールとは、Vimのカーソルを動かせば、それに伴って、ブラウザもスクロールしてくれるというものです。

AutoScroll機能を有効にすると、画面のちらつきが抑えられていい感じです。

また、Vimでカーソルを動かすと、プレビューのスクロールと連動します(ただし、移動幅は連動しません)。

もし、AutoScroll機能を有効にするなら、上記で説明したキーマップのコメントアウトを外してください。具体的には、以下の部分になります。

~/.vimrc
"" Auto Scroll
"nmap <silent> <Leader>j <Plug>(ChromeAutoScrollDown)
"nmap <Leader>js <Plug>(ChromeAutoScrollDownStop)
"nmap <silent> <Leader>k <Plug>(ChromeAutoScrollUp)
"nmap <Leader>ks <Plug>(ChromeAutoScrollUpStop)

ただし、コメントアウトを外した場合、同じキーが登録されているので、注意が必要です。

また、この場合は、vim-submodeは必要なくなります。よって、Auto Scrollする場合の設定ファイルは以下の様な感じになります。

~/.vimrc
" Markdown プレビュー {{{
nnoremap <silent> <F7> :PrevimOpen<CR>
"nnoremap <silent> <F7> :PrevimOpen \|:Silent open -a it2_f &<CR>
"nmap <silent> <Leader>j <Plug>(ChromeScrollDown)
"nmap <silent> <Leader>k <Plug>(ChromeScrollUp)
nmap <silent> <Leader>q <Plug>(ChromeTabClose)
nmap <buffer> <Leader>f <Plug>(ChromeKey)

"call submode#enter_with('cscroll', 'n', '', '<Leader>j', ':ChromeScrollDown<CR>')
"call submode#enter_with('cscroll', 'n', '', '<Leader>k', ':ChromeScrollUp<CR>')
"call submode#leave_with('cscroll', 'n', '', 'n')
"call submode#map('cscroll', 'n', '', 'j', ':ChromeScrollDown<CR>')
"call submode#map('cscroll', 'n', '', 'k', ':ChromeScrollUp<CR>')

"" Auto Scroll
nmap <silent> <Leader>j <Plug>(ChromeAutoScrollDown)
nmap <Leader>js <Plug>(ChromeAutoScrollDownStop)
nmap <silent> <Leader>k <Plug>(ChromeAutoScrollUp)
nmap <Leader>ks <Plug>(ChromeAutoScrollUpStop)
" }}}

操作は簡単で、以下の通りになります。

キー 効果
<Leader>+j Vim上のカーソル移動とブラウザの下スクロールの連動を開始する
<Leader>+k Vim上のカーソル移動とブラウザの上スクロールの連動を開始する
<Leader>+js 下スクロールの連動を停止する
<Leader>+ks 上スクロールの連動を停止する
<Leader>+q タブを閉じる
<Leader>+f+{char} 任意のキーをブラウザに送る

欠点としては、①Vimのカーソル移動に依存しているという点、②スクロール幅が調整されていないという点、③キーを押さなければ、一方方向へのスクロールに対応しないという点です。

まだ、実験段階の機能なので、予期せぬ不都合が起こるかもしれません。注意してください。

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