##Vagrantとは
Vagrantの使い方を忘れないようにメモしておこうと思います。
Vagrantとは、VirtualBoxやVMFusionなどの仮想化マシンの自動作成・管理ツールになります。
最近、バージョン1.1が公開されました。
##どんな事ができるのか
boxと呼ばれるひな形を使って、簡単に仮想マシンを構築する事が出来ます。
本来 VirtualBoxなどを使う際は、イメージファイルをダウンロードして設定そしてインストールなどの手間が生じます。
テストするために環境を作りすぐ破棄する場合には、とても面倒な作業になることでしょう。
そのようなテスト環境構築のためなどにVagrantを使用します。
#インストール方法
##vagrantインストール
gem
を使ってインストールします。
<<追記>>
最近公開された1.1.x系統ではMac,Windowns,redhat系でもパッケージが存在します。
パッケージからインストールする事も出来ます。
しかし
- net-scpあたりの依存関係が未対応なところが多いこと
- veeweeなどを使う場合、vagrantの古いバージョンに依存していること
などが挙げられるので、今回もgemからインストールすることをお勧めします。
gem install vagrant --no-ri --no-rdoc
ちなみに1.1.x系統は以下のページにございます。
重要!!
以前gemを使ってvagrantをインストールされた方で、vagrant1.1X系統にアップグレードされる方は一回アンインストールしなければなりません。
詳しくはドキュメント参考をお願いします。
gem uninstall vagrant
バージョンによっては、対応されてないプラグインなども存在します。
どのバージョンをインストールするのかお気をつけ下さい。
#Vagrantの使い方
##Vagrantコマンド
vagrantコマンド | 説明 |
---|---|
vagrant init | vagrant 初期化(Vagrantfileの作成) |
vagrant up | vagrant 起動 |
vagrant ssh | vagrant ログイン |
vagrant halt | vagrant 終了 |
vagrant reload | vagrant リロード(Vagrantfile編集時にいちいちhalt,upしなくて良い |
ほかにもpackageなどのオプションが存在します。 |
##セットアップ
流れとしては以下のようになります。
1.boxファイルのインストール
2.Vagrantの初期化
3.vagrantの実行
4.vagrantの終了
1.boxファイルのインストール
あらかじめテンプレートとしてboxが用意されています。
vagrant
コマンドにbox add
オプションを使用すると、boxファイルのインストールができます。
今回はCentOS-6.3-x86_64-minimal.boxを使います。
vagrant box add vagrant-test https://dl.dropbox.com/u/7225008/Vagrant/CentOS-6.3-x86_64-minimal.box
これで、vagrant-test
というboxが作られました。
vagrant box list
コマンドで確認してみます。
vagrant box list
vagrant-test
2.Vagrantの初期化
vagrant init
コマンドを最初に打たないといけません。
コマンドを打つと、Vagrantfileという設定ファイルが作られます。
設定ファイル+chefなどと組み合わせることで自分独自の環境が構築できます。
vagrant init vagrant-test
#vagrant-testの部分はboxの名前になります
3.vagrantの実行 vagrantの実行=仮想マシンの実行になります。 `vagrant up`コマンドでvagrantを実行します。
vagrant up
vagrant ssh
コマンドでログインできます。
vagrant ssh
4.vagrant終了 `vagrant halt`コマンドで終了できます。
vagrant halt
この仮想マシンもう必要ないなという時は以下のコマンドで、破棄できます。
vagrant destroy
ベースなっているbox自体を破棄する訳ではありません。
boxが保存される場所は、私の環境ですと以下の場所になります。
/Users/username/.vagrant.d/boxes
vagrant destroy
コマンドを入力してもbox自体は破棄されておりません。
仮想マシンが保存されている場所が変更されています。
/Users/username/VirtualBox VMs
vagrant destroy
コマンドを入力するまえと入力したあとで、見比べて下さい。
仮想マシンが減っている事にお気づきになると思います。
よって、vagrant up
コマンドを打つ事でまたテスト環境を作る事が可能です。
以上です。