はじめに
Arch Linuxでは意外と簡単にLaTeX環境を構築できることがわかったので、TeX Wikiの該当ページを見ながら進めていきます。
インストール
公式リポジトリにあるので以下のコマンドを実行すれば一発でインストールできます。この際、一応EPS画像用にghostscriptを、PDFプレビュー用にEvinceを、PDFプレビューで日本語が表示されない問題を解決するためにpoppler-dataをそれぞれ導入しておきます。
$ sudo pacman -S texlive-langjapanese texlive-most ghostscript evince poppler-data
動作確認
適当なファイルを作ってコンパイルするテストをします
\documentclass[autodetect-engine,dvipdfmx-if-dvi,ja=standard,a4paper,12pt]{bxjsarticle}
\begin{document}
\section{にほんご}
日本語もOK
\end{document}
コンパイルとプレビューは暫定的に以下のコマンドで。今回はuplatex環境を前提としています。
$ uplatex test.tex
$ dvipdfmx test
$ xdg-open test.pdf
latexmkの導入
いちいちコンパイルしてプレビューまでするのも面倒なので自動化します。まずは以下のような設定ファイル(~/.latexmkrc)を作ってしまいましょう。今回はこちらのサイトを参考に、Linux環境向けにアレンジしてみました。
#!/usr/bin/env perl
$latex = 'uplatex -shell-escape -synctex=1 -halt-on-error';
$latex_silent = 'uplatex -shell-escape -synctex=1 -halt-on-error -interaction=batchmode';
$bibtex = 'pbibtex';
$dvipdf = 'dvipdfmx %O -o %D %S';
$makeindex = 'mendex %O -o %D %S';
$max_repeat = 5;
$pdf_mode = 3; # generates pdf via dvipdfmx
# Prevent latexmk from removing PDF after typeset.
# This enables Skim to chase the update in PDF automatically.
$pvc_view_file_via_temporary = 0;
# Use Skim as a previewer
$pdf_previewer = "xdg-open";
とりあえずpdfにしてもらいたいときは以下のようにすればOKです。
$ latexmk test.tex
エディタでの変更を監視しつつ、自動でプレビューも更新してもらいたい場合は以下のようにしましょう。
$ latexmk -pvc test.tex
これでだいぶ快適になりました。