概要
Fabric BetaのGraldeプラグインでAPKを配布する際に指定できる設定のメモです。
Betaの利用開始
Betaを使用するためにはFabricのCrashlytics Kitが必要になります。以下を参考に設定してください。
また、Android Studio / IntelliJ 向けのFabricプラグインも用意されているのでこちらを使用することもできます。
Betaの設定の追加方法
以下のように配布したいBuildTypeやFlavorにプロパティを追加すればOKです。
android {
buildTypes {
release {
ext.betaDistributionReleaseNotes="Release Notes for this build."
}
}
}
実際に配布するには以下のコマンドを実行します。
./gradlew assembleRelease crashlyticsUploadDistributionRelease
各種設定
Release Notes
配信されたAPK毎に表示されるRelease Notesの内容を設定できます。
ext.betaDistributionReleaseNotes="Release Notes for this build."
以下のように予め用意したテキストファイルの指定が可能です。
ext.betaDistributionReleaseNotesFilePath="path/to/release_notes.txt"
Testers
APKを配布するテスターをメールアドレスで指定できます。複数指定する場合カンマで区切ります。
ext.betaDistributionEmails="BetaUser@yourcompany.com, BetaUser2@yourcompany.com"
また、以下のようにメールアドレスをまとめたテキストファイルの指定が可能です。
ext.betaDistributionEmailsFilePath="beta_distribution_emails.txt"
Groups
APKの配布先をグループで指定します。複数のグループを指定する場合カンマで区切ります。
ext.betaDistributionGroupAliases="my-best-testers"
テキストファイルにまとめて指定する場合以下のようします。
ext.betaDistributionGroupAliasesFilePath="group_aliases.txt"
Email Notifications
メールでのAPK配布通知をdisableにしたい場合以下のように指定します。
ext.betaDistributionNotifications=false
コマンド実行時にBetaの設定を変更
Betaの各種設定をコマンド実行時に変更できると便利です。gradleコマンドを実行時に-P
オプションを使うことでプロジェクトプロパティを指定できます。
./gradlew assembleRelease -PreleaseNotes="Hello World!" crashlyticsUploadDistributionRelease
この様に指定したプロパティはbuild.gradleから参照可能です。
android {
buildTypes {
release {
ext.betaDistributionReleaseNotes = releaseNotes
}
}
}
これでコマンド実行時に任意のリリースノートを指定できました。releaseNotes
にデフォルト値を指定しておきたい場合、gradle.properties
に予め定義しておきます。
releaseNotes = "Default Release Notes"
Gradleには、他にも環境変数やシステムプロパティなどの方法でビルドにプロパティ値を渡すことができます。詳細はこちらをご覧ください。