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モバイルで OPTPiX SpriteStudio を Unity で使うときの注意点(SS5PlayerForUnityはお勧めしません)

Last updated at Posted at 2015-07-24

警告

※この情報は SpriteStudio 5 Player for Unity (SS5PlayerForUnity) を対象にした内容 です。

2017年11月18日においては、最新の OPTPiX SpriteStudio は Ver. 6.0 であり、それに対応する Unity 用の公式のプレイヤープログラムは

になります。

本ドキュメントは SS6PlayerForUnity についてのものではありません

要約

SpriteStudio 5 Player for Unity (SS5PlayerForUnity) を使うとUnityで再生できるとあるが、能力を過信するとモバイル環境(iOS/Android)では重くて実用に耐えないので、特に動きのあるゲームの部品としては使わない方が良い。

どうしてもバリバリ使いたい場合はちゃんと勉強研究して自作したほうが良い。

詳細

SpriteStudio 5 Player for Unity は OPTPiX SpriteStudio 5 で作られたデータを完動させるのが目的になっているので、パフォーマンスの心配をしてくれません。

現状ですと、SS5Player for Unityは、「SpriteStudio5で作成したデータをできる限り忠実にUnity上に再現する」ために色々な追加処理を行っている部分があり、(処理内容が必然的に複雑にならざるをえないため)いささか動作そのものは(特に大量のアニメーションオブジェクトを画面上に表示した場合などに)重いと思われる点があるかもしれません旨、ご理解の程お願い致します。

現状も何も、このバージョンに移行する前から、ウェブテクノロジ社が作成して提供してる Unity 用のデータ再生機構はパフォーマンスの心配を一切していません。富豪的にやってます。

じゃぁ、我々のタイトルは? → 表示面積がネックになってそう → いやいや、オリジナルと同じモノしか出してないし → そもそもオリジナルは余裕で表示できてるよ!? → SpriteStudioが最適化されていないΣΣ(゚д゚lll)

これ、最適化術!とか柔らかく書いてますけど、要は実戦に耐えるモジュールの提供は昔からやってないので自作した方が良いって話です。

こういうときには使える

ゲーム中で、プリレンダリングのムービーシーンのように、決められた動きをする物をただ再生するだけの場合。

こういうときは使えない

ゲームの中で、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%88_(%E6%98%A0%E5%83%8F%E6%8A%80%E8%A1%93)
こういう意味の "スプライト" を期待している場合。SpriteStudio 5 Player for Unity は

画面上の小さなキャラクタを高速に合成表示するための技術的な仕組み

ではないです。

こういうのを期待してはいけない

繰り返しますが、

現状ですと、SS5Player for Unityは、「SpriteStudio5で作成したデータをできる限り忠実にUnity上に再現する」

と言う前提があるので、特にモバイル環境のような制限されたハードウェア上においては SS5Player for Unity が良い感じにゲームの部品になるような機能を提供することは期待できません。例えば、ゲーム中にプログラムの処理で変形させるであるとか、部分的に何かを差し替えてみるであるとか、動的にカスタマイズできるようなモジュールの提供はありません。

ここらへん一読してみると分かりますが SS5Player for Unity は単なる Player であり、そこに対して細かく制御を入れるような、モジュールのような利用は想定されていません。

モバイル環境における OPTPiX SpriteStudio 5 と Unity の連携のベストプラクティス

  1. プログラマが OPTPiX SpriteStudio 5 で作成できるデータ・属性の性質を理解する
  2. デザイナが OPTPiX SpriteStudio 5 で想定データを作成する
  3. 作成された想定データを元に、プログラマとデザイナが話し合い、特にどの機能が必要でどの機能が不必要かをまとめてルールを作る
  4. ルールに基づき、デザイナは必要に応じてデータを作り直す。プログラマはUnity上での再生機構を良い感じに実装する
  5. それでもパフォーマンスが出ない場合は 3 に戻りさらに機能を削る。

 とにかく OPTPiX SpriteStudio 5 で表現できることの全てを拾おうと思うと死にます。誰も幸せになりません。単なるアニメーション製作ツールとしては OPTPiX SpriteStudio 5 はぼちぼち優秀なので、デザイナがアニメを作りやすくなる、と言う部分については期待できますが、それを実際のゲームで利用するところについては、各実装単位ごとに十分な研究が必要です。

しつこくまとめ

 モバイルが前提の話です。十分にパワフルなPC環境であれば力でゴリ押しできる可能性があります。

  • OPTPiX SpriteStudio 5 さえ導入すれば簡単に動きのある絵を ゲームに 入れられると思うのは間違い
  • SS5Player for Unity に単なる単体データ再生以上の機能を求めない 方が良い
  • OPTPiX SpriteStudio 5 はアニメデータ作成ツールとしてのみ利用し、そこから出力されるデータを ゲームで利用する実装については各自でやろう
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