1
0

More than 5 years have passed since last update.

陸上短距離走用 自動タイム測定器を作ろう(2)

Last updated at Posted at 2017-08-03

前回の記事では、自動タイム測定器の概要について記載しました。
http://qiita.com/IKETA/items/a32ada0053673264a6fb

今回は、ゴール判定装置となる Raspberry Pi 3 に、Windows 10 IoT Core をインストールして動かしてみようと思います。

Windows 10 IoT Core Dashboard のインストール

まずは、以下のページから Windows 10 IoT Core Dashboard のインストーラーを、作業 PC にダウンロードします。[Get Windows IoT Core Dashboard] をクリックして setup.exe をダウンロードし、実行します。あとはウィザードにしたがって進めてください。
https://developer.microsoft.com/ja-jp/windows/iot/Downloads

インストールが完了すると、以下の画面が表示されます。
image.png

このダッシュボードから、Windows 10 IoT Core のイメージを microSD カードにインストールすることができます。

Windows 10 IoT Core を microSD カードにインストール

8GB 以上の microSD カードを用意し、作業 PC に挿し込みます。ダッシューボードの [新しいデバイスのセットアップ] をクリックするとセットアップ画面が表示されるので、以下のように設定します。
image.png

パラメーター 設定値
デバイスの種類 Raspberry Pi 2 & 3
OS ビルド Windows 10 IoT Core
ドライブ microSD カードのドライブ
デバイス名 minwinpc
新しい管理者パスワード 任意の値
管理者パスワードの確認入力 新しい管理者パスワードと同じ値

設定後、[ソフトウェアライセンス条項に同意する] にチェックし、[ダウンロードとインストール] をクリックします。確認メッセージが表示されるので、[続ける] をクリックすると、ダウンロードとインストールが開始されます。
※microSD カードの中身は消去されるので、書き込み前に問題ないか確認してください。
image.png

以下の画面が表示されれば完了です。
image.png

microSD を Raspberry Pi 3 に挿して起動

さきほどの microSD カードを作業 PC から取り出して、Raspberry Pi 3 に挿し込みます。また、LAN ケーブルも挿し込んでおきます。HDMI でモニターを接続することもできますが、とりあえずはモニターレスで作業を進めます。
USB を繋いで電源を供給するとセットアップが開始されるので、完了するまで 10 ~ 20 分ほど放置します。
image.png

セットアップを待っている間、ダッシュボードの [自分のデバイス] をクリックし、デバイスリストを表示させておきます。DHCP で IP アドレスが割り当てられたら、ここにセットアップ中の Raspberry Pi 3 が表示されます。
image.png

蛇足ですが、以下は Microsoft Message Analyzer のネットワークキャプチャ画面です。ダッシュボードは UDP port 6 で、デバイスからのマルチキャスト送信を待機しているようです。デバイス情報はこのマルチキャストに含まれています。
image.png

デバイスポータルと各種設定

自分のデバイスの minwinpc を右クリックして、[Device Portal で開く] をクリックします。
image.png

Web ブラウザーが起動し、認証ダイアログが表示されるので、ユーザー名に「administrator」と入力し、パスワードは先ほど設定した管理者パスワードを入力します。入力後、[OK] をクリックします。
image.png

デバイスポータルが表示されます。
image.png

Time zone の設定

トップ画面の [Device Settings] - [Time zone] の値を「(UTC+09:00) Osaka, Sapporo, Tokyo」にします。変更後、すぐに反映されます。
image.png

Windows IoT Remote Server の設定

Windows IoT Remote Server を有効にすると、リモートデスクトップ接続のように、Windows 10 IoT Core の画面を作業 PC から操作することができます。

左メニューから [Remote] をクリックすると、Windows IoT Remote Server の設定画面が表示されます。この画面の [Enable Windows IoT Remote Server] をチェックします。
image.png

少し時間を置いた後、成功のメッセージが表示されるので、[OK] をクリックします。
image.png

続いて、画面下に表示されているリンクをクリックします。
image.png

ストアが起動し、Windows IoT Remote Client アプリが表示されるので、[入手] をクリックします。※Microsoft アカウントでのサインインが必要です。
image.png

インストール完了後、起動します。[Select a discovered device] から「minwinpc.local - (IP Address)」を選択し、[Connect] をクリックします。
image.png

Windows 10 IoT Core の画面がリモート表示されます。これで、基本的には Raspberry Pi 3
にモニターを接続する必要はありませんが、画面の描画速度は少々遅めです。
image.png

まとめ

Raspberry Pi 3 で Windows 10 IoT Core が動作し、作業 PC からデバイスポータルや画面の操作ができるようになりました。
次回は、作業 PC に Visual Studio 2017 をインストールし、Windows 10 IoT Core で動作するアプリの開発準備を行います。

参考文献

Windows 10 IoT Core
https://developer.microsoft.com/ja-jp/windows/iot

Remote display
https://developer.microsoft.com/en-us/windows/iot/docs/remotedisplay

1
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0