Homebrewを使ってプログラミング環境を構築しよう!(コマンドライン初心者向け)

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初心者向けなので,説明がややくどいかもしれません.コマンドラインの内容が分からない場合は,「Macでコマンドラインを使おう(超初心者向け)」を読んでみてください.環境はEl Capitan‎を想定してます.

Homebrewって何?

Macでプログラミング環境を構築するにあたって欠かせないツールとしてHomebrewがあります.これはパッケージ管理を行ってくれるツールで,ターミナルからコマンド一発で様々なツール(python, vimなど)をインストールすることができます.何だか難しそう,ターミナルと聞いただけで拒否反応が出る方でも大丈夫です.「Macでコマンドラインを使おう(超初心者向け)」の内容さえ理解していれば,誰でも使えるようになります!とても便利なので,まだ使っていない人は是非この機会に試してみてください.

Homebrewをインストールするための準備

残念ながら素の状態では,まだHomebrewはインストールすることが出来ません.Homebrewをインストールするためには,

  • Xcodeのインストール
  • Command Line Tools for Xcodeのインストール

が必要になります.これを既に行っている方は,「Homebrewのインストール」に進んで下さい.

Xcodeのインストール

XcodeはApp Storeから入手できます.インストールにはダウンロードを含めて少し時間がかかりますが,気長に待ってください.Xcodeのインストールが完了したら,一度インストールしたXcodeを起動させてください.再びXcodeがなにやらインストールを始めると思うので,それが完了したら終了してもらって大丈夫です.

Command Line Tools for Xcodeのインストール

Command Line Toolsをインストールするには,ターミナルを開いて以下のように入力してください.

$ xcode-select --install

そうすると
20150108081224.png
のような画面が出ると思うので,インストールを押してインストールを完了させて下さい.

Homebrewのインストール

上記の「Homebrewをインストールするための準備」が完了した方は,ターミナルを開いて以下のコマンドをターミナルに貼り付けて実行してください.

$ /usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"

途中でパスワードの入力を求められたりするかもしれませんが,基本的に言われた通りにすれば問題ありません.パスワード入力の際は入力中の画面に何も変化がないので少し不安になるかもしれないですが,ちゃんと入力されているので安心してください.パスワードの入力を終えたらEnterキーを押しましょう.あとは,勝手にインストールされるので終われば完了です.あっけないですが,本当に終了です.念のため確認してみましょう.

$ brew --version
Homebrew 0.9.9 (git revision 8e42; last commit 2016-04-17)
Homebrew/homebrew-core (git revision 0a19; last commit 2016-04-17)

内容は違うかもしれませんが,上記のようにHomebrewのバージョン情報が表示されれば,正しくインストール出来ています.表示されなかった方は,一度ターミナルを再起動させて再度実行してみて下さい.

Homebrewの使い方

では早速,実際に使ってみましょう!使い方の説明に当たっては,初心者の方のためにコマンドラインの仕組み?についても時折紹介しています.余裕があれば理解すると,「ただ文字の羅列を入力してる」感覚から脱することができると思います.コマンドラインの初心者ではない方には少し説明がくどいかもしれません.ご了承ください.

Homebrew内の情報を更新して,問題がないかチェックしよう!

まず,Homebrew内の情報を最新のものに更新してみましょう.これはbrew updateで行います.

$ brew update
==> Updated Formulae
doctl                               homebrew/science/bowtie             homebrew/science/phlawd             homebrew/science/trinity            ncmpcpp

何か情報が更新されれば上記のように更新された項目が表示されます(必ず上記のようになる訳ではありません).最新の状態になっていれば下記のようになるので,確認してみてください.

$ brew update
Already up-to-date.

次にHomebrewに問題がないかをチェックするbrew doctorを実行して下さい.

$ brew doctor
Your system is ready to brew.

何も問題がなければ上記のようになりますが,警告が出る場合もあります.基本的には対処法も教えてくれるので,その通りに行えば問題ありません.以上の操作はHomebrewを使う上で基本的なものです.次からは,実際にパッケージをインストールしていきますが,何かをインストールする際は,Homebrewが最新の状態になっているか,何も問題がないかをチェックするのがベターだと思います.

HomebrewでPythonをインストールしてみよう!

Homebrewを使って実際にPythonをインストールしてみます.Macには標準でPythonがインストールされていますが,バージョンが古い場合もあるのでHomebrewを使って最新のPythonをインストールするのがベターです.また,ここでは一例としてPythonのインストールを紹介していますが,説明内容はPythonに限らず全てのパッケージに当てはまります.Pythonが不要な場合は後で簡単にアンインストールも出来るので,実際に手を動かしてみることをオススメします.

デフォルトのPythonを確認してみる

念のため,既にPythonがインストールされているか確認してみます.ターミナルでpythonと入力してEnterを押してください.

$ python
Python 2.7.10 (default, Oct 23 2015, 19:19:21)
[GCC 4.2.1 Compatible Apple LLVM 7.0.0 (clang-700.0.59.5)] on darwin
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>>

内容は多少異なるかもしれませんが,上記のようにPythonが起動されるはずです.実際に起動されたのはREPL(Read-eval-print loop)というもので,何かプログラムを書くとすぐに実行結果が表示される大変便利なツールです.REPLを終了するには,quit()またはexit()と入力してEnterを押します.

PythonがMacに標準でインストールされていることが分かったと思います.では,このPythonはどこにいるのでしょうか?それを見るためには,whichというコマンドを使います.

$ which python
/usr/bin/python

上記のようにパスが表示されたはずです.つまり,pythonと入力して起動したPythonは,実は上記の/usr/binにいるpythonという名前のファイルを実行したに過ぎません.試しに以下のように入力しても同じようにPythonが起動できるので試してみてください.

$ /usr/bin/python

では,何故pythonと入力しただけで,上記のパスのpythonが起動してくれるのでしょうか.これを知るために,まずecho $PATHと入力してみてください.

$ echo $PATH
/usr/local/sbin:/usr/local/bin:/usr/bin:/bin:/usr/sbin:/sbin:/opt/X11/bin:/Library/TeX/texbin

結果は上記のものと異なるかもしれませんが,コロン:で区切られたパスの中に/usr/binというパスがあるはずです.この$PATHは環境変数という変数の一つで,コマンド実行ファイルを探しに行くパスを示しています.つまり,この/usr/binが環境変数$PATHに登録されており,かつ/usr/bin内にpythonという名前の実行ファイルがあれば,その実行ファイルはカレントディレクトリがどこであろうとpythonというコマンドで呼び出すことが出来ます.

ここらへんの仕組みは,初心者の方には少し難しいかもしれませんが,余裕があれば理解しておくと良いと思います.「パスって何だよ」って方は,「Macでコマンドラインを使おう(超初心者向け)」を読んでみてください.

HomebrewでPythonをインストール

少し脱線してしまいましたが,本題に戻ります.Homebrewでは,下のコマンドをターミナルで入力すればpythonをインストールが出来ます.

$ brew install python

簡単ですね,これでインストール完了です.インストールをした際,もしくはbrew info pythonと入力すると,

Pip and setuptools have been installed. To update them
  pip install --upgrade pip setuptools

You can install Python packages with
  pip install <package>

They will install into the site-package directory
  /usr/local/lib/python2.7/site-packages

See: https://github.com/Homebrew/brew/blob/master/share/doc/homebrew/Homebrew-and-Python.md

.app bundles were installed.
Run `brew linkapps python` to symlink these to /Applications.

のような記述を見つけられると思います.これは,とても有益な情報なので是非参考にしてください.Pythonに限らず他のツールでも,このような情報は提供してくれている場合があります.例えばこの場合ですと,

Pip and setuptools have been installed. To update them
  pip install --upgrade pip setuptools

は,PipとSetuptoolsを更新するには,pip install --upgrade pip setuptoolsを実行してね!という意味です.次の

You can install Python packages with
  pip install <package>

They will install into the site-package directory
  /usr/local/lib/python2.7/site-packages

は,Pythonのパッケージはpip install <package>でインストールできるし(< package >はパッケージの名前),そいつらは/usr/local/lib/python2.7/site-packagesにインストールされるよ!って意味です.一つ飛ばして,

.app bundles were installed.
Run `brew linkapps python` to symlink these to /Applications.

は,.appのアプリもインストールされてるよ!brew linkapps pythonってやれば/Applicationsにリンクを貼り付けるよ!って意味です.これをやれば,.appのアプリがLaunchpadで認識されるようになります.

これらの情報は,パッケージによっては「インストールが完了したら必ずこれを実行しろ」みたいな事が書かれている場合もあるので,毎回チェックしておくと良いと思います.

正しくインストール出来たか確認してみよう

長くなってきましたが,最後です.HomebrewでPythonが正しくインストールされているか確認してみましょう.もう一度which pythonと入力してみてください.

$ which python
/usr/local/bin/python

今度は,上記のようなパスが表示されたと思います(もし表示されなければ,ターミナルを再起動して試してみてください).上記の/usr/local/binはHomebrew専用のディレクトリです(逆に先ほどの/usr/binはMacがデフォルトで管理しているディレクトリ).Homebrewでインストールしたツールの実行ファイルは基本的にこのディレクトリにリンク(コピーみたいなもの,厳密に言えばシンボリックリンク)が貼られます.先ほど行ったecho $PATHでは,/usr/local/binというパスもあったはずです.そのため,pythonと打つだけで/usr/lobal/bin内の実行ファイルpythonを認識してくれます.鋭い人はここで,何故両者は競合しないの?と少し疑問に思うかもしれません.これは,優先順位があるためです.echo $PATHで表示されたパス群の左側が優先順位が高く,あるパスで実行ファイルが見つかった場合はそれより右のパスはもう探されません.逆を言えば,Homebrewでインストールしたツールを使うには,/usr/local/binのパスが/usr/binより左側に表示されている必要があります.

以上で終了です.Pythonが不要な方は,下にもあるようにbrew uninstall pythonと実行してください.

Homebrewの主要なコマンドまとめ

以下に主要コマンドをまとめておきます.formulaはパッケージ名のことです.

コマンド 内容
brew update Homebrew内の情報を更新
brew doctor Homebrewに問題がないかチェック
brew install formula formulaをインストール
brew uninstall formula formulaのアンインストール(removeもOK)
brew list インストールされたformulaの一覧を表示
brew search formula formulaを検索(正しい名前じゃなくても含まれていればOK)
brew info formula formulaの情報を見る
brew outdated 更新のあるformulaを確認
brew upgrade 更新のあるformulaを全て更新(指定も可能)
brew cleanup 古いformulaの削除

最後に

どうでしたか?単純にパッケージをインストールするだけならとっても簡単だったと思います.もちろん最初はそれだけでもいいですが,ここで紹介したコマンドラインの仕組みは基礎的なことなので,理解しておいても損はないかなと個人的に思います!