1.21.0
まだDart 1.21.0はリリースされていませんが、リリース予定日を6日過ぎ、オープンイシューがなくなったので、sdk/CHANGELOG.md at master · dart-lang/sdkを訳しました。
Language
- ジェネルックメソッドの文法だけサポートしたよ。 型引数は実行時には使えないよ。詳しくは未(?)公式仕様を参照してね。
ということですので、あくまでも文法(訳注:とコンパイル時エラーの意味論)だけです。周辺ツールを含めて影響範囲が色々広いから、まずは肩慣らしということだと思います。 - 初期化型仮引数(initializing formals)への(訳注:初期化リスト内での)アクセスをサポートしたよ。 例:こんな感じで
x
がy
の初期化で使えるよclass C { var x, y; C(this.x): y = x; }
。
詳しくは未(?)公式仕様
を参照してね。
いままで--initializing-formal-access
で利用可能だった機能ですね。 - switchのcaseが
rethrow
で終わる場合は、case通り抜けを警告しないようにしたよ。
って、rethrow
は通り抜けないし、元から。 - switchのcase全体が
break
、continue
、rethrow
、return
、throw
で終わるブロックだった場合もcase通り抜けを警告しないようにしたよ。
構文解析が賢くなったってことですね。今回はrethrowを忘れていない。 - 名前付き引数のデフォルト値区切りに
:
に加えて=
を許すようにしました。
これ、言うほど重要なのか? きっとあれだ、:
で右から型修飾するための布石。
Core library changes
-
dart:core
のSet.difference
は引数としてSet<Object>
を取るようにしたよ。
Set.union
がSet<T>
を取るのは兎も角、Set.intersection
は元からSet<Object>
を取るから、Set.difference
でうっかりSet<t>
ってしちゃったのを直したって感じかな? -
dart:developer
-
Service
クラスの追加。- Allows inspecting and controlling the VM service protocol HTTP server.
VM service protocol HTTP serverが分からな過ぎて訳せない(´・ω・`) -
Isolate
の識別子にアクセスするAPIを提供したよ。
- Allows inspecting and controlling the VM service protocol HTTP server.
-
Tool changes
-
Dart Dev Compiler
- 遅延(ロード)ライブラリに対して
loadLibrary()
を呼べるようにしたよ。遅延(ロード)ライブラリはまだ積極的(最初)にロードされるよ。 (#27343)
これもまずは文法だけから。
- 遅延(ロード)ライブラリに対して