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はじめに

Paspberry Pi 3のセットアップに関しては数々の記事が出ていると思いますが、自分が求めている情報は割と散逸していると感じたのでメモとしてまとめておきます。

この記事ではCUIで動く最低限のRaspberry Pi 3が使えるようになるまでの手順を紹介します。

前提環境

作業環境はUS配列でUnixライクな環境とします。また、以下のデバイスが必要です。

  • Micro SDカード
    • 必要に応じてSDカードアダプター
  • USB電源
    • 端子はMicro USB
  • USBキーボード
  • HDMIケーブル
  • モニター

Raspbianの導入

公式サイトからRaspbian LiteをダウンロードしてきてMicro SDカードに焼き付けます。
SDカード自体は事前にどのデバイスとして認識されているかを調べ、アンマウントしておく必要があります。Linuxだと/dev/sd?に、Macだと/dev/rdisk?として認識されていることがほとんどです(?は数字)。

$ wget http://vx2-downloads.raspberrypi.org/raspbian_lite/images/raspbian_lite-2017-07-05/2017-07-05-raspbian-jessie-lite.zip
$ unzip 2017-07-05-raspbian-jessie-lite.zip
$ sudo dd if=2017-07-05-raspbian-jessie-lite.img of=/dev/xxx bs=1m

起動

SDカードとHDMIケーブルとUSBキーボードを接続してから電源としてMicro-USBケーブルを本体に接続すると勝手に起動します。スイッチはありません。電源を接続した時点で起動するので、事前にSDカードを接続しておく必要がある点に留意してください。

初期設定

ここからは初期設定を行っていきます。デフォルトではキーボードが日本語配列ではないので、US配列のキーボードを用意して設定すると楽です。

ログインと初期パスワードの変更

ユーザー名piおよびパスワードraspberryでログインできます。これをそのままにしておくと悪用の危険があるため、速やかに変更します。なお入力したパスワードは表示されませんが入力できていますので間違いなく入力してください。

$ passwd
Changing password for pi.
(current) UNIX password: # <- 今のパスワード(raspberry)を入力
Enter new UNIX password: # <- 新パスワードを入力
Retype new UNIX password: # <- 確認のためもう一度入力
passwd: password updated successfully

Wi-Fi接続とIPの固定。ついでにSSH

とりあえずインターネットにつなぎます。SSIDWIFIPASSの箇所は各所の環境に合わせて調節します。なお2.4GHz帯にしか対応していないので注意してください。また、設定ファイル(/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf)に生パスワードが記述されてしまうので、気になる人は削除してしまっても良いでしょう。viが使えるので活用してください。sedでもいいですけれども。

$ sudo sh -c 'wpa_passphrase SSID WIFIPASS >> /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf'

SSHのたびにいちいちIPを調べるのも野暮ですので、IPアドレスを固定します。適当なエディタで/etc/dhcpcd.confを開いて、末尾に以下のように追記します。固定したいアドレスや各自LAN内のアドレス、サブネットマスクなどは各環境で異なると思いますので、そこは調節してください。

$ vi /etc/dhcpcd.conf
/etc/dhcpcd.conf
interface wlan0
static ip_address=192.168.0.x/24
static routers=192.168.0.1
static domain_name_servers=192.168.0.1

最後にSSHを使えるようにしておきます。なぜかファイルを生やすだけで使えるようになります。

$ sudo touch /boot/ssh

最後に再起動すれば完了です。

SSH接続

お使いのターミナルやSSHクライアントを使って接続します。

$ ssh pi@192.168.0.x

raspi-config

Raspberry Piの基本設定が行えるraspi-configを使って設定をしていきます。以下の項目だけ済ませておけば良いでしょう。

  • 4 Localization Setting
    • I1 Change Locale
      • ja_JP.UTF-8を有効化
    • I2 Change Timezone
      • Asia/Tokyoに設定
    • I4 Change Wi-fi Country
      • JP Japanに設定
  • 7 Advanced Options
    • A1 Expand Filesystemを実行

ミラーの変更とアップデート

設定ファイル(/etc/apt/sources.list)を以下のように書き換えます。編集には管理者権限が必要なのでsudoを使ってファイルを開いてください。

編集内容としては、1行目の既存の設定をコメントアウトして、最終行で日本のサーバーを設定しているだけです。

$ sudo vi /etc/apt/sources.list
/etc/apt/sources.list
# deb http://mirrordirector.raspbian.org/raspbian/ jessie main contrib non-free rpi
# Uncomment line below then 'apt-get update' to enable 'apt-get source'
# deb-src http://archive.raspbian.org/raspbian/ jessie main contrib non-free rpi
deb http://ftp.jaist.ac.jp/raspbian/ jessie main contrib non-free rpi

あとはアップデートを行いましょう。

$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade
$ sudo apt install rpi-update
$ sudo rpi-update

おしまい

とりあえずこれで初期設定は終了です。あとは各用途に合わせてカスタマイズしていきましょう。

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