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陸上短距離走用 自動タイム測定器を作ろう(2)

Last updated at Posted at 2017-08-03

前回の記事では、自動タイム測定器の概要について記載しました。
http://qiita.com/IKETA/items/a32ada0053673264a6fb

今回は、ゴール判定装置となる Raspberry Pi 3 に、Windows 10 IoT Core をインストールして動かしてみようと思います。

Windows 10 IoT Core Dashboard のインストール

まずは、以下のページから Windows 10 IoT Core Dashboard のインストーラーを、作業 PC にダウンロードします。[Get Windows IoT Core Dashboard] をクリックして setup.exe をダウンロードし、実行します。あとはウィザードにしたがって進めてください。
https://developer.microsoft.com/ja-jp/windows/iot/Downloads

インストールが完了すると、以下の画面が表示されます。
image.png

このダッシュボードから、Windows 10 IoT Core のイメージを microSD カードにインストールすることができます。

Windows 10 IoT Core を microSD カードにインストール

8GB 以上の microSD カードを用意し、作業 PC に挿し込みます。ダッシューボードの [新しいデバイスのセットアップ] をクリックするとセットアップ画面が表示されるので、以下のように設定します。
image.png

パラメーター 設定値
デバイスの種類 Raspberry Pi 2 & 3
OS ビルド Windows 10 IoT Core
ドライブ microSD カードのドライブ
デバイス名 minwinpc
新しい管理者パスワード 任意の値
管理者パスワードの確認入力 新しい管理者パスワードと同じ値

設定後、[ソフトウェアライセンス条項に同意する] にチェックし、[ダウンロードとインストール] をクリックします。確認メッセージが表示されるので、[続ける] をクリックすると、ダウンロードとインストールが開始されます。
※microSD カードの中身は消去されるので、書き込み前に問題ないか確認してください。
image.png

以下の画面が表示されれば完了です。
image.png

microSD を Raspberry Pi 3 に挿して起動

さきほどの microSD カードを作業 PC から取り出して、Raspberry Pi 3 に挿し込みます。また、LAN ケーブルも挿し込んでおきます。HDMI でモニターを接続することもできますが、とりあえずはモニターレスで作業を進めます。
USB を繋いで電源を供給するとセットアップが開始されるので、完了するまで 10 ~ 20 分ほど放置します。
image.png

セットアップを待っている間、ダッシュボードの [自分のデバイス] をクリックし、デバイスリストを表示させておきます。DHCP で IP アドレスが割り当てられたら、ここにセットアップ中の Raspberry Pi 3 が表示されます。
image.png

蛇足ですが、以下は Microsoft Message Analyzer のネットワークキャプチャ画面です。ダッシュボードは UDP port 6 で、デバイスからのマルチキャスト送信を待機しているようです。デバイス情報はこのマルチキャストに含まれています。
image.png

デバイスポータルと各種設定

自分のデバイスの minwinpc を右クリックして、[Device Portal で開く] をクリックします。
image.png

Web ブラウザーが起動し、認証ダイアログが表示されるので、ユーザー名に「administrator」と入力し、パスワードは先ほど設定した管理者パスワードを入力します。入力後、[OK] をクリックします。
image.png

デバイスポータルが表示されます。
image.png

Time zone の設定

トップ画面の [Device Settings] - [Time zone] の値を「(UTC+09:00) Osaka, Sapporo, Tokyo」にします。変更後、すぐに反映されます。
image.png

Windows IoT Remote Server の設定

Windows IoT Remote Server を有効にすると、リモートデスクトップ接続のように、Windows 10 IoT Core の画面を作業 PC から操作することができます。

左メニューから [Remote] をクリックすると、Windows IoT Remote Server の設定画面が表示されます。この画面の [Enable Windows IoT Remote Server] をチェックします。
image.png

少し時間を置いた後、成功のメッセージが表示されるので、[OK] をクリックします。
image.png

続いて、画面下に表示されているリンクをクリックします。
image.png

ストアが起動し、Windows IoT Remote Client アプリが表示されるので、[入手] をクリックします。※Microsoft アカウントでのサインインが必要です。
image.png

インストール完了後、起動します。[Select a discovered device] から「minwinpc.local - (IP Address)」を選択し、[Connect] をクリックします。
image.png

Windows 10 IoT Core の画面がリモート表示されます。これで、基本的には Raspberry Pi 3
にモニターを接続する必要はありませんが、画面の描画速度は少々遅めです。
image.png

まとめ

Raspberry Pi 3 で Windows 10 IoT Core が動作し、作業 PC からデバイスポータルや画面の操作ができるようになりました。
次回は、作業 PC に Visual Studio 2017 をインストールし、Windows 10 IoT Core で動作するアプリの開発準備を行います。

参考文献

Windows 10 IoT Core
https://developer.microsoft.com/ja-jp/windows/iot

Remote display
https://developer.microsoft.com/en-us/windows/iot/docs/remotedisplay

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