はじめに
「RubyからGoの関数をつかう → はやい」に便乗して、Perl6でShared Libraryを利用する方法を書きます。
釣りタイトルっぽくなってしまって恐縮です…
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言語 | リンク | 説明 |
---|---|---|
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環境
項目 | 値 |
---|---|
ハード | MacBook Air (13-inch, Mid 2011) |
OS | OS X El Capitan (10.11.1) |
プロセッサ | 1.8 GHz Intel Core i7 |
メモリ | 4 GB 1333 MHz DDR3 |
$ go version
go version go1.5.1 darwin/amd64
$ ruby -v
ruby 2.0.0p645 (2015-04-13 revision 50299) [universal.x86_64-darwin15]
$ perl6 -v
This is perl6 version 2015.09 built on MoarVM version 2015.09
①Perl6からGoの関数を呼ぶ。
-
元ネタの「Goを共有ライブラリにする」の通り、
fib.so
を作成します。 -
共有ライブラリとしてコンパイルしたGoをPerl6から扱うには
NativeCall
モジュール1を使用します。
go-fib.pl
use v6;
use NativeCall;
sub fib(int32) returns int32 is native('./fib.so') { * }
say fib 40;
②再帰を使ったフィボナッチ数算出
fib_recursive.pl
use v6;
proto fib (Int $n --> Int) is cached {*}
multi fib (0) { 0 }
multi fib (1) { 1 }
multi fib ($n) { fib($n - 1) + fib($n - 2) }
say fib 40;
③再帰を使わないフィボナッチ数算出
fib_infinite_list.pl
use v6;
my constant @fib := 0, 1, *+* ... *;
say @fib[40];
結果
出力
# ① Perl6 with GO
$ time perl6 fib-go.pl
102334155
real 0m1.985s
user 0m1.867s
sys 0m0.076s
出力
# ② 再帰を使う
$ time perl6 fib_recursive.pl
102334155
real 0m0.301s
user 0m0.248s
sys 0m0.038s
出力
# ③ 再帰を使わない
$ time perl6 fib_infinite_list.pl
102334155
real 0m0.278s
user 0m0.237s
sys 0m0.036s
おわりに
(この例だと遅くなってしまいましたが)
元記事にもあった通り、各言語の得意分野で適宜書き分けて利用すると良いと思います。
おわりです。