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Minecraft サーバーを Amazon EC2 上に構築

Last updated at Posted at 2012-07-12

Minecraft、楽しいですよね。
「Minecraft でマルチプレイをしたいけど、サーバーどうしよう…」という人向けに、
Amazon EC2 上に、簡単に Minecraft サーバーを立てる方法を紹介します。

前提知識

  • 基本的な UNIX コマンドの知識

Amazon EC2 とは

Amazon EC2 は、必要なスペックのサーバーを簡単に用意できるクラウドサービスです。サーバー(EC2 ではインスタンスと呼びます)の料金は、稼働させた時間の分だけ支払えばよいため、とても柔軟な使い方ができます。

例えば、マルチプレイで 100人入れるようなサーバーを自前で用意しようと思ったら大変ですが、EC2 であれば、「イベントの3時間の間だけハイスペックのインスタンスを動かす」なんてことも可能です!

http://aws.amazon.com/jp/ec2/instance-types/ に、EC2 で使用できるインスタンスの種類の一覧があります。
メモリ 613 MB のマイクロインスタンスから、メモリが 68.4GB もあるものまで、好きなものを選べます。

Amazon EC2 に登録

まだアカウントを持っていない場合は、http://aws.amazon.com/jp/ec2/ からサインアップして下さい。登録にはクレジットカードが必要になります。

登録が済んだら、AWS Management Console の中の EC2 の画面を開いてください。 https://console.aws.amazon.com/ec2/

Minecraft 用のインスタンスを起動

「Launch Instance」と書かれたボタンを押してください。すると「Create a New Instance」というウインドウが出るので、「Classic Wizard」にチェックが付いている状態で「Continue」を押します。

AMI(インスタンスのテンプレート)を選ぶ画面になるので、「Community AMIs」というタブを選択して、「minecraft」で検索をかけてください。
AMI ID が「ami-fe0abaff」となっているものが出るかと思うので、これを「Select」してください。

次の画面では、「Instance Type:」の中から起動したいインスタンスの種類を選びます。Small インスタンス以上を選択して下さい。Micro インスタンスだと Minecraft が動きません。同時に入るのが数人程度であれば、Small インスタンスで十分だと思います。他の項目はそのままで大丈夫です。

次の画面と、次の次の画面は、何も変更せずに「Continue」で問題ありません。

Key Pair の作成

「Create Key Pair」の画面になったら、「Create a new Key Pair」の「Enter a name for your key pair:」に「minecraft」と入力して、「Create & Download your Key Pair」をクリックしてください。
minecraft.pem というファイルがダウンロードされます。これは後ほどサーバーにログインするために使います。

Security Group の作成

次の画面では、「Craete a new Security Group」の項目を

  • Group Name: minecraft
  • Group Description: minecraft
  • Inbound Rules
    • Create a new rule: Custom TCP rule
    • Port range: 25565
    • Source: 0.0.0.0/0
    • Name: Minecraft

として、「+ Add Rule」を押してください。
これによって、Minecraft サーバーが使用する 25565 ポートが解放されます。

あとは「Continue」「Close」を押せば終了です。インスタンスが起動します!

インスタンスに IP アドレスを割り当て

このままだと、起動したインスタンスは固定の IP アドレスを持ちません。EC2 では、Elastic IP という仕組みで、インスタンスに固定のアドレスを割り振ることができます。

Management Console の画面左側のメニュー中から「Elastic IPs」を選択してください。「Allocate New Address」というボタンを押して、EC2 用の IP アドレスを作成してください。

作成されたアドレスにチェックを入れ、「Associate Address」というボタンを押して、先ほど作成したインスタンスと紐付けて下さい。この IP アドレスが、Minecraft サーバーのアドレスになります。

サーバーに SSH でログイン

それでは、起動したインスタンスにログインしましょう。コマンドラインを開いて、次の3つのコマンドを実行してください。

$ cd <minecraft.pem が置いてあるディレクトリ>
$ chmod 400 minecraft.pem
$ ssh -i minecraft.pem ec2-user@<先ほど設定した Elastic IP アドレス>

ログインできれば、次のロゴが表示されます。

       __|  __|_  )
       _|  (     /   Amazon Linux AMI
      ___|\___|___|

Minecraft サーバーの起動

上記の方法で作成したインスタンスには、既に Minecraft サーバーがインストールされているので、

$ sudo start minecraft

とするだけで、Minecraft サーバーが立ち上がります!
30秒ほどしたら、Minecraft からサーバーに接続できるようになります。

Minecraft サーバーの設定

server.propertieswhite-list.txt などの設定ファイルは、起動後に ec2-user のホームディレクトリにある minecraft フォルダの中にできます。

また、このインスタンスでは、デフォルトで、1024MB のメモリを Minecraft サーバーに割り当てていますが、Medium 以上のインスタンスにした場合は、Minecraft に割り当てるメモリを増やすとよいでしょう。

/etc/init/minecraft.conf の中にある以下の行の、1024 となっている部分を、インスタンスのメモリ量に合わせて書き換えてください。

/etc/init/minecraft.conf
exec java -Xmx1024M -Xms1024M -jar minecraft_server.jar nogui

インスタンスの停止

EC2 インスタンスは、停止してしまえばそれ以上課金されません。インスタンスを停止するには、Management Console で、該当のインスタンスを選択して、「Instance Actions」から「Terminate」することで止められます。

バックアップ

EC2 インスタンスは、Terminate すると、データが全て消えてしまうので注意してください。データのバックアップの仕方は、要望があれば記事にします。

デモサーバー

以上の方法で作成した Minecraft サーバーを公開しています。

  • IP アドレス: takumi-server.com
  • インスタンス: Small

24時間動かしていますので、もしよかったらログインして自由に遊んでみてください!
Small でどれくらいの快適さなのか、フィードバック貰えるとうれしいです :-)

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