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単位行列とは
正方行列のうち、右下がりの対角線上にある成分がすべて1で、残りの成分がすべて0であるものを単位行列といいます。下図は、それぞれ2次と3次の単位行列です。
出典:weblio.jp
また、単位行列は、任意のn次正方行列Aに対して、右から掛けても左から掛けてもAとなります。
Eが単位行列だとすると、下記が成り立ちます。
AE=A
EA=A
下記は、単位行列の例です。
出典:www.geisya.or.jp
これは2次行列の例ですが、3次でも同様です。
逆行列とは
与えられたn次の正方行列Aに対して、右から掛けても左から掛けても、解が単位行列となるような行列をAの逆行列と呼び、のように書きます。
下記は、逆行列の例です。
上図のようなAという正方行列があるとき、の逆行列となります。
これは2次行列の例ですが、3次でも同様です。
また、逆行列は正方行列に対してのみ定義可能で、正方行列でない場合は、逆行列は存在しません。
正則
逆行列が存在する行列は正則であるといいます。このような行列を正則行列と呼び、下記のように表します。
det(A)≠0
[参考]
www.geisya.or.jp
weblio.jp
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