概要
当資料は忘れっぽい自分のために、Oracleに登場する用語や技術概要などをまとめた用語集です。随時追加していきます。サラッと概要のみ把握したい時のための物なので、技術的な詳しい話などは「参考」ページなどにお任せしています。
また、ここでは「Oracle」の視点からの説明となるので、同じ用語であっても他のRDBMSでは別モノであったりしますのでご注意ください。
※間違い、補足などありましたらご指摘頂けたら幸いです。m(__)m
マルチテナント(Multitenant)
1つのDBインスタンスで複数のDBを実現するOracle12cより導入された機能。 コンテナデータベース(CDB)上に複数の仮想DBであるプラガブルデータベース(PDB)を作成する構成。
単位関係を表すとこんな感じ↓
DBインスタンス > CDB > PDB
以下の利点がある。
・パッチ適用、アップグレード、バックなどはCDB単位でできるのでPDB一つ一つに対して作業するといった面倒はない。
・複数のPDBを1つのインスタンスで扱うことでメモリやプロセスなどのリソースを無駄なく使用する事ができる。
参考:https://www.ashisuto.co.jp/corporate/column/technical-column/detail/1197775_2274.html
システムグローバル領域(SGA)
Oracle Databaseインスタンスに関するデータと制御情報が保存されている。SGAは、すべてのサーバー・プロセスおよびバックグラウンド・プロセスで共有される。SGAに格納されるデータの例には、キャッシュ・データ・ブロックや共有SQL領域がある。基本的にはテーブルのデータや、インデックス等がほとんどを占め、SQLの実行計画なども含まれる。
プログラムグローバル領域(PGA)
サーバー・プロセスの開始時にOracle Databaseによって作成される非共有メモリー領域。つまり、Oracle Databaseインスタンスの各プロセス間で共有されない領域。
ロールバックセグメント(RBS)
トランザクション開始後にロールバック用の情報(変更前の情報)を保存するためディスク領域の一部をそのトランザクションに対して割り当てる。この領域をロールバック・セグメントと呼ぶ。Oracle10g以降では「UNDOセグメント」と呼ばれている。
参考:http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060118/227488/
UNDOセグメント
Oracle9i以前では、「ロールバックセグメント」と呼ばれていた。「実行した操作を取り消す」役割を担う。トランザクション取り消し時(ロールバック)に用いられる。
参考:http://www.oracle.com/technetwork/jp/database/articles/tsushima/index-1672539-ja.html
REDOログ
データベースに対して行なった操作を REDO(再実行) するためのログ=作業履歴情報。つまり、「一度やったことをもう一度やる」役割を担うログファイル。障害発生直前まで処理をやり直す(ロールフォワード)際に用いられる。
参考:http://www.shift-the-oracle.com/oracle/redo-log-file.html