OBC奉行シリーズと kintoneアプリ を連携してみる。

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本記事は アプレッソAdvent Calendar 第21日目の記事です。

 初めまして、日本電通株式会社でDataSpider Servistaのプリセールスを担当している西村と申します。初めてアドベント・カレンダーと言うものに投稿するので、緊張しつつお届けしたいと思います。
 弊社ではDataSpider Servistaを株式会社オービックビジネスコンサルタント(OBC)様の奉行シリーズ用に最適化したEAIツール:Tsunagu for 奉行を製造・販売しております。もちろん、この製品のプリセールスも私が担当しております。よろしくお願いします。

筆者について

・もともとはアプリケーション・システムのエンジニアです。
(債権債務管理システムの開発とかやってました…懐かしい…。)
・今はEAIツールのプリセールスをやっています。
・EAIツールとkintoneにハマっており、もうプログラムは書けない人になっています。

はじめに

 今回の記事では「データ連携って何かのぅ…」、「基幹システムにデータ連携すると何が嬉しいのかのぅ…」という人向けの記事を書いてみたいと思います。
 ちなみに、kintoneはシステム開発の知識がなくても自社の業務に合わせたシステムをかんたんに作成できる、サイボウズ株式会社様が提供されているクラウドサービスです。業務アプリを直感的、かつファストに作成でき、チーム内で共有して使えます。
 そんなkintoneで作ったアプリのデータを基幹システムにプログラムレスでデータ連携するには、どんな方法があるのでしょうか?また、それをすることはどんなメリットがあるのでしょうか?

基幹システムとkintoneのアプリでデータ連携できると嬉しいこと

・kintoneで自社の業務にマッチした画面を作り、そのデータを基幹システムにインポートすることができる!
・基幹システムのアカウント数を減らすことができる!
・kintoneの使い道が増える!

ポイント

もうプログラムは書けない心と身体なので、これらをなんとかプログラムレスでやりたひ…。
でも、どうするの?
↓↓↓こうでしょ!↓↓↓

DataSpider Servistaを使う

【Step1】kintoneアプリの作成(作業時間:約10分)

まずは、kintoneでサクサクーっとこんなアプリを作ってみました。

[画像]注文書アプリ
image
 注文内容を登録するアプリです。[お客様名]にはログインユーザが初期表示されるようになっています(お客様に登録してもらう想定です)。[商品コード]や[商品名]、[単価]は商品アプリから参照するようにしてあります。[金額]と[合計金額]は計算式を設定しているので、ここでは[商品コード]と[数量]だけ入力すれば自動的に計算されます。

【Step2】データ連携処理の設定(作業時間:約5分)

続けて、DataSpider Servistaで、パパっとデータ連携処理を設定します。

[画像]データ連携処理の設定画面(デザイナ)
サンプル.jpg
 kintoneの注文書アプリからデータを読み取り([注文書の読み取り])、変換し([mapping])、基幹システムでインポート可能なデータを書き込んでいます([受注伝票データの書き込み])。

【Step3】データ編集処理の設定(作業時間:約20分)

スイスイーっとデータ編集の設定を行います。

[画像]データ編集処理の設定画面(マッパー)
サンプル_mapping_基本.jpg

 左側に縦に並んでいるのが、kintoneの注文書アプリのデータ項目、右側に並んでいるのが基幹システムでインポート可能なデータ項目です。注文書アプリで入力された値をそのまま編集せずに基幹システムに渡す(連携する)だけなら、注文書アプリのデータ項目を、基幹システムのデータ項目にドラッグアンドドロップするだけで設定完了です。
 何かしらの編集が必要な場合は140種類以上用意されている[ロジックアイコン]を使います。今回の設定では、kintoneの[お客様名]を基幹システムの[得意先コード]に変換するために、[変換]アイコンを使用しています。

【Step4】基幹システムへのインポート(作業時間:約5分)

 出来上がったデータを基幹システム(今回はOBCさんの販売管理システム[商奉行V ERP8]を使います)に受け入れてみましょう。商奉行V ERP8には[汎用データ受入]というインポート機能があるので、これを使います。

[画像]汎用データ受入
image

 データを受け入れた後、受注伝票画面でデータを照会してみると…連携できていることが確認できます。

[画像]受注伝票
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ま・と・め

 今回はkintoneで[注文書]アプリを作成し、[商品コード]と[数量]を入力し、登録すると、基幹システムでインポート可能なデータが出力される仕組みを作りました。この仕組みを実際に運用するには、基幹システムに連携したデータには印をつけ、次回以降の処理で連携の対象外になるようにする必要があるのですが、そこはまたの機会に説明したいと思います。(アイコンが一つ増えるだけなのですが、本題から外れてしまいそうなので、またの機会に…。)

このお話の本題

 パッケージシステム(だけとも限りませんが)の画面が汎用的で使いにくく感じることはありませんか?例えば、お客様からの注文内容を登録する画面だと「このお客様はチョコレート類しか注文しない」と分かっていても、毎回、商品コードを入力して「ミルクチョコが何箱、いちごチョコが何箱…」といったような操作が必要になりがちです。これは大変、煩雑な作業です。
 こうした場合にkintoneでチョコレート製品だけが一覧表示されるような[チョコレート製品専用注文書アプリ]を作成し、基幹システムと連携すれば、入力を大幅に効率化できます。他にもお客様ごとの注文書アプリを作成し、(そのお客様にとっての)定番商品だったり、おすすめ商品を表示することで、販売促進につなげることもできます。
 また、こうした注文書アプリは社内の人だけで使うのではなく、お客様にも公開することで、お客様自身が(お客様の)都合の良いタイミングで注文作業を行うことができるようになるため、受注機会の拡大にもつながります。

 kintoneは業務アプリを直感的に、ファストに作成できるプラットフォームです。しかし、基幹システムとのデータ連携に個別開発したプログラムを使ってしまうと、新しいアプリを追加したり、既存のアプリを変更した際に、プログラムの開発や変更を待つことになり、kintoneの特長である『ファスト』であることが損なわれてしまいます。しかし、DataSpider Servistaを使うことでファストにデータ連携を実現し、そして、それを維持することができるようになります。

おわりに

 DataSpider Servistaは、さまざまなデータベースやデータフォーマット、プラットフォームに記録・保存されたデータの読み書きを簡単にするアダプタ(接続部品)を用意しています。これらを組み合わせて使うことで、多種多様なデータ連携を実現することができます。しかも、アイコンを配置するだけで、です。従来、「難しくてできない」、「手が届かない」と思われていたことが実現できるようになります。
 そして、データを連携すると、業務のつながりをスムーズにしたり、シームレスにすることができます。これまで「あ〜、ここで入力したデータが、そのままこっちに出てきたらいいのにな〜。」そう思われていたことが実現できるようになります。

以上です。

この投稿は アプレッソ Advent Calendar 201621日目の記事です。