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Docker版API ConnectをMacで動かす

Last updated at Posted at 2017-01-24

API ConnectがDocker対応したので、Mac上のDocker for MACで動かしてみる。Ubuntu上のDockerで動かす手順はDocker対応したAPI Connectを導入、稼動させるで説明されている。後半の手順は同じだが、Macで動かす際との違いを中心に補足する。
ちなみに、API ConnectのDocker版は現時点では開発用途でのみ利用可能で、本番用途では使えないため注意。

参考リンク

  • API Connect 製品マニュアル

Installing and configuring IBM API Connect in a Docker container

  • Docker for Macドキュメント

Get started with Docker for Mac

環境について

今回利用するPCは、MacBook Air (13-inch, Early 2015)。
スペックとOSバージョンは以下のとおり。

  • MACOS Sierra(バージョン10.12.2)
  • プロセッサ 1.6GHz Intel Core i5 (2core)
  • メモリ 8GB 1600 MHz DDR3

API ConnectのDocker版を動かすには、2core CPUと8GBメモリが必要とのことなので、このスペックのPCで試してみる。

Docker for MACのインストール

Docker for MACのサイトからDocker for MACをダウンロードする。左側のStableの方をダウンロード。
Kobito.RFHOVv.png

ダウンロードしたdocker.dmgを実行する。(数秒で完了)
Dockerアイコンをアプリケーションフォルダーにドラッグ&ドロップする。
Kobito.tbrHs1.png

Dockerアプリケーションを起動する。
Kobito.hJeuAy.png

Nextをクリック。
スクリーンショット 2017-01-19 19.04.06.png

OKをクリック。
スクリーンショット 2017-01-19 19.06.08.png

パスワードを聞かれたらパスワードを入力する。
Dockerのインストールが完了して、上部のステータスバーにDockerアイコンが表示される。Dockerはすでに起動している模様。
スクリーンショット 2017-01-19 19.09.57.png

ここで、Dockerに割り当てるメモリが2GBになっているので、8GBに変更する。ステータスバーのDockerアイコンを右クリックして、Preferencesを開き、メモリを2GBから8GBに変更して、Apply & Restartをクリックする。
(2GBのままやっていると、DataPowerがメモリが足りずにすぐに停止してしまい、不安定となってしまう。API Connectのマニュアルにも8GB必要と書いてある。)
スクリーンショット 2017-01-23 16.24.36.png

ステータスバーのアイコンをクリックして、About Dockerを選択すると、導入したDockerのバージョンが確認できる。
バージョンは1.12.6となっている。

スクリーンショット 2017-01-20 12.09.44.png

コマンドで導入したバージョンを確認してみると、以下の通り。

$ docker --version
Docker version 1.12.6, build 78d1802
$ docker-compose --version
docker-compose version 1.9.0, build 2585387
$ docker-machine --version
docker-machine version 0.8.2, build e18a919

API Connectで前提としているDockerのバージョンは以下(2017年1月23日時点)なので、この環境で問題なさそうである。

  • docker 1.12.0 or later.
  • docker-compose 1.8.1 or later.

hello-worldをpullして実行してみる。
(いきなりdocker run hello-worldでも、ローカルリポジトリになかったらpullしてくれるはずだけど、なぜかうまくいかなかったので、一回pullしてからrunしたらうまくいった。)

$ docker pull hello-world
$ docker run hello-world

gitコマンドをインストール

API ConnectをDockerを動かすには、gitのリポジトリからクローンを作る手順になっているので、gitも入れておく。
ターミナルでgitと入力して実行すると、gitが入っていない場合には、以下のようにツールをインストールするように促されるので、インストールをクリック。
スクリーンショット 2017-01-20 15.34.54.png
同意するをクリック。
スクリーンショット 2017-01-20 15.36.57.png

インストール中。
スクリーンショット 2017-01-20 15.38.38.png
2-3分くらいで終わる。
スクリーンショット 2017-01-20 15.42.03.png

API Connectのインストール

マニュアルを参考にして、インストール。
説明等は簡略化しているので、こちらの記事も同時に見てください。

まずは、Docker Hostの任意の場所に、API ConnectのDockerリポジトリーのクローンを作成する。

$ git clone https://github.com/strongloop/apiconnect-docker

作成したクローンのルートフォルダで以下のコマンドを実行する。ダウンロードもするので結構時間がかかる。

$ docker run -it --rm --env SHOW_LICENSE=1 ibmcom/apiconnect:manager-v5.0.6.0

作成したクローンのルートフォルダーにある.envファイルを設定する。

.env
ACCEPT_LICENSE=true
APIC_VERSION=v5.0.6.0
SMTP_HOST=smtp.gmail.com
SMTP_PORT=587
SMTP_SENDER=nxxxx@gmail.com
SMTP_USERNAME=xxxx@gmail.com
SMTP_PASSWORD=xxxx

以下のコマンドで起動。時間がかかる。

$ docker-compose up -d

起動時のログを見るには、以下のコマンドでログをtailできる。

docker-compose logs -f

起動には少し時間がかかる。

サービスの起動状況を確認する。
以下のような感じでUpになっていればOK。

$ docker-compose ps
    Name                   Command               State               Ports             
--------------------------------------------------------------------------------------
apim            /tini -- /startup.sh             Up                                    
datapower       /start.sh                        Up       443/tcp                      
esmaster        /docker-entrypoint.sh /bin ...   Up       9200/tcp, 9300/tcp           
ibmlogstash     /bin/sh -c /startup.sh           Up                                    
ibmportal       /root/tini -- /root/start_ ...   Up                                    
make-ssh-keys   /bin/sh -c /genkey.sh            Exit 0                                
microservice    /bin/sh -c /usr/bin/app.sh ...   Up       8080/tcp                     
nginx           /bin/sh -c /run.sh               Up       0.0.0.0:443->443/tcp, 80/tcp     

/etc/hostsにDocker HostのIPアドレスとAPI Connect関連の名前を追加する。

127.0.0.1 apim ibmportal datapower microservice

APIマネージャーやDataPowerなどのコンテナー上のコンポーネントはDocker Hostと同一IPアドレスとなる。このhostsに登録した名前でアクセスすることで、フロントでnginxが各コンポーネントへ振り分けしてくれている模様。

Cloud Manager(https://apim/cmc)にアクセスして、ログインする。

  • ユーザー : admin
  • パスワード : !n0r1t5@C

スクリーンショット 2017-01-23 14.53.37.png

無事にログインできた!

この後は、こちらの記事を参考にしながら、通常通り設定をしていけばOK。

案外簡単に動いたし、必要リソースも少なくてサクサク動くのでかなり快適。

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