#概要
mbed HRM1017 互換機を HRM1017 BLEモジュールピッチ変換基板 と トラ技ARMライタ を使用し作成する方法です。
下記の表の様に、1台のみですと割高ですが、ARMライタは使いまわしが可能なため、複数台では合計金額が逆転します。
※ 2016年2月10日時点での税込み価格です。
台数 | mbed HRM1017 | ピッチ変換基板 + ARMライタ | ピッチ変換基板 | ARMライタ | 差額 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 5,400円 | 5,919円 | 3,240円 | 2,679円 | -510円 |
2 | 10,800円 | 9,159円 | 6,480円 | 2,679円 | +1,641円 |
3 | 16,200円 | 12,399円 | 9,720円 | 2,679円 | +3,801円 |
#背景
mbed HR1017 は Nordic Semiconductor製の nRF51822 に対して、NXP製の LPC11u35 を介し(mbed interfaceとして使用し)、HEXファイルを書き込んでいます。
対して HRM1017 BLEモジュールピッチ変換基板は nRF51822 のみ実装されています。この環境に LPC11u35 を加えれば、 mbed HRM1017 と全く同じものが作れると考えました。
今回は トラ技ARMライタ が LPC11u35 を使用し、また、ファームウェアの書き込みも容易な環境であるため、これを利用しました。
なお、mbed HRM1017 と HRM1017 BLEモジュールピッチ変換基板 はピン互換です。
- こちらのwebサイト下部より、Interface Firmware (.binファイル)をダウンロードします。
- トラ技ARMライタをPCに接続します。
- トラ技ARMライタ上の ISP ボタンを押し続けながら RESET ボタンを押します。 RESET ボタンを離した後、 ISP ボタンを離します。
- 外付けドライブ CRP DISABLED が認識されるので、その中にある firmware.bin を削除します。
- 外付けドライブ中に先ほどダウンロードした Interface Firmware をドラッグ&ドロップします。
- 書き込み完了後に、トラ技ARMライタ RESET ボタンを押下します。
- (正常書き込みの確認)外付けドライブ MBED が認識されます。ドライブ内部の MBED.HTM を開き mbed HRM1017 のページが表示されれば、書き込みは正常に行われています。
- トラ技ARMライタ をPCに接続します。外付けドライブ MBED が認識されます。
- HRM1017 BLEモジュールピッチ変換基板 をPCに接続します。
- トラ技ARMライタ と HRM1017 BLEモジュールピッチ変換基板 を10ピンコネクタで接続します。
(ページトップの写真を参考に、1ピンの向きを間違えないようご注意ください)
##書き込み
mbed HRM1017 用にコンパイル&ダウンロードした HEX ファイル(例:体温計)を、(通常の mbed HRM1017 に対して行うように)外付けドライブ MBED にドラッグ&ドロップしてください。書き込みが実行されます。
HRM1017 BLEモジュールピッチ変換基板 は、書き込み完了後自動的にリセットされます。
##実行
正常に書き込みが行われれば、HRM1017 BLEモジュールピッチ変換基板に電源供給するのみで、書き込んだプログラムの実行が開始されます。
#参考
##回路図
mbed HRM1017 の 回路図
HRM1017 BLEモジュールピッチ変換 の 回路図
※ SWDがInterfaceと接続されていれば、ほぼ同じ回路。
##サイト
Firmware HRM1017
トラ技ARMライタを mbed interface にする(LPC1114FN28編)