LoginSignup
38
39

More than 5 years have passed since last update.

【GAS】html Serviceでスプレッドシートの値を非同期に取得する

Last updated at Posted at 2015-06-17

簡単なWebアプリを作ったので、コアな部分を残しておこうかと思います。
作った経緯とかは余談を参照下さい。

サンプル

SpreadSeets
GoogleAppScript
生成したWebサイト ※ 承認が必要です

スプレッドシートのデータを取得

GASからSpreadSheet(以下、SS)のデータを参照する方法はいくつかあるのですが、
非同期で取得する方法について説明します。

code.gs
/* get Spresd Sheet Values */
function getSSValues(sheetName) {
  var SSValues = SpreadsheetApp
    .openById( ****** SPREADSEET ID ****** )
    .getSheetByName(sheetName)
    .getDataRange()
    .getValues();
  return JSON.stringify(SSValues);
}
引継.html
/* code.gsの関数を呼び出してhtmlに反映 */
$(function() {
  google.script.run
      .withSuccessHandler( takeoverSample )
      .withFailureHandler( onFailure )
      .getSSValues("サンプル"); // シート名
});

/* code.gsの返値を受けとる関数 */
function takeoverSample(SSValues){
  var incident = arrangedate_takeoverSample(JSON.parse(SSValues));
  ...
}

/* SpreadSheet > JSON > 連想配列 */
function arrangedate_takeoverSample(SSValues){
  ...
}

順番はgoogle.script.run > getSSValues() > takeoverSample() > arrangedate_takeoverSample()といった感じです。
htmlにSSのデータを送るにはJSONにする必要があります。

google.script.runに関してはGASのリファレンスにも記載してあるので参照してください。
HTML Service: Communicate with Server Functions

取得したデータを使ってhtmlを作成

index.html
<?!= include('Stylesheet'); ?>
<script src="//ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/1.9.1/jquery.min.js"></script>
<html>
  <body>
    <?!= include('引継'); ?>
  </body>
</html>
<?!= include('JavaScript'); ?>

include()に関してはGASのリファレンスにも記載してあるので参照してください。
Separate HTML, CSS, and JavaScript
引継.htmlの中でjQuery使ってるので、それより前にjQueryは読み込まないといけません。

日付データの注意点

引継.html
/* SpreadSheet > JSON > 連想配列 */
function arrangedate_takeoverSample(SSValues){
  var UTC2JST = 32400000; // UTC+09:00の時差補正
  var output = [];
  for (var i = 1; i < SSValues.length; i++) {
    ...
    var obj = {
      "date": new Date( Date.parse(SSValues[i][1].replace(/(\d{4})-(\d\d)-(\d\d)T(\d\d:\d\d).*/,"$1/$2/$3 $4:00")) + UTC2JST ),
      ...  
    }
    output.push(obj);
  }
  return output;
}

注意点ですが、SS上で日付のデータを扱うと、JSON.stringify()した際にUTC+09:00の時差が出てしまうので気をつけて下さい。

余談(htmlServiceを使ってWebアプリを作った経緯)

現在あるシステムの365d24h運用保守業務をしています。
日に2回、夜勤と日勤の案件引継ぎがありまして、個々人の案件引継ぎを円滑にするために、業務改善として取り組みました。

引継ぎの流れ

引継システムの構成 のコピー.png

引継ぎ時間間近になると、各個人の案件をSSに集約します。
引継ぎ担当者(SV : super visor)と引継受者が、html Serviceで生成されたWebサイトにアクセスし、引継ぎを受けます。

GoogleAppsで開発する利点

無料

当たり前ですが、お金が掛からないのが大きなメリットです。
課など小さな規模の業務効率化に費用は掛けられないので、Webアプリケーションのサーバの維持・設備投資費が不要というのは大きいです。
会社でGoogle Apps for Workを導入してたら社員のアカウント情報なども取得できて便利です。

データ入力UIを開発する手間を省ける

データ入力のUIはかなり重要だと思います。
ITリテラシが高くない職場ですので、表計算ソフトのUIをデータ入力に使用するのは敷居が低くていい感じです。開発の手間もありません。
編集履歴を確認して状態を戻す機能がSSにはありますが、こんなの一から作っていたら大変です。

javascriptとhtmlを作るだけでWebアプリが作成できる

これが本当に楽!

複数人が同時編集可能

SSは複数人での同時編集が可能なので、ほかの人の記載を手伝ったりすることが容易です。
引継時間間近になると慌ただしくなってしまうので、手の空いてる方が協力することができます。
また、データを誰かが誤って消してしまったとしても、編集履歴から復元することができます。

38
39
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
38
39