最初に
2015年クリスマスの正式リリース1の前に、Perl6の予習をしようというもの…でした。
この記事は、MacとWinへのインストールと、お約束の「Hello, World!」実行を扱います。
インストール
公式ドキュメント2に従って実施します。
macOS Sierra での手順
rakudobrew でも良いですが、今回は homebrew でインストールします。
$ brew install rakudo-star
$ perl6 -v
This is Rakudo version 2016.11 built on MoarVM version 2016.11
implementing Perl 6.c
2015年末ごろ homebrew では Perl6 のパッケージ管理コマンド panda
がインストールされず、以下のような手順で別途持ってきていたのですが、今は不要になっています。
$ git clone --recursive git://github.com/tadzik/panda.git
$ cd panda
$ perl6 bootstrap.pl
echo 'export PATH=$PATH:/usr/local/Cellar/rakudo-star/2015.12/share/perl6/site/bin' >> ~/.bashrc
source ~/.bashrc
Windows 10 Pro での手順
> perl6 -v
This is perl6 version 2016.11 built on MoarVM version 2016.11
Hello, world!
インタプリタでHello, world!
$ perl6
> say "Hello, world!";
Hello, world!
> exit
$
ワンライナーでHello, world!
$ perl6 -e 'say "Hello, world!"'
Hello, world!
スクリプトファイルを作ってHello, world!
以下のようなhello_1.pl
ファイルを作成し、
use v6;
my sub MAIN(){
say 'Hello, world!';
}
実行します。
## シンタックスチェック
$ perl6 -c hello_1.pl
Syntax OK
## 実行
$ perl6 hello_1.pl
Hello, world!
hello_1.pl
にはいろいろ書いていましたが、
### この一行だけで動作します。
say 'Hello, world!';
おわりです。
参考や注釈
-
Perl開発者Larry Wall氏が、Perl 6.0の正式バージョンを2015年のクリスマスにリリースすると発言、Perl開発者の中には懐疑的な見方も - CodeZine ↩
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本稿執筆時点〜2016/12/06更新時の最新版は 64bit 版が rakudo-star-2016.11-x86_64 (JIT).msi 、32bit版が rakudo-star-2016.01-x86 (no JIT).msi でした。 ↩
-
ダウンロードの際、Google Chromeブラウザでは「一般的にダウンロードされておらず、危険を及ぼす可能性があります。」というメッセージが表示されます。 ↩