はじめに
いつの間にかMacTeX2016がリリースされていました。LuaTeXでヒラギノフォントが使えるようになるなどうれしいアップデートが入っています。早速入れて使ってみましょう。
MacTeXのダウンロード
何はともあれまずはダウンロードです。公式サイトのリンクをクリックしてMacTeX.pkg
をダウンロードします。約3GBほどありますので、お茶でも飲んでゆっくり待ってください。
インストール
ダウンロードが終わったらダブルクリックしてインストーラーを起動しましょう。
さくっと流し読んで次へ進みます。
こちらも同様。
同意してください。
最終確認ですが、ここでカスタマイズを選択します。
Ghostscriptはbrewで入れるので外しておきます。
ではインストール開始です。管理者のパスワードを入力します。
終わるまで待ちましょう。
終わったらとりあえずは使えるようになります。
初期設定
まずはbrewを使って必要なものを入れてしまいます。
brew install ghostscript
次にパッケージのアップデートがないかを確認します。
sudo tlmgr update --all --self
続いて日本語を扱うための設定をしていきます。まずは設定スクリプトを動かして、TeX側に反映させます。
cd /usr/local/texlive/2016/texmf-dist/scripts/cjk-gs-integrate
sudo perl cjk-gs-integrate.pl --link-texmf --force
sudo mktexlsr
最後に、ヒラギノフォントを埋め込めるようにします。今回はNが付く方を埋め込む設定にしました。
sudo updmap-sys --setoption kanjiEmbed hiragino-elcapitan-pron
Nが付かない方を埋め込みたい場合は以下のコマンドを使います。
sudo updmap-sys --setoption kanjiEmbed hiragino-elcapitan
動作確認
お目当てのLuaTeXを試してみましょう。以下のようなコードを使いました。
\documentclass[a4j, papersize]{ltjsarticle}
\usepackage{luatexja}
\usepackage[hiragino-pron]{luatexja-preset}
\begin{document}
\section{テスト}
いろはにほへと ちりぬるを わかよたれそ つねならむ うゐのおくやま けふこへて
あさきゆめみし ゑひもせす
\end{document}
コンパイルは以下のコマンドでさっくりと。
なおLuaTeXは初回コンパイル時にフォントを読み込んで辞書を作るため、結構時間がかかります。2回目以降は普通の速度でコンパイルできます。
latexmk -lualatex test.tex
コンパイルが終わるとtest.pdf
が生成されるので、開いて確認します。
ちゃんとヒラギノフォントが埋め込まれていますね。
以上、MacTeX-2016のインストールでした。