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ベンチャーが陥りがちなオレオレUXとそれを防ぐ方法について

Last updated at Posted at 2015-12-18

はじめまして。manaboで働いているデザイナーの佐野彩といいます。
manaboは「スマホ家庭教師」サービスです。

IMG_7319.JPG

manaboは先日行われたHeartCatch2015という試みに参加しました。
マーケティング、デザインのメンタリングをうけ、その中でアプリのUIを変更するなどの施作をうち、コンバージョンを2.5倍にあげるなどの結果を残す事が出来ました。

私たちは、heartcatchに参加する前は、何故コンバージョンが2.5倍にならなかったのでしょうか?

Before

私たちのチームの課題は山積していました。

マーケティングに予算はなく、デザインもエンジニアに比べリソースは少なく、プロダクト開発の仮説も着実に検証されているとは言い辛い状態でした。

プロダクトの一貫した戦略がない状態でも仕事は忙しく、どんどん新機能は実装されていきました。

そんな中、開発ディレクター達は有料転換ユーザーを追いかけて彼らの特徴を掴んでいました。

しかし、足りない開発リソースを何処に割くかは必ずしもチーム全員の思い通りにはなりません。

それに、ある決定的な視点が足りませんでした。

manaboは何か。どう人を幸せにするのか。では何をすべきか。

HeartCatch2015に参加!

私達は幸運でした。
heartcatch2015とは
「スタートアップが一流のマーケターとデザイナーのメンタリングをうけ、どう変わったかを発表」するイベント。
まさにこれが欲しかった、鴨がネギをしょってやって来たというやつです :hatched_chick:

マーケティングも、デザインも、ある意味スポ根

マーケティングのメンタリングは、徹底的に棚卸しから始まりました。その時にデザインのメンターも同席し、アプリからセールスのトークまで、ユーザーとの接点で見かけられる問題点を指摘されました。

そして数々のユーザーインタビュー、たくさんの宿題、何回もの発散と収束(つまり夜遅くまでの会議)を経て、一つの結論まで辿り着きました。

マーケティング側でポジショニングの結論を出す傍で、デザイン側は競合のデザインの調査や、カスタマージャーニーマップ作成など既存の穴を見つけ出す作業を経て、確からしい結論を導き出していました。
ここまででも両メンターの素晴らしい経験値がなければ、到底たどり着けなかったでしょう。

しかし、まだ折り返し地点でしかありません。
どうするか決まったら、今度は実装し、計測まで行かなくてはいけません。

時間をかけずに、アウトプットの質を上げるというのも難しい課題です。
高いお金を払い、素晴らしい制作会社に時間をかけて外注している余裕はありません。
そこでも、デザインのメンターから数々の学びがありました。
その一つがこちらです。

ベンチャーのデザインの質を上げる一つのアドバイス

(もちろんこれが全てではないですが、するとしないでは全然変わります)

  • スタディをしよう。素早く、確実に。

スタディというのは、デザインの方向性を探る為、手を動かして作ってみる事です。完成度は60%を目標にしましょう。
最初に競合のデザインをリサーチした事がここで生きます。
たとえマーケティングやユーザー調査でで結論がひっくり返ったとしても、スタディをした事で柔軟に対応する事が出来るのです。

また、UI改善もチーム全員でワイヤーフレームを描き、長所短所、予測される結果について明確にしながら筋の良さそうなものを実装するという方法で短期間で効果を出せたのだと思います。

After

当日の発表について書かれた記事です。

結果は、前述したアプリUIの改善だけではなく、ターゲットユーザーの絞り込み、それにふさわしいデザインのトーンマナーの決定、ランディングページの作成など沢山のアウトプットを残す事が出来ました。

もちろん、ここから最適化していき、仮説を検証していきます。

振り返って

ここまでお読みいただきありがとうございます。
ユーザー調査や、プロダクトの本質の抽出に余念のないチームにいる方はこの記事はあまり役に立たないものかもしれません。

小さい機動性の高いチームだから陥りがちな、ほんの数日間でも立ち止まって濃密に考える時間がないままにしてしまうことが、UX/UI、ひいてはコンバージョンに非常に関係してくるという事がおわかり頂けたのではないでしょうか。

以上、HeartCatch2015に参加して私たちのマインドがどう変わったか、参加した側からの感想をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。

正しくものを作る事が結局近道なのだなぁ、と強烈に感じることが出来たプログラムでした。

そしてこの記事を、素晴らしいマーケター彌野さんと素晴らしいデザイナー深津さんに、情熱の塊HeartCatch西村さんに、また社内で一番苦労して頑張ったディレクターとマーケター両氏に捧げます。

最後に

manaboはカスタマーサポート、インフラエンジニアなどたくさんの職種を募集しています!
詳しくは是非↓から!
https://mana.bo/corp/recruit/

HeartCatch2015の記事はこちら
http://thebridge.jp/2015/12/heart-catch-2015-round-up

HeartCatchオフィシャルサイトはこちら
http://events.heartcatch.me/

THE GUILD
http://theguild.jp/

B&C | Bloom & Co

Bloom & Co.
http://www.bloom-and-co.com/

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