protectedメンバをReflectionを使わずに抜き取る

使い道はないような気がするけど、裏技っぽいやつ。
まずこういうクラスがあったとする。

<?php
class Person
{
  protected $name;
  protected $age;

  function __construct($name, $age)
  {
    $this->name = $name;
    $this->age = $age;
  }

  protected function greet()
  {
    echo "{$this->name}です。こんにちはこんにちは！\n";
  }
}

Personのインスタンスが渡されたとき、Personと無関係の文脈ではnameやageは参照することができない。greetメソッドも実行することができない。(Reflectionでいじれば可能だけど、ここでは表題通り使わないことにする）

こんな継承クラスを一個作ると、抜き取ることができる。

<?php
class CrazyPerson extends Person
{
  static function getProtected(Person $p, $memberName)
  {
    return $p->$memberName;
  }

  static function execProtected(Person $p, $methodName, array $args=[])
  {
    return call_user_func_array($p, $methodName, $args);
  }
}

使い方。

<?php
function doSomething(Person $p) {
  //$pのnameがどうしても取りたい！
  echo CrazyPerson::getProtected($p, 'name');

  //$pのgreet()をどうしても呼びたい！
  CrazyPerson::execProtected($p, 'greet');
}

子クラスのコンテキストであれば、親クラスのprotectedが参照できる。
つまり子クラスのstaticメソッドを経由するだけで、親クラスのprotectedメンバやprotectedメソッドを呼び出すことが可能。抜き取りたいオブジェクトに何かする必要はない。