最近Swift3.0の学習を始めた私が、過去Objective-C実装時に利用していたプラグインを利用可能にするまでの備忘録です。
最新のXcode環境下で初めてプラグインを導入したい方または、しばらくXcodeプロジェクトを利用していないユーザーが
実装し易い環境を実現するための助けにでもなればと思い記事を作成しました。
Xcodeプラグインについて
Xcode8以前のバージョンでは非公式プラグイン(以下、プラグインに略)を利用していました。
非公式プラグイン用のプラグインマネージャーもあります。
Xcode8からはXcode Source Editor Extension
というSource Editor部分を拡張する機能が追加されました。
今後はこの機能が非公式プラグインの役割を担っていくと思われます。(現状、非公式プラグインのほうが多機能なものがおおいと個人的に思います)Xcode8の
Xcode Soure Editor Extension
追加に伴い、最新のXcodeではいままで利用できていた非公式プラグインは利用できなくなりましたが、
下記を行うことにより利用することが可能です。
最新Xcode(現時点ではXcode8
)で旧プラグインを利用する
- 下記の手順を実行するまえに、⌘+Rを押しながら電源をオンにしてSIPを無効にしてください。
SIPを無効にすることで /usr 配下のファイルにアクセスする権限を設定します。
csrutil status
でSIPの状態を確認を行い、無効にする場合は下記のコマンドを実行後再起動してください。
csrutil disable
- Xcode8以降ではプラグインを利用するためには、プラグインごとにUUIDを追加する必要があります。
UUIDを自動追加を行ってくれるツールupdate_xcode_pluginsを導入します。
ターミナルを開き
$ gem install update_xcode_plugins
$ update_xcode_plugins
上記コマンドでupdate_xcode_pluginsのインストールと実行を行います。※Rubyのインストールが必要
また、Xcode8.2ではUUIDが追加されても動作しないプラグインが存在します。
その場合Xcodeを署名されていない上に変更することで使用可能になる場合もあります。
下記のコマンドをを実行してください。
$ update_xcode_plugins --unsign
インストールされているXcodeが表示されるので対象のXcodeをを選択し、Yes
を選択します。
unsign xcodebuild too?:
と聞かれた場合 NOを選択してください。
しばらく時間がかかりますが、実行が完了するとXcode-unsignes.app
というコピーが作成され、
Xcode-unsignes.app
を利用することでプラグインが動作可能になった、Xcodeを利用することができます。
- プラグインが動作できる環境が整いましたので、
プラグインを管理するプラグインマネージャー Alcatraz をインストールします。
対応環境 :
OSX 10.9以降
Xcode 5 ~
Xcodeは終了した状態で、ターミナルを開き
$ curl -fsSL https://raw.github.com/supermarin/Alcatraz/master/Scripts/install.sh | sh
上記、ワンライナーを一発実行で完了です。
プラグインインストール完了後、
Xcodeを起動し、プラグインを読み込むか?質問されるポップアップが表示されるので、Load BUndle
を選択してプラグインを読み込んでください。
下記の画像の通りPackageManager
が表示されれば完了です。
次回作成記事ではAlcatrazを利用したプラグインのインストールと個人的に利用してるプラグインの紹介記事を作成する予定です。(※公開時期未定)